2016年にF1を買収し、同シリーズのオーナー企業となったリバティ・メディア。同社はアメリカに拠点を置いていることもあり、同国内でのF1の人気を高めようと活動してきた。その一環として、マイアミでのグランプリ開催を推進、アメリカ国内での2レース目開催を目指してきたという経緯もある。
今年からF1のCEOには、新たにステファノ・ドメニカリが就任。マイアミでのGP開催を主導したのは前任者のチェイス・キャリーであるが、アメリカでの人気拡大路線は、今後も維持されることになるという。
■F1、レース週末の土曜日に追加のスプリントレース開催を検討。新CEO明かす
ドメニカリ新CEOは、2月4日(木)にmotorsport.comを含むいくつかのメディアを相手に取材に応じ、アメリカでの2レース目開催を可能とする方法を検討していると明かした。
「マイアミでのGP開催は議論という面でより進んでいるが、アメリカの他の地域でも議論が進められている所がある」
そうドメニカリCEOは明かした。
「それらの地域は、私が『ここと話し合いをしている』と言えるようなレベルではまだない。しかし、何かが起きることを期待することはできる」
「今後数ヵ月で、その国に関して可能な議論の観点から、決断を下す。そしてふたつのグランプリをローテーションで開催するのか、それぞれ固定するのかも判断するのだ。それが進行中の作業である」
ドメニカリ新CEOは、2021年にはアメリカでのF1の知名度を上げることに注力すると語る。曰く、国内でのレース開催を準備するだけでなく、1年を通じて注目を集めるようにするため、もっと多くのことを行なう必要があるというのだ。
「F1がアメリカ国内で、大きな関心を集めるようになることを保証できる」
「ミスの観点から言えば、アメリカでは連日、F1のニュースで楽しませる必要があるということだ」
「1週間前だけそうなるというのは間違っている。オースティンでのレースの1週間前には、信じられないほどの情報があり、その後沈黙してしまうのだ」
「我々が検討しているのは、アメリカでの非常に強力なコミュニケーションを構築するという計画だ。適切なチャンネルで、継続的に情報をお届けしなければいけないんだ」
「投資という意味では、その立ち上げには多くの時間がかかるだろう。しかし、その見返りは莫大になるはずだ。そのためこれは、今年推進していく必要がある、戦略的なグローバル・コミュニケーション・キャンペーンの一部なのだ」
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