オギジュアリーポート仕様でTD06ツインターボを回し切る!
チューンドロータリーの限界に挑む!
「老舗によるGDB全方位チューニング」EJ25換装でトルクフルな420馬力を手にしたF型インプレッサ
岡山県にあるSTローディーは、代表の杉山さん自らも認める(!?)パワージャンキー。それをよく表しているのが、ドラッグレースでの頂点を目指して製作を続けてきたこのFC3Sだ。
以前はストリート前提の3ローター仕様だったが、約15年前にドラッグ専用の車両に仕上げることを決意。2001年にスポット増しなどのボディメイクを開始、コツコツと作り上げながら途中幾度となく目標や仕様変更を繰り返し、ようやくここまで辿り着いたそうだ。
注目のエンジンは、FD3Sの13B-REWをベースにしたオギジュアリーポート仕様だ。タービンはTD06SH-25Gをツインで装着し、最大ブースト圧は1.6キロ、最大回転数はなんと1万2000rpmを想定している。基本的にはエンジン本体は消耗品と割り切り、一発のタイムを狙ていくことだけを考えているという。
なお、エンジンはメンバーを加工して後方に10cm&下方に10cm動かし、トラクションの向上も狙っている。スロットルはシングルの100φ、あわせてパイピング類も100φで製作されている。
マフラーはタービンから出口まで完全に独立したフルデュアル。フロントセクションが70φ、後方が76.3φの2系統で構成されている。
クーリングはインタークーラーを優先し、その後方にオイルクーラーをレイアウト。ラジエターは水平マウントされている。トラクション向上を求め、いちどはラジエターをリヤに設置したが、ストリートタイヤではなくドラッグスリックを履くことにしたため、シェイクダウンを待たずに、トラクションより重量減を優先したレイアウトに変更したという。
ドラッグレース専用機ということで、燃料タンクは最低限の11.4L(3ガロン)に変更。タンクの横にあるのはパーコレーションを帽子するための水冷燃料クーラーだ。
室内も超スパルタンだ。不要なものは全て撤去し、フロントウインドウ以外はアクリル化。車重はじつに約980kgまでシェイプされている。サイドブレーキは油圧タイプを導入してスタート時のマシンコントロールに使用する。ミッションはHKSのHパターンドグだ。
ロールケージはマウントに直接落とし、トラクション性能の向上を狙う。ラゲッジスペースに穴があいているのは、まだ完成にいたっていないから。今後、アルミ板によってフロアや燃料系の隔壁などを製作していく。
チューンドロータリーの限界に挑戦するFC3S、ぜひとも全開走行のシーンを見てみたいものだ。
スペック
■エンジン:13B-REW換装(パワー不明) TD06SH-25Gタービン×2 セミインナーコンビポート 海外製アペックスシール RSパンテーラ コーナーシール エキセンSQ加工 スーパーナウエンジンバッフルプレート ST-ROWDY ワンオフエキマニ/フルデュアルマフラー パワーFC+HKS F-CON Vプロ
■駆動系:HKS 5速ドグミッション OS技研R3C-SPLクラッチ デフロック
■サスペンション:アペックスN1ダンパー(F9kg/mm R6kg/mm)
■ホイール&タイヤ:WELDレーシングホイール&フージャードラッグスリック(F25-5.0-15 R26-11.5-15)他
●取材協力:STローディー 岡山県岡山市東区政津810-5 TEL090-8991-0195
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