■どんなクルマ?
マクラーレン570GTと張り合える
ケータハム・セブン620Rレゴ・ブロックを作ってみた! 770ピースを3時間で
ドニントン・パークをご存知の方ならば、このクルマが纏うカラーリングが何を意味しているのかすぐにわかるだろう。
ブルーとホワイトはサーキットのコーナーを意味し、タイヤウォールに沿ったフラッシュレッドは、サーキットのロゴにちなんだものだ。
この、ケータハムセブン420Rドニントン・エディションは、ケータハムの60周年と、ドニントン・パークの40周年を祝うモデルとなっている。
一般的なモデルとは一線を画し、ドニントン・エディションはブカトラックが製造を担当する。10台が製造され、販売価格は£47,500(690万円)だ。
ケータハムのラインナップのなかで、420Rの位置づけは620Rの弟分といったところ。スーパーチャージドのエンジンはないため、荒くれ者ではないようにも思えるが、213psの2ℓフォード製デュラテックエンジンを、わずか560kgの車体に載せているため、パワーウェイトレシオはマクラーレン570GTと張り合える数値。やはり驚異的な速さ、である。
420R、どう違う?
通常モデルとは違い、6速のシーケンシャルミッションを採用していて(620Rを始めとするレース向けの車両に採用されているもの)、ロールケージを装備しているため、ウインドウスクリーンや、ルーフの類いはオプション装備ですらない。
足回りはレーシングスプリングとダンパーを組み合わせていて、スプリングレートはジオメトリーを最適化したため、このモデルのためだけに用意されたスペシャルなものである。
と、過激さばかりに目がいきがちだけれど、しかしドニントン・エディションはれっきとしたロードカーである。
レーシングクラッチを使ってはいるものの、扱った感じはレースカーのようなトリッキーさが感じられなかった。
車体後方まで延びたエグゾーストパイプは、サーキットでの騒音規制に合わせたものであり、レースカーが採用しているような高価なカーボンファイバー製ウイングは付いていない。
基本的な乗り味自体は変わっていないものの、細かな仕様違いはいくつかある。
■どんな感じ?
切れ味のいいドライビングを誰でも
とてつもなく速いスピードと、コーナーでのノーズフィール、レーシングカーのような陶酔感をもたらしてくれるのは、このクルマならではの感覚である。
「われわれは420Rのレーシングカーを公道走行可能なモデルにまで落とし込んでプライベーターのドライバーたちに体感してほしいと考えていました」と語るのはブカトラック・ケータハムのマネージャーを務めるスチュアート・フォウルズ。
「目指したのはレーシングカーではなく、切れ味のいいドライビングを誰でも味わえるマシンなのです。ですから、常時使われることは想定されておらず、天候への対策はあえてしていません。この仕様は20、30年後にも珍重されることになるでしょうね」
フォウルズのアイディアは、このサーキット・ライクなセブンに詰まっている。620Rのノーズコーンを採用した大型のオイルクーラー、コーナーで粘るエイヴォン製のZZRタイヤ、消火器、ドニントン・パーク・サーキットのコーナーの名前を刻んだ銘板、そしてロングかつワイドなSVシャシーが採用などがそれだ。
あやとりのようなロールケージの間をもぐりこむようにしてキャビンへ乗り込む。レーシングカーに乗り込むような感覚がするが、しかしすぐに違いに気づく。
レーシングカーとロードカーのいいところ取り
レーシングカーは個々のドライバーに合わせたシートとなっているが、このクルマのそれは従来通り。また、レーシングモデルともなれば6点式のシートベルトになるだろうが、このクルマは4点式。
パネルにコショウをまぶしたような大きさのボタンが配置されたインパネも従来通りのままだ。
シーケンシャルのギアレバーや、ほかの細かな違いを忘れてしまえば、ドニントン・エディションはサーキットでのラップタイムを縮めるために生まれてきた生粋のマシンであると気づくはず。まるでレーシングカーを操っているような感覚は、前へ前へとドライバーを掻き立てる。
サーキットでのドライビングは、単にブレーキングからコーナーのクリップを狙うだけの行為のようにも思えるが、その異なるふたつのステップが繋がりを持ったとき、スムーズで華麗なダンスを踊っているかのような気分になる。このクルマをきちんとエスコートしてあげれば、サーキットドライビングというものを理解できることだろう。
その際、単に力任せに振り回せばいいというワケではなく、注意を払うということが要求される。ロールやシャシーからの情報を処理し、ドライビングにフィードバックする。
するとレーシングカーの側面を持つこのクルマは威勢が良く、忠実な相棒になるだろう。スライドし始めたときだって、ドリフト状態でコントロールしてしまえば、急激なグリップ変化に四苦八苦することもない。
バランスの良さは、ターンインの際、驚くべき性能とコーナリンググリップを見せつける。ブレーキはタイヤが温まらないとペダルを踏んだ際の力を充分に発揮しないが、マスターしてしまえばこっちのもの。
ドニントン・エディションの乗り味、それはまさにレーシングカーである。クラッチを使わずに加速していき、コーナーへの進入の際にはクラッチを蹴とばしながら突っ込む。気分はまさにレーシングドライバーだ。
■「買い」か?
420Rドニントン・エディションは、サーキット走行をするためにわざわざトレーラーなどで運ばなくても良くなったクルマである。
これ1台でサーキットや、そこに行くまでの道を存分に楽しめるよう仕上がっている。
ケータハム・セブン420R ドニントン・エディション
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