F1シンガポールGPに向けて、アルファタウリの角田裕毅はフリー走行1回目から徐々にペースを上げて「マシンに自信つけたい」と意気込みを語っている。
2023年のF1はヨーロッパラウンドを終えて、シーズン終盤のアジアラウンドを迎える。シンガポールGPの舞台となるマリーナベイ・ストリートサーキットは、公道ゆえに狭くツイスティ。コースとウォールとの距離も近いため、ミスを犯せば一巻の終わり……加えて、高温多湿な熱帯気候でのレースのため、身体的にも厳しい1戦となる。
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角田は今季マシンAT04がサーキット特性に適しているかをFP1から見極めつつ、徐々にペースを上げていくとシンガポールGPに向けたアプローチを語った。
「僕らはアジアへ向かい、シンガポールのストリートサーキットから連戦が始まります」
角田はチームのプレスリリースにそうコメントを寄せた。
「昨年はサーキットでの走行を楽しめましたし、(予選は)最初はコースが濡れていて最後の方までスリックが使えないトリッキーなコンディションでしたが、Q3まで進むことができました」
「ストリートサーキットですが、シンガポールの場合はどこも公道で“本当の”ストリートサーキットと言えます。路面の状態も毎年、毎セッション違ってきます。徐々に調子を上げ、できるだけ多くの周回を重ねて、自信を持ってマシンをドライブできるようにする必要があります」
「FP1で路面状況を見極め、マシンの挙動がコースに合っているかどうかを確認しようと思います。予選までに100%の状態に持っていくために、そこから(週末を)組み立てていきます」
「今年はコースが少し変更され、特にセクター3はいくつかのコーナーがカットされ、オーバーテイクのチャンスが増えました」
なお、前戦イタリアGPではQ3進出こそ逃したものの、11番手グリッドから今季4度目の入賞を目指した。しかし、フォーメーションラップでパワーユニットにトラブルが発生。決勝レースをスタートする前に角田のレースは終わってしまった。
しかしポジティブな面も大きかったと角田は考えている。
「モンツァは上手くいきませんでしたが、決勝日までは良い面もありました。僕らは良いペースを示せましたし、ここ数戦で良い進歩を示すことができました」
イタリアGP後にアルファタウリは、F1チームの舞台裏を映した映画『Whatever it Takes』のプレミアをイタリア・ベネツィアで実施し、角田もこれに参加。また、ニュルブルクリンクの北コース“ノルドシュライフェ”で行なわれたレッドブルのデモ走行イベントで、角田はホンダNSX GT-3 Evoを走らせた。
「それ(イタリアGP)以降、Whatever it Takesのプレミア上映のためにベネツィアへ行ったのを皮切りに、とても忙しいスケジュールを過ごしてきました。僕らのチームと、そのチームが年々どう進化してきたかを映した映画です」
「ベネツィアへ行ったのは人生2回目で、とてもユニークな場所です。映画はとても面白かったですし、僕があまり知らなかった舞台裏を見ることができました。チームがどのように変化してきたか、それに関わる情熱的な人々が映されています。良いドキュメンタリーでしたね!」
「その後、僕はニュルブルクリンクのノルドシュライフェで開催されたレッドブルのイベントへ参加するためにドイツへ向かいました。セバスチャン・ベッテルはレッドブル・レーシング時代の1台に乗っていました」
「僕はホンダNSX GT-3に乗りましたが、この手のレースカーに乗るのは初めてでしたし、サーキットも初めてだったので、全てが新鮮でした! ブラインドコーナーや起伏が沢山あって、平坦なのかそうでないのか分からないような、とてもチャレンジングなサーキットでした」
「昔のF1マシンでレースをしたら実際どんな感じだったのか、想像もつきません」
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