2022年9月14日、フェラーリは、同社初となる待望のSUV「プロサングエ」を公開した。
フロントミッドにV12を搭載するなど、フェラーリの基本を踏襲したこの「FUV」(フェラーリ・ユーティリティ・ビークル)は、「真のスポーツカー」であることに変わりはない、と同社は言う。
【画像】新型プロサングエは「真のフェラーリ」たり得るか【プロサングエ、FF、GTC4ルッソを写真で比較】 全94枚
しかし、この最高出力725ps、39万ユーロ(約5600万円)の4ドア4シーターは、自動車業界においてどのような存在となるのだろうか。
AUTOCARの英国編集部で主に試乗記を担当するスタッフは、このクルマにどんなことを期待しているのか。4人に意見を聞いてみた。
スティーブ・クロプリー:フェラーリらしい特別感
わたしがフェラーリについて感銘を受けているのは、特別なステアリングフィール、特別なサウンド、特別なフットコントロール、さらには特別なシートなど、常にライバルとの違いを感じさせることだ。
他の車種とはまったく異なるFFを初めて見たときも、いかにフェラーリらしさを感じさせるものであったか、一目瞭然だった。
だから、フェラーリには、新しい形式のクルマであっても、そうしたキャラクターを貫いてほしいと思っている。
そこにクロスオーバーの良さである広さ、快適さ、利便性、乗り降りのしやすさをうまく採り入れれば、非常にいいクルマになると確信している。特に後発のフェラーリは、他者の経験や失敗から多くを学んでいるはずだ。
リチャード・レーン:機敏性とバランス感覚
背の高いGTC4ルッソのようなもので、後席へのアクセスやラゲッジスペースが格段に優れているだけに、認めたくないが、実際に乗ってツーリングする人にとっては魅力に欠けることはないだろう。
結局のところ、高いところに座るのは本質的に快適なものだ。アストン マーティンがDBX 707をこれほどまでにダイナミックに仕上げたのなら、フェラーリも同じ高みに到達できるだろうと想像せざるを得ない。
ライバル車との比較では、プロサングエの足の軽さ、機敏さ、バランスの良さが際立つと思う。アルファのステルヴィオ・クアドリフォリオや、ある程度はアストンが示したような、純粋に遊び心にあふれたものになるかもしれない。しかし、V12の醸し出す雰囲気がどれほど似合うか、わたしにはわからない。トルクが鍵になりそうだ。
マット・プライヤー:本物のフェラーリか
フェラーリFFとGTC4ルッソのオーナーは、自身のクルマを愛し、大いに活用している。
プロサングエはその使い勝手をさらに一段と向上させるはずで、現代のフェラーリの多くが年間平均5000kmを走行していると考えると、それを大きく上回るのではないだろうか。
チーフエンジニアのラファエレ・デ・シモーネは、フェラーリは「本物のフェラーリになるまで」SUV/クロスオーバーを作ることに抵抗があると言った。その言葉が本物かどうかは、そのうちわかるだろう。
マット・サンダース:実用性と走る楽しさ
フェラーリは、プロサングエのデザイン上の妥協点について、非常に自信を持っている。外観はライバル車に似ていなくても、顧客はひと目で「SUVだ」とわかってくれるそうだ。
その点については何とも言えないが、そのような顧客が、典型的なフェラーリのグランドツアラーよりも使い勝手がいいと感じるかどうかが、最終的な試金石になるのではないだろうか。
プロサングエが広くて快適で、多機能で魅力的で、しかも本物のスポーツカーのように楽しませてくれるとしたら、どれだけの人がその魅力を感じるだろうか。それは決して簡単なことではない。しかし、このクルマには、見た目も走りも、まるで別物のようなものを期待したい。
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みんなのコメント
もう唯一無二の存在ではなくなった。
マクラーレンの下請けメーカーに成り下がったよ