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表彰台獲得の勝田貴元「アドバイスをくれたカッレにも感謝」トヨタ、1-3でWRC“地元戦”を締め括る

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表彰台獲得の勝田貴元「アドバイスをくれたカッレにも感謝」トヨタ、1-3でWRC“地元戦”を締め括る

 8月6日(日)、WRC世界ラリー選手権第9戦『ラリー・フィンランド』の最終日・デイ4がユバスキュラのサービスパークを起点に行われ、TOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチーム(TGR-WRT)のエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が総合優勝を果たした。

 また、チームメイトの勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が総合3位表彰台を、スポット参戦のヤリ-マティ・ラトバラ/ユホ・ハンニネン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が総合5位を獲得している。

エバンス「章男さんと優勝し、貴元とも一緒に表彰台に立てたのは特別なこと」/2023年WRCフィンランド デイ4後コメント

 この週末、唯一降雨がなかった『ラリー・フィンランド』の最終日は、前日と同様にサービスパークの南西エリアが戦いの舞台となった。“モクシ-サーロイネン”と“ヒモス-ヤムサ”という2本のステージを、ミッドデイサービスを挟むことなく各2回走行するデイ4のステージ合計距離は51.64kmだ。

 ラリーリーダーとして競技最終日を迎えたエバンスは、計8SS中7本のステージでベストタイムを記録したデイ3に続き好調を維持。オープニングのSS19で幸先よくステージウインを飾り、総合2番手のティエリー・ヌービル(ヒョンデi20 Nラリー1)とのギャップを33.7秒に拡げると、再走ステージのSS21も制してタイム差を38.2秒とした。

 2日間で大量のマージンを築いたエバンスは最終パワーステージでも最速タイムをマーク。今大会10回目となるステージウインを飾るとともに“フルポイントマーク”でシーズン2勝目を挙げた。エバンスのラリー・フィンランド制覇は2021年以来、2年ぶり2度目となっている。

■激闘の末、総合3位の座を死守した勝田貴元

 金曜日の午後から続く勝田とテーム・スニネン(ヒョンデi20 Nラリー1)の3番手争いは、最終ステージのSS22までもつれた。総合4番手につける地元出身のライバルと6.4秒の差で最終日に入った勝田はSS19でリードを縮められたが、直後のSS20で今大会3度目のステージウインを飾りギャップを7.2秒に拡げる。

 SS21を経て6.3秒差で迎えた最終SS22では、パワーステージ3番手タイムを記録したスニネンと1.9秒差の4番手タイムをマーク。この結果4.3秒差でリードを守り抜き総合3位表彰台を獲得した。

 今季よりTGR-WRTのワークスドライバーとして、セバスチャン・オジエと3台目のトヨタGRヤリス・ラリー1をシェアしている勝田。彼のポディウムフィニッシュは2022年最終戦『ラリー・ジャパン』以来、9戦ぶり通算4度目だ。

 なお、チームはエバンスと勝田が獲得したポイントにより、マニュファクチャラー選手権におけるリードを戦前の57ポイントから、67ポイントに拡げることに成功した。

■一生忘れられない、驚異的な体験

 2019年以来の“母国ラウンド”ラリー・フィンランド出場となったラトバラは、最終日も大勢のファンの声援を受けながら安定した走りを続け、パワーステージでボーナスの1ポイントを獲得しつつ総合5位でラリーを終えている。

「このクルマで走るのは本当に楽しく、週末は驚きと喜びの連続だった。一生忘れられない、本当に驚異的な体験だったよ」と語るのは、1戦限りながら2020年のスウェーデン以来となるWRC復帰を果たしたラトバラ“選手”。

 また、38歳のフィンランド人ドライバーはチーム代表として、ふたりのドライバーの活躍を喜んだ。「エルフィン(・エバンス)が表彰台の頂点に立ち、(勝田)貴元が総合3位に入ったのも特別なことだし、本当に嬉しく思う」

 第4戦クロアチア以来となる今季2勝目をマークしたエバンスは、「僕たちにとって素晴らしい週末になり、このラリーで2回目の優勝を飾ることができたので特別な気分だ。土曜日に向けて少しずつセットアップを進めることができ、それが大きな自信に繋がった」と今戦の勝因を語った。

 そして、待望の2023年シーズン初表彰台を獲得した勝田は「前戦エストニアの後、チームのエンジニアたちと一緒に、どこを改善すればいいかを一生懸命分析した結果、金曜日の朝からいいパフォーマンスを発揮することができました」とコメント。

 続けて「テストの時にフィンランドの道をうまく走るためのアドバイスをくれた、カッレ(・ロバンペラ)にも感謝しなければなりません」と述べている。

 TGR-WRTが今季8勝目を目指すことになるWRCの次戦は、9月7日(木)から10日(日)にかけてギリシャで開催される第10戦『アクロポリス・ラリー・ギリシャ』だ。“神々のラリー”の名で知られる伝統的なグラベル(未舗装路)ラリーは、直近2戦のスムースでフラットなグラベルから一変。大きな石が転がる山岳ステージを舞台に、荒れた路面を走行するラフグラベル・ラリーだ。

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