恒例になっているダムドのユーザーイベントである「DAMD PARTY 2024(ダムドパーティ)」が10月12日に愛知県にあるガーデンふ頭ひがし広場を会場にして開催された。多数のエントリーに加えブース出展、さらには新型ボディキットの発表など、盛りだくさんな内容となった。
10月とは思えない夏日となった当日、芝生エリアにはダムドに関連の深いアフターパーツメーカーのブースやアウトドア関連、アパレル系の出展が多数集まった。さらにステージではライブやトークショーが繰り広げられるなど、一日中飽きない多彩なアトラクションが用意されているのもダムドパーティーならではの特徴となった。
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ユーザーエントリーエリアには同社のキットパーツを使ったジムニー、ハスラー、タフト、エブリイ、N-VANなどの多種多様なカスタム車両が並び、さながらダムドパーツを使ったカスタムスタイルの展示会場の様相となった。これから愛車をカスタムしようと思っているユーザーに取っても、パーツセレクトやタイヤマッチングなど、さまざまなリアルなサンプルが見られる場となった。
そんな中、多くの来場者を集めたのがニューボディキットのお披露目だった。ダムドファンが多く集まるイベントだからこそ、新しいボディキットはここで発表するというのが同社の考え方。多くの来場者の見守る中アンベールされたのはダイハツ『タフト』をベース車両にするダムド「ラッキー(LUCKY)」だった。オールペンを施したローフォルム基調のデモカー、純正カラーで仕上げたアウトドア仕様の上げスタイルと2つのスタイルを提案した。
ラッキーのデザインコンセプトは'80年代~'90年代のクルマであるヤングタイマーをイメージしたコーディネート。ズバリのモチーフになっているのはダイハツの初代ロッキー(1990年デビュー)だ。当時の4WDブームの中登場したミドルサイズのクロカンモデルで、角形ヘッドライトやスクエアなボディ形状が特徴的だったモデル。今もファンが多いクロカンの名車として語り継がれる車種だ。
そんな初代ロッキーを現代のタフトに落とし込んだのが新ボディキットのラッキーだ。最大の特徴はヘッドライトまわりからグリル、ボンネット先端のパーツ装着のみで大きくイメージを変えた点だ。交換部品の点数を減らすことでコストを抑えつつ、効果的なモディファイをするのがこのモデルの狙い。実際の車両を見ると一目瞭然だが、ここまでの限られたパーツで大幅にイメージチェンジを果たし、ベース車であるタフトとはまったく異なる車両へと変貌させているのも同社の高いデザイン力ならではだ。
装着パーツの細部を見ると、ボンネットの前1/3を被せパーツとしている点が独特。これは角形ヘッドライトのフェイスラインに合わせてボンネットのラインを変更する必要があったため。ボンネット全体を交換することなくこのフォルムを再現したのは巧みなワザだ。汎用の角形ヘッドライトと同社のオリジナルマーカーを加えたカクカクのフェイスまわり、さらには横スリットのグリルがこのキットの見せ所。
純正ヘッドライトが個性的なタフトなので、この部分を変えることで大きくイメチェンできるのが良くわかる。オールペンされた車両は、ヤングタイマーの時代を思わせるカラーにもこだわった。メタリックの入ったグリーンにオレンジのストライプはスーパーファミコンやゲームボーイなどをリアルタイムで知る世代には懐かしく感じられるカラーリングなのではないだろうか。
代表の面高翔吾さんにラッキー製作の思いを語ってもらった。「ダムドがこれまで手がけてきたニューレトロから少し時代を進めて、ラッキーではヤングタイマーをターゲットにしました。またアウトドアでの活躍のイメージはもちろんですが、シティ系のユーザーにも評価してもらえるデザインにしているのも特徴になっています」
タフトにはこれまでも'80sやリトルDといったボディキットをリリースしてきたダムド、3作目となるラッキーはこれまでとはデザインの方向性を変え、新しいダムドの出発点となるモデルとなった。
土田康弘|ライター
デジタル音声に関わるエンジニアを経験した後に出版社の編集者に転職。バイク雑誌や4WD雑誌の編集部で勤務。独立後はカーオーディオ、クルマ、腕時計、モノ系、インテリア、アウトドア関連などのライティングを手がけ、カーオーディオ雑誌の編集長も請負。現在もカーオーディオをはじめとしたライティング中心に活動中。
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みんなのコメント
そもそも旧ロッキーってそんなに人気があったのか?って思う。だったら、もっと新車の頃に売れているはずだ。カタログをラガーと一まとめにされることもなかったはず。