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トヨタ勢がトップ4独占。3番手ラッピの脱落で勝田とエバンスの表彰台争いも白熱/WRCケニア・デイ3

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トヨタ勢がトップ4独占。3番手ラッピの脱落で勝田とエバンスの表彰台争いも白熱/WRCケニア・デイ3

 6月24日、アフリカ大陸のケニアで開催されているWRC世界ラリー選手権第7戦『サファリ・ラリー・ケニア』のデイ3は、SS8からSS13までの計6ステージで争われ、競技2日目にトップに浮上したTOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチーム(TGR-WRT)のセバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が依然としてラリーをリードしている。

 2023年シーズンの折返しラウンドとなっている伝統のサファリ・ラリー。そのデイ3はサービスパークの北側のエリアで、今大会最長31.04kmのSS10/13“スリーピング・ウォーリア”を含む3本のステージを各2回走行するかたちで争われた。

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 前日のSS2でトップタイムを記録するとともに総合首位に立って以来、ラリーをリードし続けている“8冠王者”オジエは、この日も安定した速さを発揮した。3日目のオープニングSS8は終盤にパンクに見舞われながらも今大会5度目のステージベストを刻むと、総合2番手につける僚友カッレ・ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1)に対するギャップを前日終了時の22.8秒から30.4秒に拡げる。

 しかし、現チャンピオンのロバンペラも大会連覇を諦めない。22歳の“フライング・フィン”は続くSS9とSS10で最速タイムを記録し、2021年大会のウイナーとの差を22.1秒まで戻して午前のループを締めくくった。

 ミッドデイサービスを経て迎えた午後の再走ステージではふたたびオジエが速さを見せ、SS12を終えた時点で両者のギャップは32秒まで拡大することに。だが、局地的豪雨によってステージの一部がフルウエットとなったSS13“スリーピング・ウォーリア2”では、追いかけるロバンペラがステージウイン。対するオジエは3番手タイムながらチームメイトから15.3秒遅れたため、競技最終日を前に両名のタイム差は16.7秒に縮まっている。

 トップ2が不動な一方、総合3番手を巡る争いは熾烈を極めた。その始まりはSS8でのエルフィン・エバンスのタイムロスだった。3番手でデイ3に入ったエバンス駆るトヨタGRヤリス・ラリー1は、オープニングSS8のウォータースプラッシュ通過後にストップ。再始動は叶ったものの約45秒の後れ取り総合4番手に後退してしまった。

 代わって3番手に浮上したエサペッカ・ラッピ(ヒョンデi20 Nラリー1)は好ペースで午前中の3ステージを走破し、エバンスを約50秒引き離してみせる。しかし午後の1本目、SS8の再走ステージとなったSS11の22km地点、奇しくも今朝エバンスとほぼ同じポイントでマシンを停めてしまう。原因はプロペラシャフトのトラブル。ラッピはここでデイリタイアとなった。

■エバンスと勝田による表彰台争い

 ライバルの脱落によりTGR-WRTが1-2-3-4体制を築いた直後、3番手に復帰したエバンスを、SS12で今大会初のステージウインを飾った勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)が逆転した。2021年、22年に続く3年連続の表彰台獲得を目指す勝田が総合タイムでチームメイトを2.1秒上回り3番手に浮上したのだ。

 しかし、デイ3最後のステージはコンディションが勝田を味方せず。出走順が後方になるにつれ路面状態が回復していくなか、コースを外れる場面もあった勝田のタイムを18.8秒上回りステージ2番手タイムを記録したウェールズ人が、ふたたびの表彰台圏内への復帰を果たしている。3番手エバンスと4番手勝田のタイム差も、トップ2と同じく16.7秒だ。

 2022年大会の再現を狙うトヨタ勢の後方では、1分10秒以上遅れてダニ・ソルド(ヒョンデi20 Nラリー1)が総合5番手につけ、タイヤパンクチャーなどで苦戦が続くオット・タナク(フォード・プーマ・ラリー1)とピエール-ルイ・ルーベ(フォード・プーマ・ラリー1)のMスポーツ・フォードWRT勢が総合6、7番手に。WRC2クラスリーダーで総合8番手のカエタン・カエタノビッチ(シュコダ・ファビア・ラリー2エボ)を間に挟み、前日サスペンショントラブルのためデイリタイアとなったティエリー・ヌービル(ヒョンデi20 Nラリー1)が総合9番手となっている。

 サファリ・ラリーの最終日、SS14~19が行われる25日(日)は、ナイバシャ湖周辺を舞台に3本のステージをミッドデイサービスを挟んで各2回走行する。この内SS16の再走ステージとなる最終SS19“ヘルズゲート2”は、トップ5タイムを記録した選手とマニュファクチャラーにボーナスポイントが付与される“パワーステージ”だ。

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