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マクラーレンCEO 同社初のSUV導入に積極的 「非常に重要なマーケット」と認める

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マクラーレンCEO 同社初のSUV導入に積極的 「非常に重要なマーケット」と認める

SUVは重要なマーケット

マクラーレン・オートモーティブの新CEO、マイケル・ライターズは、SUVの発売に前向きであり、どのようなスタイルがふさわしいか積極的に調査している。

【画像】高級スポーツカーブランドの大転身【各ブランドのSUVモデルを写真で見る】 全106枚

7月1日にマクラーレンに移籍して以来、AUTOCARのインタビューに応えるのは今回が初めて。ライターズは、純粋なミドエンジン・スーパーカー以外にも、ブランドを展開させていきたいと述べた。

マクラーレン初のSUV(またはクロスオーバー)の導入計画が進行中であることは、6月の段階でほぼ明らかになっている。2020年代後半に登場する可能性が高く、価格は35万ポンド(約5600万円)近くになると予想される。

また、ハイブリッドではなく完全なBEVとして検討されていると言われ、2~3基の電気モーターを搭載する高性能の四輪駆動モデルとなる可能性もある。

ライターズのキャリアにおいても、ポルシェ・カイエンをはじめ、フェラーリの次期プロサングエの開発を主導したことから、マクラーレンもすぐにこの流れに乗るのではないかと予想される。

「フェラーリではSUVを開発しました」とライターズは言う。「ポルシェでもSUVを開発しましたから、SUVは好きなんです。でも、わたしのために作るわけではありません。SUV市場は大変重要なマーケットだと考えています。今でも成長を続けており、セグメントとして非常に魅力的です」

クロスオーバーやSUVに対するマクラーレンの方針転換は、間違いなく他社の成功を受けてのものだろう。ポルシェやランボルギーニといった高級ブランドから発売されているSUVモデルは、従来のスポーツモデルを大きく上回る販売台数を記録し、莫大な利益を生み出している。

例えば、ポルシェは2021年の販売台数が初めて30万台を超え、最高記録を更新した。SUVのマカンとカイエンを合わせると、その販売台数の半分以上を占めることになる。一方、スポーツカーの911はわずか3万8464台であった。

この傾向はランボルギーニのウルスについても同様で、2021年には約2対1の割合でスーパーカーのウラカンを上回った。アストン マーティンにおいても、DBXは2021年に同社の世界販売台数の半分を占めた。

最も利益率の高いスーパーカーメーカーと言われるフェラーリでさえ、年内に同社初のSUVを発表する予定だ。プロサングエは、フェラーリの伝統的な自然吸気V12エンジンを搭載する。

マクラーレンらしいモデルとは

「マクラーレンとして我々が考えなければならないのは、『どうすればマクラーレンのDNAに沿った製品を見つけられるか』ということです。古典的なSUVは作るべきではありません」とライターズは語る。

しかし、SUVには積極的ではあるが、あくまでも議論の段階であり、SUVの代わりに、あるいはSUVに加えて、他のモデルも含めて広く検討中であるという。

ライターズは、SUVはマクラーレンの現在のモデルシリーズにも影響を与え、ブランドの認知度を高めることにつながると考えている。ポルシェでは、911の購入者がカイエンを購入するだけでなく、カイエンを購入した人が911を購入することもあるのだとか。

一方で、マクラーレンの既存モデルには重複している部分があり、新モデルを作ってもこれ以上「共食い」を起こすわけにはいかないと明かしている。そのため、フロントエンジンのスポーツカーやスーパーカーではなく、SUVのようなモデルが検討されているのだ。また、新しいアーキテクチャによってこれまでと異なるサイズやプロポーションが可能になることも、電動化の理由となっている。

マクラーレンが大手自動車メーカーと提携を結ぶという噂は絶えない。BMWやアウディと交渉が行われているという報道もある。ライターズは、提携には興味を持っていることを認めつつも、差し迫ったものではないと述べた。

「提携には、技術と財政という2つの側面があります。もし、その両方が1つになれば、間違いなくそれがベストでしょう。しかし、まず第一に必要なのは、相乗効果を生み出す技術的なパートナーです。パートナーは適切なものでなければなりません」

「我々はDNAを維持しなければならないのです。共有技術だけを与えてくれるようなパートナーには興味がありません。ですから、問題は適切なパートナーを見つけることであって、誰でもいいというものではありません」

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