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チェアスキーのサスペンションにはバイクの技術が活かされている? ~木下隆之の、またがっちゃいましたVol.74~

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チェアスキーのサスペンションにはバイクの技術が活かされている? ~木下隆之の、またがっちゃいましたVol.74~

■迫力のチェアスキー、サスペンションにはバイクの技術が

 幼い頃に下肢に障害をおった友人と、チェアスキー大会を観たことがある。30年ほど前のことだった。まだパラリンピックという言葉も浸透しておらず、ひと目につかないマイナーなスポーツという位置づけだった。

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 ただ、そこで見たチェアスキーに僕(筆者:木下隆之)は腰を抜かしかけた。いわば“一本足スキー付き椅子”というイメージのそれは、斜面を滑り降りるという優しいイメージではなく、雪崩に遭遇したかのように、大きな塊として斜面を滑走してくるのだ。その迫力たるや、恐怖心すら覚えるほどだ。迫力の点では健常者の大滑降よりも勝っていたし、ボブスレーよりも危険に思えた。それ以来、チェアスキーを意識的に観戦するようになった。

 ここ数年のマシンの進化はめざましい。とくに、長野冬季五輪を境に、日本のチャアスキーレベルが飛躍的に高まったのである。

 マシンの性能が圧倒的である。チェアスキーは、モーグルのようなコブの斜面を滑走する。ゆえに、ギャップからの衝撃を巧みに吸収する能力が欠かせない。健常者のモーグルを見ると、頭部がまったく上下動せず、膝を中心にして腰から下だけをバネのように激しく動かしているように、チェアスキーの膝であるサスペンションの性能がすべての鍵を握るのである。

 じつはそれが、日本のバイクメーカーが支えていることを知って納得した。長野冬季五輪を機会に、ホンダやヤマハが参入。SHOWAやカヤバもマシンを提供している。モトクロスで培った技術を注いでいるのだ。そう考えれば、雪上のモトクロスと言えなくもない。

 ちなみに、30年前友人と見たチェアスキー大会を圧倒していたのはドイツ勢である。バイクのBMWが技術供与していると知ったのは、それから数年が経ってからである。

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