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バーチャル・ル・マン24時間まで後1週間。トヨタのドライバーがeスポーツに意気込み

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バーチャル・ル・マン24時間まで後1週間。トヨタのドライバーがeスポーツに意気込み

 2019-2020シーズンのWEC(世界耐久選手権)最終戦として6月に予定されていたル・マン24時間レースは、新型コロナウイルスの影響によって今年秋へ開催が延期された。

 しかし主催者のACO(フランス西部自動車クラブ)は当初ル・マン24時間レースが予定されていた6月13日~14日にシミュレーターソフト『rFactor 2』を用いて、バーチャル・ル・マン24時間レースを企画。現役F1ドライバーやF1チャンピオン経験者、インディ500勝者からWECレギュラー参戦ドライバーまで、多数のドライバーが参戦を表明し、まれに見る豪華なラインアップとなった。

■バーチャル・ル・マン24時間、エントリーリストが確定。F1、WEC、FEから超豪華メンバー揃う

 WECにレギュラー参戦するTOYOTA GAZOO Racingも今回のバーチャル・ル・マンに参戦。セバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、小林可夢偉といったTOYOTA GAZOO Racingのレギュラードライバーや、ハイクラス・レーシングからLMP2クラスに参戦している山下健太などがeスポーツ選手とタッグを組み、LMP2車両のオレカ07に特別カラーリングを施して出走する。

 そして1週間後に迫ったバーチャルル・マンに向け、チーム代表そしてドライバーらがコメント。普段はリアルで争っているドライバーもeスポーツへの挑戦に意気込みを語った。

村田 久武 TOYOTA GAZOO Racing WECチーム代表

「eモータースポーツは我々チームにとって新境地ですが、レースへの高揚感と共に謙虚な気持ちを持って、バーチャル・ル・マン24時間レースに臨みたいと思います。本来6月13日から14日に行なわれる予定であったル・マン24時間レースが延期となったこの期間に、耐久レースファンの皆様がわくわくできるレースをお見せできればと思います。競争の厳しいeモータースポーツの世界で、我々に何ができるかを見せられることを楽しみにしています」

小林 可夢偉(7号車)

「24時間レースをファンの皆様に見て頂けるというのは素晴らしいことです! 非常に短期間に多くのことを覚えなくてはならないですし、我々はLMP2カーでの経験がありません。また、今回使用するソフトウェアも馴染みがないので大変厳しい戦いになると思います。簡単なレースにはならないと思いますが、このイベントは勝つことが目的ではありません。いつものル・マンの週末に、ファンの皆様のために全力を尽くします」

マイク・コンウェイ(7号車)

「私自身はeモータースポーツの経験はあまりありませんが、新たな挑戦にワクワクしていますし、全力で挑みます。我々が通常戦っているWECのレースとは全く異なり、間違いなく苦戦するでしょう。他のチームによるeモータースポーツへの挑戦を見ていると、とてつもなく困難なチャレンジだということは分かります。しかし、この機会を楽しみ、ファンの皆様にも楽しんでもらえたらと思っています」

ホセ・マリア・ロペス(7号車)

「私はeモータースポーツの経験が豊富で、よく知っています。信じられないほど競争が激しく、トップのeレーサー達は非常に熱心で、膨大な時間をかけて練習しています。それは、我々がこれまでにTS050 HYBRIDで走った時間よりもはるかに多いでしょう。再びマイク、可夢偉、そしてマキシムと共にレースができるのを楽しみにしています。この自粛期間は、練習を重ねてチームを作り上げていくのに最適な時間だと思っています」

マキシム・ブリアン(7号車)

「初のバーチャル・ル・マン24時間レースに、TOYOTA GAZOO Racingのドライバーの一員として参加できることになり、本当に嬉しいです。もちろん、マイク、可夢偉、ホセのWECにおける活躍はよく知っていますし、ホセとはeモータースポーツで一緒に戦ったこともあるので、レースが待ち切れません。お互いに経験を供給し、学び合うことができると確信しています。私はこれまでeモータースポーツのル・マンで何度か勝っています。地元ということもあり、何度戦ってもここでのレースは特別です」

山下 健太(8号車)

「バーチャル・ル・マン24時間レースにTOYOTA GAZOO Racingの一員として参加する機会が得られて本当に嬉しいです。本来であれば、この週末にはLMP2クラスのハイクラス・レーシングからル・マン24時間レースに初出場となるはずでした。それだけに、東京でTOYOTA GAZOO Racingの一員としてレースに出るのは異例ですが、ファンの皆様にエキサイティングなレースを見せられるよう全力を尽くします」

セバスチャン・ブエミ(8号車)

「フォーミュラEのeモータースポーツ選手権に参戦しているので、このソフトウェアにはもう慣れました。昨年のル・マンの時に、健太がグランツーリスモで最速タイムを出していたのを覚えています。我々もなんとか彼を倒そうとしましたが、彼は何か裏技でも知っていたのではないかと思います。そんな健太、そしてユーリ、もちろんブレンドンとレースを戦えるのが本当に楽しみです」

ブレンドン・ハートレー(8号車)

「セブとユーリがヨーロッパ、健太が日本、そして私がニュージーランドに居ながら、一緒に24時間レースを戦うというのは面白い経験になりそうです。ドライバーはそれぞれのタイムゾーンが異なるため、常に誰かが昼間の時間帯となり、誰も深夜に起きる必要が無いというのは良い点です。最後のWECレースを戦ってからずいぶん経ってしまいましたし、レースが待ち遠しいです」

ユーリ・カスドルプ(8号車)

「これまでに観客として何度かル・マン24時間レースを見たことがありますが、2人のル・マン勝者かつ世界チャンピオンであるセブ、ブレンドン、そしてSUPER GTのチャンピオンである健太のような最高のドライバーと共にレースができるのは夢のようです。千載一遇の機会であり、間違いなく最高の体験となるでしょう。TOYOTA GAZOO Racingのユニフォームを着て、この最高のチームメイトと、私の得意なシミュレーション上で、ル・マンレースを戦うのが待ちきれません」

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