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【825psのスーパーチャージドV8】サットンCS800マスタング 今の時代だからこそ

掲載 更新 3
【825psのスーパーチャージドV8】サットンCS800マスタング 今の時代だからこそ

最高出力825psの特製マスタング

text:Matt Prior(マット・プライヤー)

【画像】サットン、シェルビー、ブリット 全138枚

translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)


ノーマルのフォード・マスタングは、5.0LのV8エンジンを搭載していても、不思議とリラックスした雰囲気が漂う。人懐っこく、程よくドライバーを盛り上げてくれる友人のように。

そこに疑問を抱いたのかどうかは不明だが、英国の輸入代理店でチューニング・ブランドでもあるサットン・ビスポークは、マスタングへひと手間を加えることにした。過激な映画に登場する特殊マシンのように、激しいサウンドと破壊力を与えるために。

以前にもサットンが手掛けたマスタングに試乗したことがある。今回は最近フェイスリフトを受けた、最新のマスタングがベースだ。

このCS800は、ドライバーの希望や予算に合わせて必要なチューニングメニューを選ぶことができる。しかも自動車メーカーのように、カスタマイズの状態を確認できるコンフィグレーターまで用意してある。

今回の試乗車には、とても沢山のオプションが盛り込まれていた。最も要となるチューニングパーツは、大きなホイップル社製のスーパーチャージャー。エンジンの上部にマウントされるため、ボンネットも一段持ち上げられた専用品となる。

そこに特製のスロットルボディとハイフロー・インジェクターが組み合わされ、最高出力は825ps。車名はこの最高出力をbhp換算した時の800と一致する。

額面通りの加速力と好感触の6速MT

アクティブ・エグゾーストは、音量をブルートゥースでコントロールできる。自宅や職場の付近だけ音量を抑えることも可能だ。カーボンファイバー製パーツもふんだんに採用され、インテリアトリムも一部が新調されている。

車高の下げられたサスペンションには、大きなホイールが取り付けられる。ダンパーはフォード製のアダプティブダンパー、マグネライドなところが良い。

これらのチューニングにより、7500rpmまで吹け上がる、恐ろしく速いクルマが完成している。木枯らしの吹く中では、なかなか高回転域まで回して破壊力を試すことは難しかった。

スーパーチャージャーは、低回転域から特有の悲鳴のようなノイズを響かせる。ある程度エンジンを回せば、混ざり合うエグゾーストノートとともに、CS800は額面のパワーに違わない威勢のいい加速を見せつける。

場所が許せば、ドライバーの望み通りにリアタイヤを派手にスピンさせ、はしゃぐことも容易い。トラクションコントロールの縛りはだいぶ緩いようだ。

サットンCS800のトランスミッションは6速MTだが、ストロークは短く、変速の質感も正確で小気味いい。通常のマスタングよりは重めだが、重すぎるということはない。

ステアリングホイールは、現代の水準では重たい方。乗り心地はかなり引き締められているが、硬すぎて不快なほどではない。

通常のマスタングはグランドツアラー寄りだが、CS800はスポーツカー寄りに思える。だが、マッスルカーだから当然のように、ボディは大きい。

今の時代だからこそ感じる魅力

操縦性はフロントエンジン・リアドライブらしく、素晴らしいバランスがある。しかし、凄まじいハードウェアを操っているということは忘れない方が良いだろう。正直いって、わたしの好みだ。

インテリアにも、一部がサットン社による変更が加えられている。非常に美しく仕上げられたカーボンファイバー製パーツがあしらわれ、シートは張り直され、ありふれた雰囲気は一新。

好みが分かれる部分だが、ステアリングホイールも含めて、内装もオーナー次第で好きに選べるから心配ない。ビリヤードのボールのようなシフトノブは、かなり気に入った。

CS800は、自動車評論家が点数を決めるような種類のクルマではない。真面目に客観的な考察をすることも難しい。ドライバーによっては満点のクルマになりえるし、違うドライバーなら見向きもされないと思う。わたしは、時々乗るくらいで充分。

でも、時間が経つごとに、サットンCS800のようなクルマが好きになっているようだ。筆者の合理的な思考が薄まっているのか、日常乗っているクルマの面白さが減っているのか、わからないけれど。

かなり好戦的な性格付けがなされた、サットンCS800マスタング。妙な説得力を感じてしまった。

サットンCS800マスタングのスペック

価格:10万5000ポンド(1470万円)
全長:4784mm(標準モデル)
全幅:1916mm(標準モデル)
全高:1381mm(標準モデル)
最高速度:289km/h(予想)
0-100km/h加速:4.0秒(予想)
燃費:7.4km/L
CO2排出量:299g/km
乾燥重量:1720kg
パワートレイン:V型8気筒4951ccスーパーチャージャー
使用燃料:ガソリン
最高出力:825ps
最大トルク:88.3kg-m
ギアボックス:6速マニュアル

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