■「キックス」のライバル「ヤリスクロス」に対するアドバンテージとは
国内のコンパクトSUV人気が高まり、各社から様々な車種が登場するなか、日産は2020年6月に発売した「キックス」1車種でいまも戦っている状況です。
【画像】超カッコいい! これが日産の「新型コンパクトSUV」です! 画像で見る(30枚以上)
そんなキックスですが、実は2024年に米国で先行してフルモデルチェンジを実施していました。
国内への導入も確実視されますが、果たして日本仕様の新型キックスはどのようなクルマになるのでしょうか。
現行型のキックス(P15型・日本仕様)は、BセグメントSUVとしては若干大きめのボディサイズが与えられているのが特徴です。
スリーサイズは、全長4290mm×全幅1760mm×全高1605mm。トヨタ「ヤリスクロス」の全長4180mm×全幅1765mm×全高1590mmと比べると、全長は110mm長くなっています。
一方、最小回転半径は5.1mに収まり、ヤリスクロスの5.3mよりも小さく、狭い道路や駐車場事情でも取り回ししやすいのが美点です。
また全長の長さを活かし、大人4人が無理なく座れるパッケージも実現しています。
後席は600mmのニールーム、85mmのヘッドルームを確保し、ヤリスクロスのようにミニマムなライバル車よりも後席居住性のアドバンテージも感じられます。
ラゲッジの広さも現行型キックスの美点のひとつです。2WDは423リットル(4WDは276リットル)という荷室容量を確保しています。
ヤリスクロスの371リットル(アジャスタブルデッキボード非装着車)と比べても広く、458リットルを誇るホンダ「WR-V」には及ばないものの、同クラスのSUVとしては広めとなっています。
なおWR-Vは全長4325mm×全幅1790mm×全高1650mmと、キックスよりもさらに35mm長く、45mm背が高いなど、CセグメントSUVに迫るサイズ感となっています。
また日本仕様は、100%電動駆動の「e-POWER」(ハイブリッド)専用車となっています。
発電用の1.2リッター「HR12DE」型エンジンを搭載。機構的にはシリーズ式ハイブリッドに分類できます。フロントモーターのみの2WDのほか、前後モーターを備える電動4WDを追加設定しています。
2022年7月にはマイナーチェンジを受け、モーター出力を約5%、最大トルクを約7%引き上げた第2世代の「e-POWER」に移行するとともに、電動4WDを追加しています。
e-POWER搭載車は、モーター駆動ならではの緻密な駆動力制御が美点です。
中でも電動4WDは、前後のトルク配分を自在にコントロールすることで、雪上などの滑りやすい路面で高い安定性・走破性を実現しています。
そのほか、コンパクトSUVで初となる「インテリジェントFCW(前方衝突予測警報)」の全車標準化も盛り込まれるなど、先進運転支援機能の充実ぶりも魅力です。
そんな現行型キックスは2024年5月に一部改良を受け、「インテリジェント・アラウンドビューモニター(移動物検知機能付)」を全車に標準装備。
リアコンビランプ一体型バックドアフィニッシャーを採用し、後ろ姿を中心に外観をリフレッシュするなど、いまも進化を続けています。
■海外向け「キックス」はすでにフルモデルチェンジ済みだが…
一方、北米などにはフルモデルチェンジした3代目(「P16」型)の新型キックスが投入されています。
P16型のボディサイズは、全長約4366mm×全幅約1800mm×全高約1630mmに拡大しました(数値は北米仕様車)。
また内外装も大きく刷新されました。
外観はスクエアで高級感の増したスタイリングに刷新され、内装も質感を大幅に高めたほか、モノリス型の横長な大型ディスプレイを採用し、先進的なイメージも加わりました。
アメリカでは2025年8月末に最新の2026年モデルが発表されたばかりです。
米国向けの2026年モデルは、「S」グレードにワイヤレスの「Apple CarPlay」と「Android Auto」に対応する12.3インチのインフォテイメントシステム、フロントにUSB-Cポートが2つ配置されました。
さらに「SV」と「SR」向けに「寒冷地パッケージ」を新設しています。
フロントシートヒーター、ヒーター付ミラー、リアフロアヒーターダクトからなるパッケージで、寒冷地の快適性、利便性を向上させています。
そんな3代目の新型キックスが、日本にも導入されるのかが注目を集めています。
国内向けの現行型は、すでにデビューから丸5年が経過しています。
日本で人気のあるBセグメントSUV市場での存在感の向上、そして新型車の品揃えを充実させるのが急務という日産の現状も考慮すると、なるべく早い新型の登場が待たれます。
※ ※ ※
北米などで先行発売されているP16型キックスは、直列4気筒2リッターガソリン自然吸気エンジンを搭載し、ハイブリッド車の設定はまだありません。
国内向けに新型キックスを発売するなら、現行型同様にe-POWERを搭載することが見込まれます。
今秋には国内最大の自動車ショー「ジャパンモビリティショー2025」が開催されることから、新型キックスの日本仕様が会場でお披露目される可能性もあるかもしれません。今後の動向に注目が集まります。(塚田 勝弘)
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