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【F1第7戦予選の要点】メルセデス復活の日はまだ遠いのか。想定外だった中団勢の大幅な進化

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【F1第7戦予選の要点】メルセデス復活の日はまだ遠いのか。想定外だった中団勢の大幅な進化

 2024年F1第7戦エミリア・ロマーニャGP予選のメルセデスは、ジョージ・ラッセルが6番手、ルイス・ハミルトンが8番手という結果だった。

 今季のメルセデスはレッドブル、フェラーリの2強に加え、著しい進化を遂げるマクラーレンの後塵を排することが多く、その意味では6、8番手という予選結果は客観的には妥当と言えた。ただ、当のメルセデス陣営は少なからずこの結果に落胆していることだろう。

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 というのも彼らは前戦マイアミGPに続き、今回はフロアフェンス、フロアボディ、リヤウイング、ビームウイング、フロントコーナーとさまざまなアップデートを投入。総合4、5番手につけた初日フリー走行の結果を受けて、ハミルトンは「マシンバランスは良い感じ」、「僕たちは上位に大きく近づけている」とコメントし、大いに手応えを感じているようだったからだ。

 しかし2日目には、そんな期待は萎んでいくことになる。まず予選直前のフリー走行3回目では、ラッセルこそ5番手タイムを記録したものの、ハミルトンは17番手に終わった。アップデートでマシンバランスはかなり改善したはずだったが、「車高が高すぎる」と不満を訴えるなど、初日の好感触は消えていた。

 予選に入っても状況は好転せず、Q1のハミルトンは15番手。16番手バルテリ・ボッタス(キック・ザウバー)に0.022秒差まで迫られての、薄氷のQ2進出だった。メルセデスにとって想定外だったのは、中団勢の大幅な進化だろう。

 たとえばQ1ではハースのニコ・ヒュルケンベルグが3番手、RBの角田裕毅が4番手、重量超過に苦しんでいたはずのアルピーヌのピエール・ガスリーが8番手と、メルセデスのふたりを凌ぐ速さを見せたのだ。

 Q2に進んでも苦しい戦いは続き、ユーズドのソフトで臨んだ1回目のアタックではハミルトンが10番手、ラッセルが11番手となった。ニュータイヤでのアタックで何とかQ3に進めたものの、ラッセルは8番手、ハミルトンは9番手が精一杯。ここでも3番手の角田、7番手のヒュルケンベルグに遅れをとった。

 Q3ではラッセルが5番手となり、カルロス・サインツ(フェラーリ)に1000分の1秒差まで迫った一方で、ハミルトンは角田にも及ばず8番手に終わった。

 レース現場を統括するメルセデスのアンドリュー・ショブリンは、「アップデートは想定したように機能している」と言う。しかし最初の大幅アップデートを投入した前戦マイアミGPでは、依然としてレッドブル、フェラーリ、マクラーレンに届かず、逆に角田の駆るRBに互角の戦いを挑まれた。

 その構図はどうやらこの週末も、大きくは変わりそうにない。

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