SUV「ウルス」で降雪地域も開拓
ランボルギーニの日本法人が、2022年に北海道へ正規ディーラーを設けることを明らかにした。
これまでも道内へ出店する情報は聞こえてきたが、改めて今年中のオープンを明言した形だ。
これにより、日本におけるディーラーネットワーク網が完成するという。
雪の時期でも走行可能なスーパーカークラスの高級車を求める富裕層はたしかに存在し、仙台につづき北海道に拠点を置くことで、新たなユーザーを獲得する狙いがある。
同社のスーパーSUV「ウルス」は、日本でも世界でも販売数の半分以上を支えており、グローバルの累計生産台数は1万5000台を超えた。
車高・最低地上高の高さ、実用的なスペースの室内と荷室、そして四輪駆動の技術によって毎日使えるスーパーカーの形として人気を高めている。
また、2022年は4つの新モデルが導入されることもわかった。
同社のダビデ・スフレコラ ブランドディレクターが行ったビジネス戦略のプレゼンテーションのなかでは、車種は明らかにされていないがイラストで示されている。
アドペルソナム 突出する日本市場
2021年のグローバル販売台数の実績を振り返ると、日本は北米、中国、ドイツ、イギリスに続く5番目のマーケットとなった。
日本市場の受注数の推移は回復基調で、2020年比で76%プラスを記録。
スフレコラ代表によると日本は、同社の頂点に君臨するV12モデルの人気が高くアジア・パシフィック市場ではナンバー1。
また、オーナーが自分達のニーズに忠実、差別化が図れるエクスクルーシブな商品を評価、カスタマイズを重視するといった傾向が強いという。
とくにカスタマイズの分野については、ランボルギーニには「アドペルソナム」というパーソナライズ・プログラムが存在するが、トップ5の市場の中でナンバー1だったというから驚きだ。
今後の展望については、「お客様へのコミットメント」が大事と話すスフレコラ代表。
カスタマーに満足してもらうことをビジネスの目的と位置づけ、今年も様々なライフスタイルのアクティビティを展開するとした。
ランボルギーニで日本を旅する「ジロ」、サーキットを走る「エスペリエンツァ」が成功を収めたことに加え、年に1度の祭典となる「ランボルギー二・デイ」を2022年は大規模で新しい形で行うとした。
さらに、「アベンチューラ」という新たな取り組みの存在も明かし、顧客やメディアを“今までなかなか行けなかった場所へ”連れて行くと説明した。
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