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4年待ち「ランクル300」はGグレードがコスパ最強。転売ヤーを撃退する前代未聞の販売対策も解説

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4年待ち「ランクル300」はGグレードがコスパ最強。転売ヤーを撃退する前代未聞の販売対策も解説


納車4年待ちと大人気
2021年8月に14年ぶりとなるフルモデルチェンジを行い、新型の300系がお披露目された「トヨタ ランドクルーザー」。世界随一の悪路走破性もさることながら、目下納車まで4年待ちという品薄ぶりも世間から注目を集めている。では、「そんなに待てない!」とキャンセルが出ているかというと、さにあらず。今も注文は増え続けているらしい。今回はそんなランドクルーザー300に注目し、グレードによる装備の違いやお買い得い度を探ってみた。

まずは、お勧めグレードについて。ランクル300にはエントリーレベルから「GX」「AX」「VX」「GRスポーツ」、最上級の「ZX」と5つのグレードが設定されており、このうちGRスポーツには「TOYOTA」ロゴ入りフロントグリルなど差別化された専用デザインが与えられている。

ランドクルーザー300オフロード試乗 世界初採用の「E-KDSS」を全グレードに設定してほしい

>>トヨタ ランドクルーザー300のおすすめグレードとユーザーの評価を見てみる

パワーユニットは3.5Lツインターボガソリン(415PS/650Nm)を基本に、GRスポーツおよびZXのみ3.3Lツインターボディーゼル(309PS/700Nm)も選択可能。GXとディーゼルエンジン搭載車が5人乗り、そのほかは3列シートの7人乗りだ。

コスパで考えるとGXは超お買い得
これらのグレードの装備やスペック、価格を冷静に見ると、乗員定員(5名)が問題にならない場合、お買い得なのは最廉価のGX(510万円)だ。GXは先代200系にも設定されていたグレードで、装備を厳選して価格を下げているのが特徴。例えば、先代のGXは2010年の登場時435万円というバーゲンプライスの代わりに、装備はウレタンステアリング、スチールホイール、マニュアルエアコンにクルーズコントロールレスとなっていた。

ところがランクル300のGXは本革ステアリングに他グレードとサイズの変わらない18インチアルミホイールを履き、左右独立温度調整付きフルオートエアコンやレーダークルーズコントロールまで装備している。もちろん、パワーユニットは全グレード共通だから先代(318PS/460Nm)より大幅なパワーアップを果たしており、それでいて価格は先代当初価格比+75万円に抑えられているのだ。この10年間で新車の値段が軒並み上昇していることも考えれば、GXの存在は出血大サービスというほかない。

高いリセールが期待できるのはZXとGRスポーツ
とはいえ、エントリーグレードはちょっと……という人もいるだろう。その場合、予算さえクリアできるなら思い切って最上級のZXまたはGRスポーツを狙うのが良さそうだ。というのも、ラグジュアリー系とオフロード性能を強化したモデルという方向性の違いはあるが、この2つのグレードは減衰力を自動で制御するAVSを装備。GRスポーツではさらに前後のデフロックを標準装備するほか、エレクトロニック キネティック ダイナミック サスペンションシステム(E-KDSS)のように後から装着できない走行性能を高める専用装備が盛り込まれているなど、機能面の充実ぶりが別格で、販売の現場でも頭ひとつ抜けた人気となっているのだ。

つまり走行性能面だけでなく、リセールにも期待できるということで、ただでさえ高いランクルの残価率を考えると、価格の割に実質的な負担は重くないことになる。

なお、ZXとGRスポーツの2モデルに限り、ガソリン車とディーゼル車が選択できるが、前述のように7人乗りが設定されるのはガソリン車のみ。燃費はガソリンの7.9-8.0km/L(WLTCモード)に対し、ディーゼルは9.7km/Lと勝るが、出力はガソリン車が大きく上回る(106ps)こともあってか、販売の現場ではガソリン車の注文数が多いとのこと。以上のことからガソリン仕様のZX(730万円)またはGRスポーツ(770万円)が推しのグレードとなる。ただし、一番人気グレードだけに納期がより長いことだけは覚悟してほしい。

>>ランドクルーザー300のカタロググレードをチェックする

納車待ちの間にマイチェンジした場合はどうなるのか
ここで気になるのが、4年待っている間にマイチェンしてしまったらどうなるかということ。通常日本車は3年~4年でフェイスリフトなど大きな変更を受けるのが常だから、ランクル300を今注文しても納車前にマイチェンしてしまう可能性は大いにある。この点、基本的には納車待ちの間に改良を迎えた場合、納車されるのは改良後のモデルとなるので心配は不要だ。ただどのモデルでもそうだが、納車後に早いタイミングで改良してしまうという可能性はある。いずれにしても4年という異例の納期となっていることもあり、ショールームの人からもらえる情報には耳を傾けていきたいところだ。

また、気をつけたいのがいわゆる「転売ヤー」対策として、一部販売店では現金一括でも、1年程度の売却を禁止する念書の取り交わしや、ディーラーの所有権を付けるなど、転売対策を取る場合があること。既に、中古車市場ではどのようなルートで入手したのか、新車価格の2倍にあたる1700万円台で新車のランクル300が売りに出ている。このような状況を踏まえると転売対策は当然だが、例えば急な海外転勤などの場合にも自由に即売却できるわけではないので要注意だ。

>>ランドクルーザー300のカタロググレードをチェックする

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