カングーベースの小型バン
執筆:Felix Page(フェリックス・ペイジ)
【画像】メルセデスらしさはある?【新型シタンをカングーやVクラスと写真で比較】 全92枚
翻訳:Takuya Hayashi(林 汰久也)
第2世代となる新型メルセデス・ベンツ・シタンが公開された。来月、ドイツで発売される予定で、同社のバンモデルの中で最後の内燃機関搭載モデルとなる。
ルノー・カングーをベースとするシタンは、「パネルバン」と「ツアラーMPV」の2種類が用意され、最もベーシックなモデルで2万ユーロ(約260万円)以下の価格設定となっている。
今年初めに発表されたコンセプトモデルで予告されていたように、近々、Tクラスと呼ばれる乗用車バージョンも誕生する予定だ。
新型シタンでは、メルセデスの最新モデルとの調和を図るために、デザインを大幅に変更している。メルセデスによると、「逞しいショルダーライン」や「印象的なホイールウェル」などを特徴としつつ、使い勝手を最優先しているという。
標準モデルの全長は4498mmで、バンタイプでは長さ3050mmの荷室を確保している。ショートホイールベースやロングホイールベースも用意されており、半分は荷物、半分は人を乗せるタイプもある。
EV仕様の「eシタン」も登場
発売当初は「ベース」と「プロ」の2グレード展開となり、「乗用車でおなじみの快適性と利便性」を実現するとされている。だが、いずれも高級志向のTクラスや来年発売予定の新型EV、EQTとの差別化を図るために、実用性を重視した仕様となっている。
エンジンはガソリンとディーゼルの4気筒で、出力は75psから130psまで幅広いラインナップが用意されており、後者のプロトタイプは今年初めに英AUTOCAR編集部が試乗した。
2022年後半にはEVの「eシタン」が発売される予定で、航続距離は285km、10~80%の充電時間は40分を見込んでいる。パワートレインの詳細は明らかにされていないが、ルノー・カングーと同じ102psの電気モーターと44kWhのバッテリーを搭載する可能性が高い。
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