7月23日、FIA国際自動車連盟は、新しいエントリーレベルのツーリングカーの技術規則を発表した。『TCライト』と名付けられ、既存のラリー4/ラリー5の規則を活用。ラリーとサーキットレースの両方に適した車両をコンペティターに提供するという。
現在、ツーリングカーの国際的なレギュレーションとしては、日本でもTCRジャパンやスーパー耐久のST-TCRで活用されるTCRが存在するが、FIAが新たにエントリーレベルのツーリングカー規定を発表した。FIAによれば、『TCライト』と名付けられた新クラスがツーリングカーピラミッドの基盤となり、その上にTCRが位置することになる。
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このTCライトは、コンペティターに公平な競技の場を提供するために、改造は最小限に抑えられる。ターゲットとしたのは、ラリー用とサーキット用でコストがかかる変更を行うことなく、さまざまな競技に適したクルマを作ることだという。
スペアホイール、ツール、手持ち式の消火器などラリーで必要な装備はサーキットでは不要になるが、これらの調整を加味して最低重量がレギュレーションに定められる。一方サーキットレースで使用するためにはFIA公認のレーシングネットの追加が必要となり、車両はスリックのレース用タイヤを履くことになる。
TCライトはふたつのクラスで構成され、最もエントリーしやすいTCL5は、パワーウエイトレシオが約6.0kg/bhpの車両となる。またTCL4はひとつ上のパフォーマンスがあり、約5.1kg/bhpとなる。それぞれTCL5がラリー5、TCL4がラリー4に対応し、両クラスともシーケンシャルギヤボックスを備える。
FIAツーリングカーコミッションのプレジデントを務めるアラン・ゴウは「ツーリングカーレースにピラミッド構造を導入することは、長年我々の目標だった。TCRは各国レベル、世界レベルのツーリングカーレースで機能するカスタマーレーシングのプラットフォームだが、アクセスしやすいエントリーレベルのプラットフォームが欠けていた」とコメントした。
「TCライトを導入することで、そのギャップが埋められ、ラリーとツーリングカーレースで同じクルマを使用することは多くの利点がある。効率が良くサステナブルで、コンペティターに公平な舞台を提供し、より多くのシートの機会を生み出すことができる」
「同時に、これらのクルマのマーケットは自然に拡大するため、メーカーと、カスタマーレーシングのプログラムはビジネスを拡大することができる」
また、FIAロードスポーツディレクターのアンドリュー・ウィートリーは「FIAラリーピラミッドのエントリーレベルは優れたクラスであることが証明されており、これらのクルマにサーキットレースと互換性をもたせることは非常に理に適っている」と語った。
「これは同じ前輪駆動車がさまざまな競技に参加していたグループNの時代に少し似ていると思う。スキルを伸ばすために、なるべく多くの時間をドライブしたいと考えているキャリア初期のドライバーにとっても朗報になると思うし、こういったユニバーサルな技術プラットフォームは、新たな人々をモータースポーツに惹きつける可能性があると思う」
現在ラリー4/ラリー5用車両としては、ルノー・クリオやフォード・フィエスタ、プジョー208、将来デビューが計画されるランチア・イプシロンといった車両が挙げられる。日本車がこれに加わるのかも含め、注目のカテゴリーと言えそうだ。
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