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ロータス初のフル電動ハイパーSUVの車名は「エレトレ」に決定! その概要が明らかになった

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ロータス初のフル電動ハイパーSUVの車名は「エレトレ」に決定! その概要が明らかになった

2022年3月29日(英国現地時間)、ロータス カーズは初のフル電動ハイパーSUV「エレトレ(Eletre)」を発表した。いよいよロータスの本格的なEV化が始まる。

空力学的理論を積極的に採用したスタイリング
「タイプ132」のコードネームで呼ばれていたロータスの次期モデルは、噂どおりフル電動のハイパーSUVだった。そして、このモデル以降、ロータスはEV専門メーカーとなる。その名は「エレトレ(Eletre)」。ロータスのネーミング流儀に則り「E」で始まるまっさらの車名は、東ヨーロッパの言語で「Coming to Life」を意味するという。

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エレトレは、ロータスのポートフォリオに大胆な新次元をもたらす。初の5ドア プロダクションカーであり、初のスポーツカーセグメント以外のモデルであり、初のライフスタイルEVであり、そしてロータス史上もっともデジタル化が進むとともにコネクトに配慮されたモデルだ。

だが、ロータスの矜持である先駆的な技術、本物のスポーツ性能、目的のシンプルさを満載した美しいモデルであることに変わりはない。

スタイリングはキャブフォワードのスタンス、ロングホイールベース、フロントとリアのショートオーバーハングなど、大胆かつドラマチックなものだ。短いボンネットは、ロータスの象徴であるミッドエンジンレイアウトのイメージを踏襲している。全体として視覚的に軽快さがあり、SUVというよりも、むしろハイライディング スポーツカーのような印象を受ける。

エレトレは、ハイパーEVのエヴァイヤ同様、空気は車体の上下や周囲にも流れるという空力学的理論「ポロシティ」をデザインに採用している。たとえば、車体前縁の下を流れた空気はボンネット上部に組み込まれた2つの出口から排出される。フロントホイールアーチの前方や後方、リアホイールの後方、さらにはDピラーの上部にもポロシティがあり、空気抵抗を少なくすることで航続距離/速度/性能の向上を図っている。

フロントまわりのデザインは、エヴァイヤやエミーラの系譜を受け継いでいる。スリムなライトクラスターは、ヘッドランプにマトリクス方式を採用している。フロントグリルは必要に応じて開閉するアクティブグリル。ウインドスクリーンは傾斜が強く、サイドウインドーの幅も狭い。フローティングタイプのDピラーには、ドラッグを低減するエアブレードが備わる。

ドアミラーの代わりに電動リバースミラーディスプレイ(ERMD)を採用(許可されていない国では標準のミラーを装着)し、リアまわりではフルワイドリボンライトがボディサイドの特徴的なラインと繋がっている。ルーフエンドではカーボンファイバー製のスプリットルーフスポイラーが特徴的だ。多くの部位にカーボンファイバーとアルミニウムを最大限に活用し、軽量化を実現している。

最高出力は600hp以上、目標航続距離は600km
インテリアは、エヴァイヤやエミーラにインスパイアされた。ドライバー重視のコクピットとハイセンターコンソールが特徴的だ。ロータスのライトウエイト哲学はインパネにも明確に示され、ダッシュボード上部の中央はカットされている。

インパネ上部にはフラットなライトが室内を横切って走る。ライトは装飾的なものではなく、ヒューマン マシン インターフェース(HMI)の一部を形成しており、電話がかかってきた場合、車内の温度が変更された場合、または車両のバッテリー充電状態を反映した場合など、さまざまなファンクションを知らせるために色が変わる。

メーター類は高さ30mm未満のスリムサイズに縮小され、主要な車両情報とトリップ情報を伝える。助手席側も同様で、ドライバー側とは違う音楽選択や近くの名所など、さまざまな情報を表示できる。その間には、車両の高度なインフォテインメントシステムへのアクセスを提供する15.1インチのランドスケープ インターフェイスを設置。最新のOLEDタッチスクリーンテクノロジーを採用した。

手に触れる主要な箇所にはプレミアム感と耐久性の高い人工マイクロファイバーを、シートには従来の革より50%も軽い高度なウール混紡生地を使用している。基本は5シーターだが、リアシートはセパレートされた4シーターも選択可能だ。

アルミニウムと高張力鋼による新設計の800V EVアーキテクチャーを採用し、スケートボードスタイルのバッテリーパックと2基の電気モーターを搭載する。したがって駆動方式は4WDとなる。目標値ではあるが、システム最高出力は600hp(608.3ps)以上で、最高速度は260km/h(161mph)、0→100km/h加速は3.0秒以下を達成。バッテリーの総電力量は100kWh以上で、WLTPの航続距離は約600km(約373マイル)とされている。

350kWの充電器を使用すれば、20分の充電で400km(248マイル)の走行が可能になる。また、22kWのAC充電も標準装備している。ドライブモードはレンジ/ツアー/スポーツ/オフロード/インディビデュアルが選択可能で、エアサスペンションも標準装備する。

世界初のLiDARテクノロジーによる最新の先進運転支援システム(ADAS)も装備されており、OTA(Over the Air)ソフトウエア アップデートで新しい機能を追加できる。

エレトレは、中国の武漢に完成した新工場で2022年後半から生産が開始される予定だ。ロータスでは、今後4年間で3台のライフスタイルEV車両を展開する計画で、エレトレはその第1弾となる。なお、エレトレの販売に関しては米国と中国をメインマーケットとしてスタートするため、日本への導入時期は現段階では未定となっている。

■ロータス エレトレ 主要諸元(目標値)
●全長×全幅×全高:5103×2135×1630mm(電動リアミラーディスプレイ車)
 ※通常のドアミラー車の全幅は2231mm
●ホイールベース:3019mm
●モーター:交流同期電動機×2
●システム最大出力:600hp以上
●バッテリー総電力量:100kWh以上
●WLTCモード航続距離:約600km
●駆動方式:4WD

[ アルバム : ロータス エレトレ はオリジナルサイトでご覧ください ]

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