第8世代のポルシェ911に第3のボディバリエーションとなる「タルガ」が登場。電動トップは約19秒で開閉を完了。伝統のタルガバーは健在
ポルシェ ジャパンは5月18日、第8世代のポルシェ911(992)に「タルガ(targa)」を設定し、同日より予約受注を開始した。車種展開は4輪駆動モデルのタルガ4(1729万円)とタルガ4S(2060万円)を設定する。
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クーペとカブリオレに続く第3のボディバリエーションで、カブリオレのオープントップ走行の利点とクーペの日常的な快適性および安全性という2つの世界を融合させた新型911タルガは、新設計の全自動ルーフシステムを採用する。トップ部は特徴的なタルガバー、フロントシート上方の可動式ルーフセクション、ラップアラウンド型のリアウィンドウで構成。トップの開閉は約19秒でこなす。また、タルガ化に即してピラーやコクピットまわりを入念に強化。タルガバーは伝統を踏襲するシルバーカラーで仕立てた。
搭載エンジンについては、クーペやカブリオレと共通の2981cc水平対向6気筒DOHCツインターボユニットを採用する。タルガ4では最高出力385ps(283kW)/6500rpm、最大トルク450N・m/1950~5000rpmを発生。タルガ4Sではターボチャージャーの大型化や過給圧の引き上げ、新世代のインタークーリングの導入、吸排気効率の向上などにより、最高出力450ps(331kW)/6500rpm、最大トルク530N・m/2300~5000rpmを絞り出す。組み合わせるトランスミッションは8速PDK(デュアルクラッチトランスミッション)が標準で、タルガ4Sには7速MTをオプションで用意。駆動機構にはポルシェ トラクションマネジメント(PTM)を組み込む4WDシステムを採用する。公表された性能は、タルガ4が最高速度289km/h、0→100km/h加速4.4秒(オプションのスポーツクロノパッケージを装着した場合は4.2秒)、タルガ4Sが最高速度304km/h、0→100km/h加速3.8秒(同3.6秒)。新欧州サイクル(NEDC)による燃費およびCO2排出量は、タルガ4が9.8L/100km、223g/km、タルガ4Sが9.9L/100km、227g/kmを達成した。
シャシーに関しては、新世代ポルシェ アクティブサスペンションマネジメント(PASM)やウエットモードプログラム、ポルシェ トルクベクトリングプラス(PTV Plus)などの採用がトピック。迅速かつ正確に制御されるダンパーや電子制御リアディファレンシャルロックが、ロール安定性やロードホールディング、ステアリング挙動、コーナリングスピードのダイナミクスに大きなメリットを提供する。また、シューズはタルガ4に前19インチ(タイヤサイズ235/40ZR19)、後20インチ(同295/35ZR20)、タルガ4Sに前20インチ(タイヤサイズ245/35ZR20)、後21インチ(同305/30ZR21)の前後異形サイズを装着した。
エクステリアについては、リアにエンジンを搭載したタルガという伝統の基本スタイルを踏襲しながら、ワイドなボディを力強い造形で包み込むことで、存在感あふれる新しいスタイリングを構築する。また、先進の4灯式LED丸型ヘッドライトやワンピース形状のLEDリアライトアーチなどを採用し、伝統と新鮮さを巧みに融合させた。ボディサイズはタルガ4が全長4519×全幅1852×全高1297mm/ホイールベース2450mm、タルガ4Sが全長4519×全幅1852×全高1299mm/ホイールベース2450mmに設定している。
内包するインテリアは、1970年代の911をモチーフとした水平基調のワイドなダッシュボードや中央に大型タコメーターを配したポディウム風5連メーターなど、随所で伝統的なレイアウトを受け継ぎながら、各パーツを最新の技術でアレンジする。センター部には10.9インチのPCM(ポルシェ コミュニケーションマネジメント)タッチスクリーンをセット。コネクティッド機能のPorsche Connectも標準で装備した。
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