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ポルシェばかりのオークション開催 コレクターが放出した3台の素晴らしい911

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ポルシェばかりのオークション開催 コレクターが放出した3台の素晴らしい911

最初のクラブスポーツ

1988年製ポルシェ911カレラ3.2クラブスポーツの右ハンドル車は、53台しか製造されていない。そんな稀少なモデルを含むポルシェ車だけのオークションが、9月21日に英国ウォリックシャー州ダラス・バーストン・ポロ・クラブで開催された。その出品車両の中から、1人のプライベート・コレクターが放出した素晴らしい3台の911をご紹介しよう。

【画像】ポルシェ・オークション 全55枚

なお、いずれも「最低落札価格の設定なし」で出品される予定になっていたものの、どうやら非公開の交渉で購入金額を明らかにしたくないバイヤーの手に渡ったようだ。参考までに事前の予想落札価格を明記しておく。

3.2クラブスポーツは、現在多くの人が欲しがる「CS」の名称が与えられた最初のモデルだ。これは標準モデルより速くて軽量な仕様であることを表す。

どうやってその2つの目的を達成したか? まず、後部座席をはじめ、パワーウインドウや遮音材、助手席側のサンバイザーまで除去して重量を削減する。さらに軽量なインレットバルブを採用し、ECUのプログラムを書き換えることで、エンジンの最大許容回転数を300rpm引き上げる。

これらの変更によって、ベース車より100kgも軽量化されたクラブスポーツは、当時の自然吸気911としては最速となる最高速度250km/h超を達成した。

生産台数はわずか340台。そのうち右ハンドルは53台しか存在しない。

今回のオークションに出品された個体は、グランプリ・ホワイトのボディカラーにガーズ・レッドで塗られたフックス製アロイホイールが組み合わされている。1988年10月にAFNギルドフォード(英国のポルシェ・ディーラー)が新車として販売し、それから30年以上の間に走行距離計は5万9000マイル(約9万5000km)を刻んでいる。

予想落札価格は12万~14万ポンド(約1600万~1870万円)とされていた。

美しいブルーのタルガ

美しいペトロール・ブルー・メタリックのボディに、ブラックのレザレットとピンストライプのベロアというインテリアが組み合わされた1977年製911SC3.0タルガは、落札価格が7万5000~9万5000ポンド(約1000万~1270万円)になると予想されていた。

新車当時に英国仕様として販売された1台で、当然ながら右ハンドル。これまで4人のオーナーの手に渡ったが、走行距離はわずか2万3975マイル(約3万8584km)に留まる。この数字は付属する多くの書類によって証明されている。

右ハンドルの997GT2クラブスポーツ

3台目は非常に稀少な右ハンドルの2008年製911(997型)GT2クラブスポーツだ。当時ポルシェ・マレーシアが新車として販売した車両で、今年になってから英国に渡って登録された。

ルビー・レッド・メタリックのボディと同色のアロイホイールを装着したこの911GT2は、走行距離わずか9555マイル(約1万5377km)。貴重で高性能なモダン・クラシックとして人気が高く、予想落札価格は13万5000~15万5000ポンド(約1800万~約2070万円)とされていた。

「3台とも1人の卓越したプライベート・コレクションとして所蔵されていた車両です」と、今回の取引を手掛けたシルバーストーン・オークションズ社のジェネラル・マネージャー、ガイ・リーズ・ミルンは語る。

「われわれは参考までに予想落札価格を明記しましたが、売り主は最低落札価格を設定しませんでした。これほど素晴らしい稀少なクルマを手に入れるチャンスは滅多にないでしょう。本当に、またとない機会です」と、オークション開催前にリーズ・ミルンは述べていた。3台とも同一人物の手に渡ったかどうかは不明だが、新たなオーナーは「滅多にないチャンス」であることをよく理解していたに違いない。

34台が出品された今回のオークションでは、ほかにも1971年製911Sが7万2000ポンド(約960万円)、1994年製968クラブスポーツが2万1250ポンド(約280万円)、2005年製カレラGTが60万7500ポンド(約8120万円)など、多くのポルシェが落札に至った。その一方で、半数近くの出品車両はまだ購入することができるようだ。

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