日本でも発売になったCR-V。初代からは大きく変わってしまったが、乗り味自体の評価は高い。ご存知のとおりCR-Vはアメリカ市場から遅れて日本市場に導入された。
実はヨーロッパ導入も2018年10月。待ちに待った、というモデルではないようだが初代の評価はヨーロッパでは依然として高い。
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そんななかフランスの大手自動車誌『L'Automobile』が、ベストカーWeb独占でCR-Vの試乗記を寄稿してくれた。フランス人なので忖度ゼロ。皆無。超本音。
しかも日本にはないMTというかなりエンスーの心をくすぐる1台だ。いったいフランスではどのようにCR-Vは受け入れられているのだろうか?
文:L'Automobile Magazine/写真:Bruno Picault, L’Automobile Magazine
■初代から変わった原因はアメリカ市場にあり
1997年にフランスでデビューした初代ホンダCR-V。初代はSUVセグメントに燦然と輝く存在が降臨したかのような衝撃的な登場だった。
昨今のCR-Vの問題点といえばアメリカの顧客たちを誘い込むための施策に励み過ぎたことだろう。おかげでこのすばらしき日本車からはかつてのヨーロッパテイストが薄れ、商業的な成功からも遠ざかってしまった。
大事なアメリカ市場に注力した結果、5代目CR-Vのフランス市場導入には長い時間がかかってしまった。なんせアメリカではすでに2年間も販売しているのに、フランスに登場したのは2018年10月。
ただこの充分な時間差のおかげでCR-Vはヨーロッパ市場への適応ができたとも捉えられる。ヨーロッパ仕様はブレーキの大型化、新型ショックアブソーバーの採用、カッチリとしたステアリングフィールへの変更などがなされた。
スポーティではないけれど、ロングツアラーとしては優秀な存在なのはその構成を見るとわかる。さっそくオーストリアのチロルでテストドライブといこう。
試乗中に気付いたのはクルマ自体のバランスのよさだ。特に快適性については文句のつけようがない。18インチの大径タイヤを履いているにも関わらず、郊外の荒れた路面でも突き上げなどを感じるシーンはない。これは立派だ。
巡行スピードでは日本車らしくインテリアからのノイズもない。これはアクティブオーディオシステムに感謝すべきなのだろう。
パワートレインを見てみても1.5LのVTECターボは緻密に制御されており、シビック同様に2000回転以下では振動もない快適なエンジンだ。
いっぽうでCR-Vは超高速で走るためのクルマではないということも頭に入れておくべきだ。ドライバビリティは非常に高く、常に挙動を予期できる特性を持っているのだが、プジョー5008のような俊敏性はない。
またエンジンの振動の少なさは褒め称えたが、加速感については決してよくはない。173hpの1.5Lターボではスペックとしても限界がある。ヨーロッパのような巡航速度が速い地域では追い越しのたびにシフトダウンする必要出てきてしまい、これはこれで煩わしいのだ。
■ヨーロッパでの本領発揮はハイブリッドの登場後だ
結論として言えることはもしドライビングを楽しみたいのであれば、マツダCX-5やボルボXC40、プジョー5008などを勧めたい。CR-Vが有利なのは4.6mの全長に対して室内が広々としていることだろう。
CR-Vは「5+2」というシート構成で2列目がスライドする。多くの7シーターと同様に、3列目にアクセスするには身を捩る必要があるし、そして3列目は驚くほど広いわけでもない。
それでもVWティグアン オールスペースよりも快適だし、2列目でゆったりロングドライブを楽しむのがCR-Vのベストな使い方だろう。
それならばなにも苦にすることがないくらい快適だ。
なにも運転席に座らずとも2列目でさえホンダの威厳をヒシヒシと感じる。それはインテリアの質感や、普段目につかない2列目跳ね上げシートの裏側など、細かな部分にまで設計者の血が通う仕上げだ。
またフロントシートの間の収納ボックスなどはまさに日本車のお家芸ともいえるもの。このような誂え方はまさに日本車ライクでヨーロッパでも個性を発揮できる。
こうなると1.5Lターボという動力性能の不足だけが残念だが、CR-Vの真骨頂を味わえるのは2019年発売予定のハイブリッドにあることは間違いない。
きっとフランス人の80%は納得する存在になるだろう。そしてハイブリッドもそろったCR-Vなら、購入することにより一層のこと不安はなくなるに違いない。
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