現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > 次世代“小型軽量”F1マシン登場の2026年シーズン、最低重量をクリアするチームはゼロ? ウイリアムズ代表が予想

ここから本文です

次世代“小型軽量”F1マシン登場の2026年シーズン、最低重量をクリアするチームはゼロ? ウイリアムズ代表が予想

掲載 1
次世代“小型軽量”F1マシン登場の2026年シーズン、最低重量をクリアするチームはゼロ? ウイリアムズ代表が予想

 ウイリアムズのジェームス・ボウルズ代表は、次期テクニカルレギュレーション導入初年度の2026年シーズンに、車両最低重量を下回るチームはいないだろうと予想した。

 2026年のレギュレーション改定はパワーユニット(PU)とシャシー両方に関わるモノで、既に次世代PUレギュレーションは確定済み。従来の内燃エンジンにハイブリッドシステムを組み合わせるという構図は変わらないものの、MGU-Hが廃止され、エンジンと電気モーターの出力比率が半々となる。

■まだ気が早いけど……2026年のF1マシンはこうなる? 少しずつ見えてきた次世代マシンの形

 ハイブリッドシステムへの依存度が高まることで次世代PUは重量増となる。しかし、次世代シャシーは現行マシンよりも全長が短く、幅が10cm狭まることで小型・軽量化される見込みだ。また、コース上のバトルを改善するためにアクティブエアロが搭載されることになると見られている。

 それにより、従来マシンよりも40~50kgの軽量化が実現されると予想されている。ただ、2022年シーズンの現行“グラウンドエフェクト”レギュレーション導入時と同様に、2026年シーズンも全チームが最低重量までマシンを軽量化することに苦戦するだろうとボウルズ代表は予想。重量増によって1周あたり0.4秒遅くなるはずだと明かした。

「2026年までに(ウイリアムズの車両重量は)常識的な範囲に留まると思う」

 ボウルズ代表はmotorsport.comの独占インタビューに対してそう語った。

「しかしそれでも、2026年は他の選手権にはない非常に興味深いレギュレーションを重量に関して採用している。数値は非常に低い。誰も到達できないと思う」

「それはある側面での話だ。それを乗り越えて、風洞を通じて正しいダウンフォースを追加し続けられるマシンに仕上げる必要がある。そういう競争レベルになる。そして、それこそみんなが望むモノだ」

 レギュレーションがガラリと変わる2026年シーズンは、中団グループにいるウイリアムズにとっても飛躍のチャンスがある。ただボウルズ代表は、自らの指揮で名門チームを復活させたいという願望を持ち続けていると説明した上で、チャンピオン争いに加わるにはまだ改善の余地があると語った。

 またボウルズ代表は、車両重量だけでなく、チーム内部のプロセスを近代化し、ファクトリーでのマシン製造を将来的に効率化するためのインフラ面へ投資していくことが必要だと説明した。

「この会社には、チャンピオンシップを争うために必要なレベルに達したと私が満足している分野はひとつもない。ゼロだね」とボウルズ代表は言う。

「大胆な発言かもしれないが、真実でもある。重量こそ『正しい方向に進んでいる』という我々の発言をみんなに理解してもらえる材料になるだろう。しかし我々が対処して、修正しなければならないことが沢山ある」

「最初から言っている通り、我々はオープンな姿勢だ。我々はここにいて、何をしているのか、それがなぜ難しいのか、なぜF1が特別なのか、その道程をみんなに説明していくつもりだ」

「しかし、我々は困難を乗り越えられるはずだ。車重は我々を悩ませる問題のひとつに過ぎない。それは主要な問題ではないのだ」

こんな記事も読まれています

アウディ、2026年F1新規参戦に向けたPU開発は予定通り「既にテストベンチでレース距離をシミュレートしている」
アウディ、2026年F1新規参戦に向けたPU開発は予定通り「既にテストベンチでレース距離をシミュレートしている」
motorsport.com 日本版
フレキシブルウイング巡る論争が再燃。メルセデスに注目集まるも、今のところFIAは介入せず
フレキシブルウイング巡る論争が再燃。メルセデスに注目集まるも、今のところFIAは介入せず
motorsport.com 日本版
フェルスタッペン、2026年”登場”のレッドブル自社製パワーユニットに自信「ファクトリーには成功するために必要なモノが全て揃っている」
フェルスタッペン、2026年”登場”のレッドブル自社製パワーユニットに自信「ファクトリーには成功するために必要なモノが全て揃っている」
motorsport.com 日本版
フェルスタッペン、2025年のレッドブル残留を明言「すでに来年のマシン開発にも取り組んでいる」
フェルスタッペン、2025年のレッドブル残留を明言「すでに来年のマシン開発にも取り組んでいる」
motorsport.com 日本版
フェルスタッペン、パワーユニット交換でグリッド降格の危機? カナダGPで問題のPU再使用不可か
フェルスタッペン、パワーユニット交換でグリッド降格の危機? カナダGPで問題のPU再使用不可か
motorsport.com 日本版
アストンマーティンF1、AMR24の弱点はロングコーナーでのマシンバランス?「足かせになっている」とストロール明かす
アストンマーティンF1、AMR24の弱点はロングコーナーでのマシンバランス?「足かせになっている」とストロール明かす
motorsport.com 日本版
アストンマーティンF1、ランス・ストロールとの契約を”2025年以降”まで延長。ホンダPU搭載マシンもドライブへ
アストンマーティンF1、ランス・ストロールとの契約を”2025年以降”まで延長。ホンダPU搭載マシンもドライブへ
motorsport.com 日本版
レッドブルF1、今季RB20の弱点克服のため異例のプライベートテスト実施。2022年型マシンをフェルスタッペンがドライブ
レッドブルF1、今季RB20の弱点克服のため異例のプライベートテスト実施。2022年型マシンをフェルスタッペンがドライブ
motorsport.com 日本版
メルセデスF1、今年はやれる!? ラッセル過去2シーズンは苦渋嘗めるも「現行レギュレーション下で最も自信がある」
メルセデスF1、今年はやれる!? ラッセル過去2シーズンは苦渋嘗めるも「現行レギュレーション下で最も自信がある」
motorsport.com 日本版
スペインGPで大失速のRB、オーストリアGPのFP1で2台のマシンで比較テスト実施へ。角田裕毅「明確な説明が得られればいいんですが……」
スペインGPで大失速のRB、オーストリアGPのFP1で2台のマシンで比較テスト実施へ。角田裕毅「明確な説明が得られればいいんですが……」
motorsport.com 日本版
角田裕毅、F1スペインGPは為す術なく19位がやっと「うまくいかなかった理由を理解すべく、全てを分析しなきゃいけない」
角田裕毅、F1スペインGPは為す術なく19位がやっと「うまくいかなかった理由を理解すべく、全てを分析しなきゃいけない」
motorsport.com 日本版
ストロールのアストン残留で、ホンダと別の道に? 角田裕毅「ホンダと戦うのも、引き続きホンダPUを使うことになっても素晴らしい」
ストロールのアストン残留で、ホンダと別の道に? 角田裕毅「ホンダと戦うのも、引き続きホンダPUを使うことになっても素晴らしい」
motorsport.com 日本版
40歳になっても大丈夫。フェラーリF1代表、来季加入のハミルトンに全幅の信頼「チャンピオン経験者のノウハウが、我々には重要」
40歳になっても大丈夫。フェラーリF1代表、来季加入のハミルトンに全幅の信頼「チャンピオン経験者のノウハウが、我々には重要」
motorsport.com 日本版
3位獲得のハミルトン、今はこれが精一杯?「色々試したけど、ハマるセットアップがひとつしかない……」
3位獲得のハミルトン、今はこれが精一杯?「色々試したけど、ハマるセットアップがひとつしかない……」
motorsport.com 日本版
2026年PU開発が不調といわれるルノー&アルピーヌに不穏な動き。F1プロジェクトに関する見直しを検討か
2026年PU開発が不調といわれるルノー&アルピーヌに不穏な動き。F1プロジェクトに関する見直しを検討か
AUTOSPORT web
ウイリアムズのアルボン、規定数以上のPUコンポーネント投入でF1スペインGP決勝はピットレーンスタートに
ウイリアムズのアルボン、規定数以上のPUコンポーネント投入でF1スペインGP決勝はピットレーンスタートに
motorsport.com 日本版
角田裕毅、僚友リカルドは”感情コントロール”の良いお手本に。今季の安定性にも影響
角田裕毅、僚友リカルドは”感情コントロール”の良いお手本に。今季の安定性にも影響
motorsport.com 日本版
サインツJr.、移籍交渉でF1の現実を知る!? 「パドックに信頼できる人はほとんどいない」
サインツJr.、移籍交渉でF1の現実を知る!? 「パドックに信頼できる人はほとんどいない」
motorsport.com 日本版

みんなのコメント

1件
  • Yellow Power
    ハイブリッド辞めてバイオ燃料だけでイイよ。

    液体燃料が1番の高効率で、エコなの気付いてるでしょ?

    エコっぽい事はもうイイよ。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村