“ハチロク”と“86”とオレ
「4A-Gで考えられることはすべてやったと思いますよ」
「現行型シビックのFRドリフト仕様、現る」心臓部はK24改940馬力仕様!【SEMA SHOW2019】
―ボリューム全開で本田美奈子をかけながらススキノを爆走してるという噂のまんねんさん! ハチロクを初めて買ったのいつなんですか?
「最近は本田美奈子でなくWinkなんですよね…あ、いや、初めてハチロクを買ったのですか? え~と、たしか1984年ですね。ジムカーナをやるためトレノGTを新車で買ったんですよ。それまでS30Zの3Lインジェクションターボで全盛期の石狩湾新港ゼロヨンに通ってましたけど、とにかくまぁお金がかかってかかって…」
―3LターボからテンロクNAに乗り替える抵抗感は?
「それはなかったですね。というのもゼロヨンは基本、お金かけた人の勝ちでしょ。当時ハタチだったボクの財力じゃとても追いつかなくて、なんぼやっても速いクルマに勝てないから、どうしようかと思ってたんですよ。で、その頃、たまたまKP61を借りてジムカーナに参加したんです。そしたらA1クラスなのにSタイヤ履いてる上のクラスの連中と比べても見劣りしない3位のタイムが出て」
―おっと! もしや隠れた才能が開花したとか!?
「そうなると、もしかしてオレ、イケちゃうんじゃない?って思っちゃいますよねぇ(笑)。で、Zを売ってハチロクを購入したんです。ジムカーナはレギュレーションが厳しくてイジれる範囲が狭く、車検対応でないとダメ。要するに、あまりお金がかからなかったんですね」
―当時のジムカーナだとハチロクばっかりだったんじゃ…
「もう、主力も主力ですよ。A2クラスは8割がハチロクで40~50台はいたんじゃないですかね。あとはSA22Cのマイナー後ターボがいて、お金持ちがやっとAW11の前期型NAを出してきた時代ですね」
―初めて買ったハチロク、どれくらい乗ったんですか?
「A2クラスで1年やって、ハチロクを持ちながらKP61で改造車クラスのC1に参戦。けど、当時バイクの限定解除がハヤってて、ハーレー乗りたくてハチロクを売っちゃったんですよね~」
―次にハチロクを買ったのは?
「20代半ばですね。それまで親と一緒にやってた仕事をヤメて中古車屋さんのセールスマンになったんですよ。その時はギャランVR-4 RSに乗ってたんですけど、次の中古車屋さんで働いてる時に我慢できなくなってハチロクを購入。当時、八雲町にあったホットスタッフに持ち込んで20バルブのターボ仕様を搭載したんです。それが32~33歳の時ですね」
―ハチロク人生“第2章”が始まるわけですね。
「どうしてもワークスのオーバーフェンダーを付けたハチロクで公道を走りたくてN2仕様にしました。規制緩和でオーバーフェンダーは全幅変更だけで車検も取れるようになってましたし。エンジンはAE101の4A-Gベースで作ったらすぐにピストンが溶け、次は16バルブGZ用ピストンを加工して…なんてやってる間にボクがホットスタッフの社員になっちゃったんですよ(笑)」
―どんな仕様を作ったんです?
「最初は20バルブのターボ仕様。タービンはTD05の旧タイプだったんですけど壊れちゃって。でも、タービン買うお金がない。そこでEP82純正タービンをツインにしたらダメなんですかね? なんて話をして。ホットスタッフにはエンジンベンチがあって、色々できたんですよ。やってダメだったらまた次に行けばいいやと。で、中古EP82タービンを2個取ってエキマニ作ってもらって、ベンチでセッティングして。しばらくはそれで乗ってましたね」
―他にはどんな仕様を?
「NAターボとかもやりましたよ」
―なんですか、NAターボって??
「昔、アメリカのレーシングV8エンジンで片バンクターボってのがあったんです。片バンクでタービン回して過給する。それにヒントを得て4気筒なのに2気筒(2番と3番)でタービン回して、1番と4番には過給しないんでNA。ピストンも2番3番はローコンプ、1番4番はハイコンプだったんですよ。ベンチで回して何馬力出たんだっけなぁ」
―それ、調子良かった?
「良いわけないでしょう(笑)。すごい振動が出てぶっ壊れましたね。そのあとが、なんちゃってシーケンシャルツインターボで1気筒のタービンがアルトワークス純正、3気筒のタービンがTD05。それを切り替えバルブで分けることもなく、ただ繋いだだけというシロモノで。スロットルは…OERの45φだったかな。最後はゼロヨンやるのに16バルブのTD06-25G仕様でしたね」
―NAメカチューンは?
「自分のではやらなかったですね、ぜんぶ過給機。16バルブのNAチューンはお客さんのでやりました。考えられることはほぼやり尽くしたんじゃないかなぁと思います」
―まんねんさんにとってハチロクって特別なクルマですか?
「そりゃそうでしょ。ボクの人生、ハチロクで動いてきてますからね。だって、最初OPTION2で20バルブキットを取材してもらって全国誌の威力をイヤというほど味わいました。店の電話が鳴りまくってホント凄かったんですから。それでハチロクで名前を売らせてもらったわけです。で、しばらく色々なことやってる間にOPTION編集部から“悪魔の電話”ですよ」
―あ…、そんなこともありましたね!
「いきなり夕方に電話がきて、“明日、お台場で新しい86に乗れるんですけど来ませんか?”って。普通、東京の人が北海道の人に向かって言います、そんなこと? 今日の明日の話ですよ」
―その節は大変失礼しました!
「でも、旬だったからこれに乗らない話はないなと。ボクはずっと4A-Gのハチロクやってきたんで、正直言うと86に対しては大アンチだったんです。でも、実際見たらかっこいい。北海道でハチロクと言えば…という自惚れがあったかもしれませんけど、よそにやられて悔しい思いをするなら、やって失敗しようと思ったんです」
―ハチロク系チューナーを集めたお台場事前試乗会。その参加者リストにまんねんさんの名前がなかったので声をかけたんですよ。
「北海道にいたら市販前のクルマに乗れる、触れられるなんて機会はないわけで。その中で声をかけてもらったってことは、北海道に戻ってお客さんに話ができるじゃないですか。あの電話1本がなかったら、今はないですよ。86を通じて一気に人脈も広がりましたし」
―ハチロクと86の共通点ってあります?
「パーツを取り換えれば、明確に違いを感じられるところですね。86は今どきのクルマにしてはそういうのがよく伝わるんです。マイチェンでボディ剛性上げたりしてますけど、初期型は今のに比べるとデキがいまいち。だからこそハチロク的なイジリ甲斐があると思います」
―つまり、初期型の中古車をイジる楽しみ方はハチロク的だと?
「そう思ってもらってイイです。でも、なかなか分かってもらえない。だから、ハチロク的なことを今の86ユーザーに説明しても分からないんですね。経験してないから。ホットスタッフの時代に、ハチロクにS2000のエンジン載せて6速MTとかやったじゃないですか」
―USO(ウソ)2000だ。
「そう。ボクは声を大にして言いたいんですよ。かつては、排気量2Lあったら良いな、それくらいのトルクが欲しいな、ミッションが6速だったらな、ドライブシャフトが折れなきゃ良いな…と、ハチロク乗りはみんな思ってたはずでしょ。それを86が叶えてくれた。なのに、出たら出たでなんで乗ってくれないの?と。だから、ハチロク乗りにこそ86に乗ってもらいたいと思うわけですよ」
TEXT&PHOTO:廣嶋健太郎(Kentaro HIROSHIMA)
取材協力:マルマンモーターズ 北海道石狩市花川南10条1-1-5 TEL:0133-77-6886/撮影協力:開陽亭すすきの南7条店 北海道札幌市中央区南7条西5丁目 Tマークシティホテル札幌B1 TEL:011-522-8808
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