現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > チョッ速から個性派まで!! 実用性重視じゃつまらない! 新旧[アツアツ軽自動車]4選

ここから本文です

チョッ速から個性派まで!! 実用性重視じゃつまらない! 新旧[アツアツ軽自動車]4選

掲載 10
チョッ速から個性派まで!! 実用性重視じゃつまらない! 新旧[アツアツ軽自動車]4選

 日本独自の規格である軽自動車。経済的で取り回しがしやすく、車種によってはボディサイズからは想像できないほどの広い室内など、多くのメリットがある。しかし、その根底にあるのはあくまでも実用性。いやいやちょっと待ってほしい、世の中にはホットな軽自動車だってあるのだ。

文/木内一行、写真/スズキ、ダイハツ、三菱、FavCars.com

チョッ速から個性派まで!! 実用性重視じゃつまらない! 新旧[アツアツ軽自動車]4選

【画像ギャラリー】実用性重視じゃないアツい軽自動車をもっと見る(14枚)

■スズキ・アルトワークス 「マニアも驚愕のDOHCターボ+フルタイム4WD!」

ワークスの特徴でもある大型フォグランプを装備したエアロバンパーやボンネットのエアスクープは、ひと昔前のチューンドカーを彷彿させる。走行風を効率よく取り入れるためにオフセットされたナンバープレートもスパルタンな印象だ

 数々のテクノロジーが生まれ、多くの最新技術が投入された1980年代に巻き起こったパワーウォーズ。スポーツカーや大型車だけでなく、軽自動車やRVまで最高出力を競い合ったわけだが、そんななかで生まれた驚きの軽自動車がアルトワークスだった。

 それまでも、ミニカやミラにターボモデルやスポーツバージョンはあったが、ワークスは別格。アルトはすでにターボやツインカムを発売していたが、ワークスは軽自動車で初めてツインカムターボエンジンを搭載したのだ。

 そのF5A型は、EPI(電子制御燃料噴射装置)や大型インタークーラーなどを採用して64psを発生。しかも、レッドゾーンが9500rpm回転からという超高回転ユニットなのだ。

 そして、これがきっかけで軽自動車の64ps自主規制が設けられたことは有名なハナシ。

 また、駆動方式もFFだけでなく、ビスカスカップリングを用いたフルタイム4WDが設定されたこともトピックだった。

 こうした他を圧倒するメカニズムだけでなく、内外装もそれに見合ったド派手なもの。

 エクステリアは廉価版を除き、フォグランプ内蔵のエアロバンパーやサイドステップ、バックドアスポイラーなどを装着。ボンネット上には、インタークーラーに走行風を取り入れるエアスクープも設置された。

 インテリアでも、左右非対称のバケットシートや小径4本スポークのステアリングなどを採用。市販車のレベルを超えた内外装で、クルマ好きをアッと言わせたのである。

■三菱・ミニカダンガン「市販車初の5バルブエンジンでライバルに対抗」

 軽自動車最強という称号を手に入れたアルトワークスだったが、それを猛追したのが三菱のミニカ。1989年にモデルチェンジした6代目には、歴代最強モデルのダンガンがラインナップされた。

 このダンガン、何がスゴいのかというとエンジン。軽自動車のみならず、市販車として初めてDOHC5バルブエンジンを搭載したのだ。

 550cc直3の3G81型をベースに、排気3、吸気2という5バルブヘッドを組み合わせ、ターボをドッキング。

 さらに、軽自動車初のローラロッカアームや軽3気筒エンジン唯一のバランサシャフトのほか、オートラッシュアジャスタやノックコントロール付き電子進角といったメカニズムを搭載。

 最高出力は自主規制により64psだが、市販車初の5バルブDOHCターボというインパクトはとてつもないものだった。

 駆動方式は当初はFFのみだったが、後にワークスに立ち向かうべく世界初のHCU(ハイドロリック・カップリング・ユニット)式フルタイム4WDも追加された。

 ルックスも、大型エアロバンパーやルーフスポイラー、ボンネットエアスクープなどでスポーティさと機能性を両立。マフラーのフィニッシャーは斬新なトリプルテールパイプだ。

 このダンガンがデビューした1989年といえば、セルシオやR32スカイラインGT-R、ユーノス・ロードスターなどが生まれた年。そんなビンテージイヤーには、こんなブッ飛んだ軽自動車も登場していたのだ。

■ダイハツ・リーザスパイダー「オープンエアと爽快な走りを楽しめるスペシャルティ」 

ハッチバック車のルーフをAピラー以降からクォーターピラーまで取り払ってフルオープン化。リアエンドにはベルトラインスポイラーが装着される。ボンネット上のエアスクープは、走行風をインタークーラーに導くためのものだ

 前出のアルトワークスやミニカダンガンがそうだったように、1980年代は軽自動車でもハイパワーが求められ、最新テクノロジーが投入された時代。そんななか、1986年にダイハツが送り出したのが軽スペシャルティのリーザだ。

 全高を抑えた半円球形のフォルムはそれまでの軽自動車とは一線を画すもので、室内もゆとりのラウンドスペースを確保。新たな軽自動車のトレンドリーダーとして話題となったのだ。

 そして、1991年にはオープンモデルのスパイダーを追加。クォーターピラーまで取り払ったフルオープンボディとし、ソフトトップを収納するためのスペースを確保するために2シーター化。基本的なデザインはクーペモデルと同じだが、見た目の爽快感は満点だ。

 インテリアもオープン化に合わせてアップデートされ、バケットタイプのシートはプリセーム(人工皮革)表皮を採用。MOMO製のステアリングも投入している。

 ちなみに、エンジンはSOHCターボのみ。軽自動車の新規格導入後に追加されたため660ccのEF-JL型で、最高出力は64psを発揮する。

 また、ボディ強度や剛性を確保するために、各部に補強部材を追加。運動性能や安全性の確保にも余念がないのだ。

 ターボエンジン搭載のオープンカーとはいえ、ワークスやダンガン、さらにはほぼ同時期に登場したカプチーノやビートとは大きくキャラクターが異なるリーザスパイダー。こんな遊び心のあるオシャレな軽自動車が再び登場してほしいものだ。

■ダイハツ・コペン「着せ替え可能ボディが斬新すぎる、希有な軽スポーツ」

 現代の軽自動車は室内空間を追求したモデルが多く、ハイトワゴン系が主流。実用性重視のラインナップというわけだ。

 しかし、2004年にデビューしたコペンは誰もが手軽に楽しめる本格オープンスポーツとしてヒットし、今でもファンに愛されている。

 2014年に登場した現行モデルは、電動開閉式ルーフを備えるオープンボディを採用し、FFレイアウトにターボエンジン搭載という大枠は初代を踏襲。その一方で、3つの異なるキャラクターをラインナップして大きな話題を呼んだ。

 最初にリリースされたのがコペン ローブ。力強いマスクやシャープなウエストラインが特徴で、スポーツカーとしての躍動感や流麗さを表現したという。

 続いて発表されたのがコペン エクスプレイ。コンセプトを「タフ&アグレッシブ」とし、ダイナミックさを強調した外観とするとともに、室内にも斬新な意匠が取り入れられた。

 そして、最後発となったのがコペン セロで、「親しみやすさと躍動感の融合」をコンセプトにした雫のような一体感のあるスタイリングを採用。インテリアも水平基調のインパネでスポーティさを強調した。

 こうして3種のコペンが揃ったわけだが、最大の特徴は新骨格構造「D-Frame」と内外装着脱構造「DRESS-FORMATION」を採用したこと。これにより、樹脂製外板パーツや灯火類を交換することが可能となり、ユーザーが好みのデザインやカラーに着せ替えすることができるようになった。これは量産車では世界初の試みだ。

 復活したアルトワークスやライバルのS660が生産終了になるなかで、10年以上も販売されている現行コペン。希有な存在として、まだまだ頑張ってほしいものだ。

【画像ギャラリー】実用性重視じゃないアツい軽自動車をもっと見る(14枚)

投稿 チョッ速から個性派まで!! 実用性重視じゃつまらない! 新旧[アツアツ軽自動車]4選 は 自動車情報誌「ベストカー」 に最初に表示されました。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

赤旗5回、荒天のマカオGPでレッドブル育成ゲーテが最速/FRワールドカップ予選1回目
赤旗5回、荒天のマカオGPでレッドブル育成ゲーテが最速/FRワールドカップ予選1回目
AUTOSPORT web
祝!? ながらスマホ自転車&酒気帯び自転車の罰則強化! これでクルマは救われるのか?
祝!? ながらスマホ自転車&酒気帯び自転車の罰則強化! これでクルマは救われるのか?
ベストカーWeb
逆転タイトル狙うバニャイヤ、初日から気合入れトップタイム! ザルコ4番手と奮闘|MotoGPソリダリティGPプラクティス
逆転タイトル狙うバニャイヤ、初日から気合入れトップタイム! ザルコ4番手と奮闘|MotoGPソリダリティGPプラクティス
motorsport.com 日本版
600万円スタート!? 新型クラウンエステートの国内仕様はこうなる!?
600万円スタート!? 新型クラウンエステートの国内仕様はこうなる!?
ベストカーWeb
オレンジ色のフィアット「500」を買ったら人生変わった! 夫はサソリの毒にやられてアバルト「695 エッセエッセ」を購入しちゃいました
オレンジ色のフィアット「500」を買ったら人生変わった! 夫はサソリの毒にやられてアバルト「695 エッセエッセ」を購入しちゃいました
Auto Messe Web
F1とモナコ自動車クラブがモナコGPの契約延長に合意。2031年までの開催が決定
F1とモナコ自動車クラブがモナコGPの契約延長に合意。2031年までの開催が決定
AUTOSPORT web
スバルとの“共挑”で迫力アップのMAZDA SPIRIT RACING MAZDA3 Bio conceptが登場
スバルとの“共挑”で迫力アップのMAZDA SPIRIT RACING MAZDA3 Bio conceptが登場
AUTOSPORT web
ふたつの2冠達成なるか。WEC新王者ファントール、マカオ2勝目とFIAダブルタイトルを「夢見ている」
ふたつの2冠達成なるか。WEC新王者ファントール、マカオ2勝目とFIAダブルタイトルを「夢見ている」
AUTOSPORT web
むしろ「モンデオ」の後継車? フォード・カプリ AWDへ試乗 目標はファミリースポーツカー
むしろ「モンデオ」の後継車? フォード・カプリ AWDへ試乗 目標はファミリースポーツカー
AUTOCAR JAPAN
スバル『ハイパフォX』、「ポジティブなアップデート」を経てスーパー耐久第7戦富士に臨む
スバル『ハイパフォX』、「ポジティブなアップデート」を経てスーパー耐久第7戦富士に臨む
AUTOSPORT web
BMWでカムバック、マカオGTワールドカップ3勝目を目指すマルチェッロ「ここでは経験が重要」
BMWでカムバック、マカオGTワールドカップ3勝目を目指すマルチェッロ「ここでは経験が重要」
AUTOSPORT web
「国鉄色!」「観光地のコンビニ!?」JRバスに新カラー登場 よく見るとナンバーも凝ってる!
「国鉄色!」「観光地のコンビニ!?」JRバスに新カラー登場 よく見るとナンバーも凝ってる!
乗りものニュース
リバティ・メディアCEOのグレッグ・マッフェイが辞任へ。F1買収などでモータースポーツにおける同社の基盤拡大に貢献
リバティ・メディアCEOのグレッグ・マッフェイが辞任へ。F1買収などでモータースポーツにおける同社の基盤拡大に貢献
AUTOSPORT web
ELMSでの有終の美。トヨタとハースF1の提携を受けての強い想い【宮田莉朋“三刀流“コラムLAP 10】
ELMSでの有終の美。トヨタとハースF1の提携を受けての強い想い【宮田莉朋“三刀流“コラムLAP 10】
AUTOSPORT web
770馬力超え! 新型「プレミアムSUV」世界初公開! “グリル無し”斬新顔&「輪っかじゃない新ロゴ」採用! 2025年販売の新ブランド「AUDI」初のモデル中国に登場!
770馬力超え! 新型「プレミアムSUV」世界初公開! “グリル無し”斬新顔&「輪っかじゃない新ロゴ」採用! 2025年販売の新ブランド「AUDI」初のモデル中国に登場!
くるまのニュース
アルファ・ロメオ初のSUV、完成まで「13年」も彷徨った苦難の開発 歴史アーカイブ
アルファ・ロメオ初のSUV、完成まで「13年」も彷徨った苦難の開発 歴史アーカイブ
AUTOCAR JAPAN
ランボルギーニが今季3勝目! LEONに11ポイント差でVENTENY Lamborghini GT3が2位に…「SUPER GT」タイトル争いから目が離せない!
ランボルギーニが今季3勝目! LEONに11ポイント差でVENTENY Lamborghini GT3が2位に…「SUPER GT」タイトル争いから目が離せない!
Auto Messe Web
【明日からマセラティが渋谷をジャック】スクランブル交差点の大型モニターに3モデルが登場
【明日からマセラティが渋谷をジャック】スクランブル交差点の大型モニターに3モデルが登場
AUTOCAR JAPAN

みんなのコメント

10件
  • tma********
    今年還暦、コペンXPLAYに乗っています。
    ぶっちゃけXPLAYはコペンとして個性派過ぎて人気が無いみたいですが、
    ガンダム世代の私にはあの凸凹デザインがガンダムっぽくてたまりません。
    電動でトランクが上がり、ルーフが格納されオープンになる動きは
    可変モビルスーツそのもので、テンション上がりまくりでアツアツですよ。
  • zoo********
    自動ブレーキ義務化や排ガス規制まで残り約1年。
    そろそろダイハツから次期コペンのアナウンスがあってもいい頃だと思うが。
    またしばらく空白の時間が生まれてしまうんだろうか。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村