F1第7戦フランスGPの併催として行なわれた2021年のFIA F3の第2ラウンド”ポール・リカール戦”レース3を制したのは、ジャック・ドゥーハン(トライデント)だった。
勝者に15ポイントが付与されるレース1、レース2と異なり、金曜日に行なわれた予選セッションで決定したグリッド順でスタートするレース3では、勝者に25ポイントが与えれられるだけあり、週末を締めくくる要所。シーズンを見越しても重要なレースとなる。
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ポール・リカール・サーキットに雨が降りしきる中スタートしたこのレース3。路面温度が25.5度と低い中、ポールポジションからスタートしたフレデリック・ベスティ(ARTグランプリ)を抜き、2番グリッドのデニス・ハウガー(プレマ)がホールショットを決め、突き放しにかかった。
3周目には、オリー・コールドウェル(プレマ)がスタートで出遅れたカイオ・コレ(MPモータースポーツ)と絡み、左サスペンションを破損してマシンを降りた。これでバーチャルセーフティーカー(VSC)が宣言されたが即座に解除され、バトルが再開された。
3番手をかけ、母国グランプリとなるマルタンス(MPモータースポーツ)とノバラク(ノバラク)、ジャック・ドゥーハン(トライデント)の3台が争う。ドゥーハンはチームメイトのノバラクを抜くと、翌周にはマルタンスをオーバーテイクし3番手に浮上した。
スタートから9周目頃までには雨足も弱まり、乾いていく路面に対するウェットタイヤの扱い方が後半のレースペースにとってはカギとなってきた。
4番グリッドからスタートしたドゥーハンの勢いは止まらず、前方のベスティがオーバーランした所を逃さず、2番手に浮上。ドゥーハンはその後、トップを奪取してから後続に2~3秒の差をつけてきたハウガーに、ファステストラップを刻みながら迫る。
14周目の終わり、ドゥーハンは最終コーナーでハウガーのインを差すも、ハウガーうまくトラクションをかけてホームストレートで抜き返す。しかし、15周目の第1セクターでドゥーハンがこのバトルを制し、トップに浮上した。
ドゥーハンはその後、ハウガーの追撃を凌ぎ切り、20周で行なわれたレース3を制した。ロードレース世界選手権の500ccクラスで5連覇を果たしたミック・ドゥーハンの息子、18歳のジャック・ドゥーハンにとっては、FIA F3でのキャリア初勝利となった。ドゥーハンは、昨シーズンもFIA F3にHWAから参戦したものの、ランキング26位に終わっている。
2位にはハウガー。表彰台の最後、3位に滑り込んだのはコレだった。4位にはコレのチームメイトであるマルタンスが入賞した。
8番手スタートの日本人ドライバー、岩佐歩夢(ハイテック)はスタートでポジションをキープ。13周目には前方を走るレース1の勝者アレクサンダー・スモリア(ARTグランプリ)の後方に追いつき、ミスしたタイミングを見逃さずに7番手に浮上し、そのままチェッカーを受けた。岩佐はこれで、このラウンド3レース連続の入賞となった。
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