■「走行時間」「アクセル」「ブレーキ」「ハンドル」「走行中のスマートフォン操作の状況」を計測
ソニー損保は、ソニーグループのAI技術やクラウド開発技術、ソニー損保が長年にわたって蓄積した保険商品開発の知見を終結させた運転特性連動型自動車保険「GOOD DRIVE(グッドドライブ)」を発売しました。
駐車場で隣のクルマがドアパンチ! 傷は確認できないけど、警察を呼んでもいいの?
この自動車保険は、スマートフォンの専用アプリで、運転の仕方に応じて変化する運転特性データを計測し、計測データと事故との相関から事故リスクを推定したうえで、事故リスクが低いドライバーに保険料の最大30%をキャッシュバックする保険サービスです。
運転特性データの計測と事故リスクの推定にはそれぞれ、専用アプリとクラウドコンピューティング環境の双方に搭載した独自のAIアルゴリズムが用いられます。
専用アプリに搭載されるAIアルゴリズムは、スマートフォンの加速度センサーやジャイロセンサー、GPSから得られたデータを元に、運転中のスマートフォンの置き場所に関係なく運転特性データを計測。また、走行中の車内でスマートフォンの位置が変わっても、高精度な計測が可能となっています。
事故リスクは、計測された保険契約中の全運転特性データをクラウドコンピューティング環境に集約し、ソニー損保が保有する事故データと関連づけて作成した予測モデルによって算出。算出された事故リスクは、専用アプリを通じて、被保険者であるドライバーに通知される仕組みです。
加えて、事故リスクを低減させるためのアドバイスが、個々の運転特性に応じ、シンプルかつわかりやすく提示されるため、ドライバーは、次の運転時からすぐに改善に取り組むことが可能となります。
同保険に加入することで、事故リスクとその低減方法がドライバーに提示されるとともに、キャッシュバックというメリットが提供されることで、ドライバーに行動変容を促すというものです。
販売に先駆けて行った実証実験では、事故リスクを15.3%低減させるという結果が出ており、実際にドライバーの行動に変化が起きることが確認されました。
グッドドライブの発売について、ソニーの社長兼CEO 吉田 憲一郎氏は次のようにコメントしています。
「当社は、『クリエイティビティとテクノロジーの力で、世界を感動で満たす』というPurpose(存在意義)を掲げています。
このPurposeを実現する大前提になるのは、感動する主体である人々の安心・安全であり、金融分野の事業は人々に安心やお金の便利さの価値を提供するものと位置付けています。
また、ソニーでは、モビリティにおける取り組みを当社の長期的な社会貢献の柱と位置付けています。
この度の『GOOD DRIVE」は、ソニーのAIやセンシング、クラウドコンピューティングなどの技術を用いて、ドライバー自身の運転リスク低減に繋がるという意味で、モビリティの未来に貢献することをめざすサービスです。
ソニーでは、今後もテクノロジーの力で金融事業に力を与え、その提供価値の向上に引き続き取り組んでまいります」
キャッシュバックはアプリで計測された運転スコアが60点以上の人が対象で、ランクに応じて最大30%まで返金される仕組みです。また、キャッシュバック適応の条件は、保険開始日より270日以上が経過していることと、累計の計測時間が20時間以上であること。また、スマートフォン専用の自動車保険となっているため、申し込みはスマートフォンのグッドドライブ専用サイトでのみ受け付けとなっています。
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