F1は2021年シーズン、いくつかのグランプリで週末のフォーマットを変更し、土曜日にスプリントレースを試験的に実施することについて検討している。この案はチームからは幅広い支持を受けているものの、実施に向けた承認が出るまでにはいくつか障害が残っているようだ。
F1コミッションの会議では、スプリントレース実施に向けて詳細な検討を行なうワーキンググループを結成し、ポイントの扱いや賞金の支払い、ドライバーの契約への影響などを明確にすることが合意されていた。
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アストンマーチンのテクニカルディレクターであるアンドリュー・グリーンは、チームとしてスプリントレースの試験導入を全面的に支援する前に、技術的な面でも明確にしなければならない部分がいくつかあると説明した。
「我々にはレギュレーションが必要だが、まだスプリントレースのためのレギュレーションが整っていない」
「ほとんどのチームが検討することに賛成していたと思うが、落とし穴は思わぬところにあるものだ。そしてその詳細はまだ明らかにされていない」
「議論の余地はたくさんある。イベント間のマシン変更に関しても、どれだけ変更が許されるのかなど、いくつか思いつくことがあるだろう」
「ブレーキの交換は許されるのか? そしてもっと重要なのは、パワーユニットの配分はどうなるのか? 我々はある意味でロックされた状態にあるが、エンジンは従来通りのシーズンになることを想定して設計され、ベンチでテストされている。使用期間や距離という観点でも、想定から外れるのはかなりの挑戦になるだろう」
「だから、議論しなければならないことがたくさんある。細かいところを整理する必要がある。実現させたいという意思はあると思う。しかし、思わぬところに落とし穴があるんだ」
チーム側は概ねこの計画を支持しているものの、ドライバー達から聞こえてくる賛成の声はあまり多くない。この案を導入する根拠に納得していないからだ。
特にアストンマーチンのドライバーであるセバスチャン・ベッテルは、最も声高にスプリントレース導入を反対している。彼はF1にとってスプリントレースは”理に適っていない”ものであり、決勝レースへの注目が損なわれてしまう可能性があると語っている。
アストンマーチンのチーム代表であるオットマー・サフナウアーは、チームとしてスプリントレースを完全に支持する前に、完全なレギュレーションが提示されなければならないというグリーンの考えに賛同する一方で、ベッテルの意見にも理解を示した。
「スプリントレースを行なうために、ルールを整えることが最も重要だ」とサフナウアーは語った。
「クルマはすでに設計され製造されているのだから、もしルールが適切でなければ、スプリントレースによってメインレースが危険にさらされる可能性がある」
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