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ホンダ新型ネイキッドを一般公開! 航続距離140kmを誇る電動モデル「Honda WN7」登場【EICMA2025】

掲載 更新 4
ホンダ新型ネイキッドを一般公開! 航続距離140kmを誇る電動モデル「Honda WN7」登場【EICMA2025】

フレームレス構造がもたらす軽快なハンドリング

 ホンダは、2025年11月4日から9日にかけてイタリア・ミラノで開催されているバイクの見本市「EICMA2025」で、新型電動ネイキッドモデル「Honda WN7」を世界初公開しました。

【画像】未来的なデザインに注目! ホンダ「WN7」を画像で見る

 WN7は、ホンダが同時に発表した新しい二輪電動事業のブランド方針を具現化した、初のFUN領域向け電動ネイキッドモデルです。

「風になる(Be the Wind)」を開発コンセプトとするWN7では、内燃機関(ICE)車では体験できなかった電動車ならではの静粛性によって、走行中でも街中の人々の会話や木々の葉がざわめく音など、周囲の音や感覚をダイレクトに感じられる点を特徴としています。

 また、スムーズでトルクフルな走りと軽快なハンドリングで、風のように自由に走る楽しみを体験してほしいという開発者の思いが込められています。

 デザインは「機能を研ぎ澄まし、本質を表現すること」を目指し、ライダーが触れるボディ部分はシームレスで滑らかな表面としながらも、独創的で力強いシルエットを実現。特徴的な横一文字のシグネチャーライトは、今後ホンダの電動二輪車における共通のアイデンティティーとして展開される予定です。

 また、電動二輪車専用のカラーリングとして、ブラックを基調とした車体色にゴールドカラーの部品でアクセントを加えています。このカラーリングもシグネチャーライト同様、今後グローバルで展開される電動二輪車に採用されていきます。

 車体構造には、通常のバイクで採用されるフレームが存在しない点が大きな特徴です。WN7は、車体の中心に配置したアルミ製バッテリーケースを骨格の一部とする構造を採用。車体と前方のステアリングを保持するヘッドパイプと、車体の後方を保持するピボットブラケットは、同じく車体中央に配置されたパワーユニットに直接締結されています。

 このフレームレス構造により、軽量化だけでなくスペースレイアウトの自由度が向上し、スリムでコンパクトな車体の実現に大きく寄与しました。

 さらに、車両の中で大きな比重を占めるバッテリーパックを車体全体の中心に配置することで、マスの集中化を図り、軽快なハンドリングを実現します。

 パワートレインは、搭載性に優れた軽量コンパクトな水冷・インバーター一体型モーターを専用開発し搭載。最高出力は50kWで排気量600ccのICE車相当、最大トルクは100Nmで1000ccのICE車に匹敵する性能を発揮し、街中での発進・停止から郊外でのクルージングまで、ゆとりのある走行を可能にします。モーターからの出力は、新規開発のギアボックスを介してベルトドライブに伝達され、リアタイヤを駆動。この機構は静粛性にも貢献しています。

 駆動バッテリーには、新規開発された9.3kWhの固定式リチウムイオンバッテリーを採用。充電規格は、急速充電を可能にするCCS2規格と、一般家庭でも利用できる普通充電のType 2規格に対応しています。

 急速充電器を使用した場合、バッテリー残量20%から80%までを30分で充電でき、外出先での待機時間のストレスを軽減します。普通充電では、残量0%から100%までを2.4時間以内で完了させることが可能です。フル充電時の航続距離は140km(WMTCモード)です。

 ライディングをサポートする機能として、スロットルオフによる減速時にモーターが電力回生を行うと同時に回生ブレーキを発生させ、スピードを減速させます。回生ブレーキの強さは左手ハンドルスイッチの「減速度セレクター」で選択でき、スロットル操作だけで極低速まで車速をコントロールするなど、ICE車とは異なるライディングフィールを楽しめます。

 このほか、切り返しや狭い駐車場での取り回しをスマートに行える微速前後進機能(ウォーキングスピードモード)も搭載しています。

 WN7は、ホンダの二輪車生産におけるマザー工場である熊本製作所で生産され、今後電動化が進むグローバル市場に供給される予定です。(バイクのニュース編集部)

文:バイクのニュース バイクのニュース編集部
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みんなのコメント

4件
  • nac********
    航続距離140kmってショボ過ぎて使えない
  • syo
    原付なら航続距離140kmでも通勤とか買物用で使えるかも知れないが、この図体では使い道は無いと思う。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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