22位:プジョー404(1960~1991)-31年間
1965年、プジョー404のサルーンモデルをテストしたわれわれは、このクルマのロードマナーに賛辞を送っている。さらに、ピニンファリーナがデザインしたこのクルマは石畳の上でも素晴らしい乗り心地を見せ、その伝説的とも言える頑丈さによって、アフリカ大陸ではカルト的な人気を博している。
1975年には欧州での生産が終了しているが、ケニヤで最後に生産された404が登録されたのは1991年のことだった。
この後、ご紹介させて頂く後継モデルの504はこのクルマ以上の長寿を誇っている。
21位:フォルクスワーゲン・サンタナ(1981~2012)-31年間
フォルクスワーゲン・サンタナは、中国で初めて生産された欧州車の1台だ。シトロエンCXにもそのチャンスはあったが、あまりにも複雑なその構造のせいで、中国政府が合弁相手に選んだのはフォルクスワーゲンであり、サンタナは、中国のひとびとに広大なレッグルームを持つ大型セダンの魅力を知らしめることとなった。
数多くのバリエーションモデル(サンタナ2000、サンタナ3000とサンタナ・ビスタといったモデルが含まれる)が生み出され、ファミリーカーやタクシー、パトカー、さらには、高級官僚用のストレッチ版アウディまでは必要のない公務員向け車両としても活躍している。
さらに、真のグローバルモデルとして、日本では日産から、ブラジルとアルゼンチンではフォードブランドで販売されていた。
サンタナの名は、はるかに新しくなったセダンとしていまも中国で生き永らえている。
20位:プジョー405(1987~現役)-32年間(継続中)
一般的な欧州市民以上に、プジョー405は多くの世界を見てきた。フランスでその多忙な人生の幕を開けると、成功はしなかったものの米国市場を征服すべく大西洋を渡ったこのクルマは、米国で最後に新車販売されたプジョーでもある。
イランでは大成功を収め、このピニンファリーナデザインの元カー・オブ・ザ・イヤー受賞モデルは、現在でもその生産が続けられている。さらには、ロアと名付けられた、ヒルマン・アベンジャーの4気筒エンジンを積み、後輪を駆動する405が短期間ながら販売されていた。
19位:ラーダ2105(1980~2012)-32年間
ラーダは、自社初のモデルであるフィアット124ベースの2101のモデルチェンジを行うにあたり、ゼロから開発するよりも、2101を改良する道を選んだ。
その4気筒エンジンはほとんど変わっていなかったが、2015には角型ヘッドライトと樹脂製グリルを持つ新たなスタイリングが与えられていた。
2015は多くの国に輸出されており、カナダではホワイトウォールタイヤがそのスタイルを引き上げ、英国ではリーバを名乗っていた。
1400万台以上が生産された124ベースのこのラーダ製セダンは、史上もっとも売れたクルマの1台であり、フィアット124と合算すれば2000万台に達する総生産台数は、史上2位の大記録だ。
18位:フィアット・ウーノ(1980~2013)-33年間
1985年に最後の新車がオーナーの下へと旅立っていったフィアット・ウーノは、欧州ではすでに遠い過去の記憶だが、6年前まで生産が行われていたブラジルでは、依然としてひとびとに新鮮な記憶として残っている。
そのモデルライフ末期、ミッレと呼ばれたブラジル仕様のウーノには、2000年代初頭のトレンドに倣った新たなエクステリアデザインが与えられていたが、その中味はほとんど変わっていなかった。
ブラジル政府が2014年1月1日以降に生産されるすべての車両に対して、フロントエアバッグとABSの装着を義務付けたことで、フィアットはウーノの生産を終えている。
ウーノからミッレへと名を変えていたこのモデルの最後を飾ったのは、グラッツェ・ミッレという限定モデルだった。
17位:ルノー4(1961~1994)-33年間
ルノー4は時代が求めたモデルだった。4CVの後継として、フロントエンジンにフロント駆動を組み合わせ、実用的なハッチバックドアからアクセス可能なトランクルームを持つこのクルマは、先代モデルを完全な時代遅れにしており、まさに、ひとびとが求めるモデルとして、手ごろで信頼性が高く、例え故障しても簡単に修理することができた。
ルノーでは4に対して数えきれないほどの改良をほどこしており、4つのグリルデザインが与えられるとともに、その4気筒エンジンのパワーも徐々に向上していったが、基本的なボディ骨格が大きな変更を受けることはなかった。
ルノーでは、フランス、アイルランド、モロッコ、アルジェリア、ユーゴスラビア、チリ、ウルグアイといったさまざまな国で、800万台以上の4を作り出している。
16位:ランドローバー90/110/ディフェンダー(1983~2016)-33年間
ディフェンダーの起源は、1948年に登場した初代ランドローバーにまで遡ることができる。90と110のふたつのボディスタイルを持つこのオフローダーは、お馴染みのデザインと伝統の四輪駆動システム、そして、新たに快適性を備えたシリーズIIIの後継モデルとして登場しており、オーナーが求めるオフロード性能を犠牲にすることなく、実用性を向上させることに成功していた。
このクルマも規制だけは乗り越えることができず、新たなレギュレーションに対応するには、高額なコストの掛かる改良が不可避となったために、2016年、ランドローバーはこのクルマの生産を終えている。
海外で生産が継続されると言う噂は誤りであり、いまやディフェンダーは自動車世界の殿堂入りを果たしている。
2019年中には新型ディフェンダーが公開されることになっている。
15位:マルチスズキ・ジプシー(1985~2019)-33年間
この小さなインド製ピックアップのベースとなったのは、1982年登場のSJ40ジムニーだった。ジムニーのオフロード性能と頑丈さをそのまま受け継ぎ、特にインド北部の山岳地帯において、警察や軍隊で愛用されることとなった。
シンプルでスパルタンなモデルであり、デビュー当初は46psを発揮する1ℓエンジンを積んでいたが、1996年には61psの1.3ℓエンジンを積んだジプシー・キングが登場するとともに、2000年にはフューエルインジェクションを備えた81ps仕様が発売されている。
近々インドで導入予定の衝突安全性試験への対応と、エアバッグとABSの装着が義務化されたことで、2019年初頭にその生産は終了している。
なお、インド軍では、ライバルメーカーのタタから、より大型で新しいサファリ・ストームの調達を開始しており、ジプシーの終焉を予言していたのかも知れない。
14位:トヨタ・ランドクルーザー70シリーズ(1984~現役)-35年間(継続中)
2016年にディフェンダーの生産を終了したランドローバーとは違い、トヨタは収益性を保つことで、ランドクルーザー70シリーズの命脈を繋ぐことに成功している。
オーストラリアでは断トツの人気を誇り、V8ティーゼルターボエンジンを積んだこのタフなオフローダーに対する需要は、依然として高いままだ。
2ドアと4ドアのSUVモデルに加え、同じく2ドアと4ドアのピックアップモデルも選ぶことができるこのクルマは、ポルトガルで輸出専用モデルとして生産が行われている。
13位:フォルクスワーゲン・ゴルフ(初代、1974~2009)-35年間
フォルクスワーゲン南アフリカでは、2代目ゴルフの発売当時、より小型で手ごろな選択肢として、初代の生産を続けることを決め、同じ工場からふたつのハッチバックモデルを作り出すことにしたのだ。
マーケティング部門では、こうして生産が継続されることになった初代ゴルフと、2代目ゴルフを区別すべく、新たにシティ・ゴルフの名を与えている。
フォルクスワーゲン南アフリカが用意したのは5ドアモデルだけであり、初期のモデルでは明るい赤と黄色、さらには青のボディカラーが設定されていた。
何度かスタイリングの変更が行われたものの、最後まで基本的なボディシェイプが変わることはなかった。
12位:ブリストル603(1976~2011)-35年間
ブリストル603は、英国風の気品と米国の力強さが同居したモデルだ。その生涯を通じて、このクーペモデルはニッチな存在であり続けたが、多くのライバルが引退していくなか、このモデルには長く現役を続けるだけのファンの後押しがあった。
2011年には破産管財人の管理下に置かれることになったブリストルだが、長く待たされてはいるものの、現在、ビュレットと名付けた1950年代風ロードスターモデルでのブランド復活を計画している。
さらに、ブリストルでは603のアップデートに際して、さまざまなモデルから灯火類を拝借しており、この大型クーペのルックスをリフレッシュするためのドナーとなったのは、2代目フォルクスワーゲン・シロッコやベッドフォードCF2、ヴォクゾール/オペル・セネターB、さらにはアウディA4アヴァントといったモデルだった。
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