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新型フォルクスワーゲン「ID.2 X」 9月発表へ 低価格のコンパクト電動クロスオーバー

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新型フォルクスワーゲン「ID.2 X」 9月発表へ 低価格のコンパクト電動クロスオーバー

ID.2のクロスオーバー版

フォルクスワーゲンは、9月開催のミュンヘン・モーターショーで、Bセグメントの電動クロスオーバー車「ID.2 X」を発表する。

【画像】ID.2 Xの兄弟車! ポロと同サイズの低価格EVがまもなく登場【フォルクスワーゲンID.2allコンセプトを写真で見る】 全18枚

今年後半に発売予定のID.2の兄弟車であり、事実上、Tクロスの後継EVとなる。

ID.2と同じく、MEBプラットフォームの短縮版をベースとする。フロントアクスルに1基のモーターが搭載され、最高出力226psを発生。バッテリーは38kWhと56kWhの2種類から選択でき、後者では航続距離は約450kmとなる。

フォルクスワーゲンは以前、最大125kWで充電でき、10~80%の充電を20分で完了すると発表している。

また、ID.2 Xはコストを抑えた低価格EVとなる。ハッチバックのID.2は、現在のポロよりわずかに高い2万2000ポンド(約4420万円)から販売される予定であるため、ID.2 Xは2万5000ポンド(約480万円)前後で発売されることになるだろう。

フォルクスワーゲンのブランドCEOであるトーマス・シェーファー氏は、ソーシャルメディアへの投稿で新型車の車名が「ID.2 X」となり、ミュンヘンでデビューすることを明らかにした。

生産はスペインのバルセロナ近郊に新設される工場で行われる予定だ。同工場では、フォルクスワーゲン・グループが今後発売するID.2、クプラ・ラヴァル、スコダ・エピックもともに生産されることになる。

収益の下支えに

フォルクスワーゲンのデザイン責任者であるアンドレアス・ミント氏は以前、ID.2 Xを「安全で自信に満ち、大胆な」デザインであり、「ID.2allコンセプトのようにシンプル」と表現している。

確かに、予告画像ではID.2との類似性は明らかであるが、車高が高く、より直立したシルエットで、大型のホイールアーチ、Cピラーに独特の通気口風のモチーフ(市販車ではガラスになる可能性もある)、そしてリアスポイラーを備えている。現在のID.4およびID.5との間には、視覚的なつながりは少ない。ミント氏は、まったく新しいブランドイメージを打ち出そうとしている。

全長は約4.1m、ホイールベースは2600mmで、ID.2と同じく490L以上のトランクスペースを備える。トランク床下には、充電ケーブルや貴重品を収納できる50Lのロック可能なボックスが搭載されることは間違いない。

インテリアもID.2とほぼ同じで、12.9インチのインフォテインメント・ディスプレイと10.9インチのデジタルドライバーディスプレイが搭載される見込みだ。

こうした新しいEVシリーズの展開は、利益と販売台数が大幅に落ち込み、欧州各地で工場の閉鎖と大規模な人員削減を計画しているフォルクスワーゲン・グループにとって、安定化の要となる。

2024年、主に高級車の世界的な需要低迷と中国での厳しい市場環境を主な要因として、グループ全体の出荷台数はで前年比2.3%減となった。

この落ち込みは、アウディ、ベントレー、ポルシェで特に深刻だった。一方、量販志向のセアト、クプラは7.5%の売上増を記録し、スコダは6.9%の成長を達成した。これは、低価格車の重要性の高まりを浮き彫りにしている。

一方、フォルクスワーゲンは3月初旬に、Up!の後継となる小型のEVコンセプトを発表する予定である。「ID.Every1」と名付けられたこのコンセプトは、量産時にはID.1と呼ばれる予定で、フィアット・グランデ・パンダのライバル車となる。2027年に、ベース価格1万7000ポンド(約330万円)前後で発売される予定である。

文:AUTOCAR JAPAN AUTOCAR JAPAN
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