現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 平成に全盛だった「先進機能」がもう古い! アッという間に「時代遅れ」になったクルマの機能4つ

ここから本文です

平成に全盛だった「先進機能」がもう古い! アッという間に「時代遅れ」になったクルマの機能4つ

掲載 10
平成に全盛だった「先進機能」がもう古い! アッという間に「時代遅れ」になったクルマの機能4つ

 最新機能によって進化した結果消滅の危機に瀕している装備も

 スタイリングなど感性に訴えかける要素も重要だが、基本的にはクルマはテクノロジーによって進化しているといえる。新しい機能、素材、製法いずれも技術革新によって生まれる要素だ。それゆえに新しい技術と思っていたものが陳腐になり、古くなり、廃れていってしまうのも、またクルマの歴史の一面であろう。そこで、かつては最新であったにもかかわらず、いまや完全に消え去ろうとしているテクノロジーアイテムをピックアップしてみた。あくまで消えようとしているだけであって、該当機能を有しているクルマを悪くいうものではないので悪しからず……。

一度経験すると付いていないクルマに乗れなくなるほど便利な装備11選

 1)HDDナビゲーション

 いつの間にかクルマにカーナビは欠かせないアイテムになった。GPSにより自車位置を測定するという仕組み自体は最新モデルでも変わりはない(補正するための情報や準天頂衛星などの新技術は生まれている)。カーナビの進化というのは地図データの収納方法が大きな要素となっている。1990年代、カーナビが出始めた初期には地図データはCD-ROMに収めているのが当たり前だった。CD-ROMのデータ容量は650MB程度しかないためカバーエリアの外にいくとCD-ROMを差し替えるという手間があった。

 その後、データ容量の大きなDVD-ROMを経て、HDDに地図データを収めるようになっていった。差し替えの手間もなくなり、読み取り速度も格段に向上したことで使い勝手はよくなったが、いまや新車に搭載されるナビゲーションシステムでHDDナビを見ることはほとんどなくなっている。現在の主流はメモリーナビで、かつては憧れだったHDDナビは過去のものとなってしまった。もっとも、メモリーナビについてもカーナビの最終形態というわけではない。ディスプレイオーディオといってスマートフォンのナビ機能を利用するタイプが増えており、車載ナビ自体が消滅の危機に瀕していくともいえる。

 ただし、日産のプロパイロット2.0やSUBARUのアイサイトXのような手放し運転を可能にする運転支援システムにおいては3Dマップと呼ばれる高精度地図データが必須であり、地図データを車載するトレンドが盛り上がりつつあるともいえる。

 2)キーレス

 いまや「スマートキー」といってクルマのカギを身に着けているだけで、ドアロックを解除したり、エンジンを始動できたりするようになっている。最新のプジョー2008などには「プキシミティスマートキー」といって、スマートキーを身に着けたまま車両から2m以上離れるとドアロックされ、1.5m以内に近づくとアンロックされるというシステムまで採用されている。しかし、その昔「キーレスエントリー」といえばクルマのカギとドアロックのオン/オフができるリモコンが一体化されていて、キーを使わずにロック解除できるだけのものを指していた。

 つまり「キーレス」ではエンジンをかけるときにはキーを挿して回すという動作が必要だ。いまでも軽トラックや廉価版のグレードには「キーレス」が残っているが、乗用車で見かけるケースはだいぶ減っている。とはいえ、スマートキーでは信号を増幅することで、まるでスマートキーを持っているかのように振る舞えるリレーアタックという盗難手法が問題となっている。その対策として、昔ながらのキーが有効という風に考えている人もいるようだ。なお、スマートキーについてもこれが最終解というわけではなく、ホンダの電気自動車Honda eが実装したようなスマートフォン(NFC対応端末)を鍵として利用する仕組みが増えていくかもしれない。

 先進運転支援システムにも徐々に消えいくものもある

 3)クルーズコントロール

 最新モデルでは先行車に追従するACC(アダプティブクルーズコントロール)の躾具合がクルマの機能として評価される時代になっている。その一方で、速度固定式の単純なクルーズコントロールというのも、まだまだ一部のクルマには残っている。思えば、国産車で初めてクルーズコントロールを設定したのはトヨタ・クラウンで、それは1964年のことだった。ドライブバイワイヤといってアクセル操作が電気信号に変わるなど、技術的な洗練はあったが、その当時からクルーズコントロールの基本的な機能は「設定した速度を維持して走り続得る」という点において変わっていない。

 順調に流れている高速道路などであれば問題なく使える機能だが、先行車と適切な車間距離を守ってくれるACCを一度使ってしまうと、単純なクルーズコントロールを使いたいとは思わなくなってしまう。かつては高級車だけに備わっていた上等な機能だったが、遠からず消える技術といえるだろう。

 4)低速限定の衝突被害軽減ブレーキ

 ACCのような先進運転支援システムといえば、いの一番に思い出す機能がAEB(衝突被害軽減ブレーキ)だ。主に、前方の様子をセンサーで検知して、歩行者や車両との事故が避けられないと機械が判断すると自動的にブレーキを作動させ、事故を回避したり、衝突の被害を軽減してくれたりする機能だ。そして、このAEBというのは文字どおりに日進月歩で進化している。AEBが日本で広まったのはSUBARUの「アイサイトver.2」が登場したことが大きいが、軽自動車にも採用されるようになったきっかけのひとつは、2012年に上陸したフォルクスワーゲンup!が150万円を切る車体価格ながらAEBを備えていたことも無視できない。とはいえ、up!のAEBは赤外線レーザーを用いるもので、検知できるのは車両のみで、対応できるのも30km/h以下という限られたものだった。

 その後、軽自動車に採用されたAEBの多くもup!と同様のシステムで低速限定・対車両限定のAEBが多かった。いまはAEBには歩行者検知が求められる。事実、新型車では2021年11月以降に義務化されるAEBには、対車両だけでなく歩行者検知機能も求められている。そのためには最低でもカメラの搭載は必要であり、赤外線レーザーを使うタイプであっても単眼カメラを併用するフュージョン方式とすることが最低限必要となる。10年前には最新鋭としてもてはやされた機能が、あっという間に古くなってしまうのが先進運転支援システムのスピード感なのだ。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

災害時&過疎地の新ヒーロー? 「移動ATM車」をご存じか
災害時&過疎地の新ヒーロー? 「移動ATM車」をご存じか
Merkmal
[Pro Shop インストール・レビュー]メルセデスベンツ GLC(根本俊哉さん)by イングラフ 後編
[Pro Shop インストール・レビュー]メルセデスベンツ GLC(根本俊哉さん)by イングラフ 後編
レスポンス
F1ラスベガスGP決勝速報|フェルスタッペンがドライバーズタイトル4連覇! 優勝は盤石ラッセルでメルセデス1-2。角田は9位入賞
F1ラスベガスGP決勝速報|フェルスタッペンがドライバーズタイトル4連覇! 優勝は盤石ラッセルでメルセデス1-2。角田は9位入賞
motorsport.com 日本版
東北道「浦和ICの大改造」ついに“最後のランプ”建設へ 並行ランプを通行止め 側道利用者は注意!
東北道「浦和ICの大改造」ついに“最後のランプ”建設へ 並行ランプを通行止め 側道利用者は注意!
乗りものニュース
トヨタWRCマニュファクチャラーズ王者に豊田章男会が破顔「苦労して獲ったタイトル」ライバルのヌービル初王者にも祝意
トヨタWRCマニュファクチャラーズ王者に豊田章男会が破顔「苦労して獲ったタイトル」ライバルのヌービル初王者にも祝意
motorsport.com 日本版
波乱だらけのラリージャパン! ニッポンの勝田が意地をみせSS連続ステージ優勝で総合4位につける
波乱だらけのラリージャパン! ニッポンの勝田が意地をみせSS連続ステージ優勝で総合4位につける
WEB CARTOP
最新「サファリ」がスゴイ! 「ハリアー」と兄弟車で登場! 「3列7人乗り」&英国風の“超精悍顔”がカッコイイ! 便利機能モリモリのタタ「最上級SUV」とは?
最新「サファリ」がスゴイ! 「ハリアー」と兄弟車で登場! 「3列7人乗り」&英国風の“超精悍顔”がカッコイイ! 便利機能モリモリのタタ「最上級SUV」とは?
くるまのニュース
1000万円以下で買えるV12搭載ランボルギーニ!…世界に4台しかない「ハラマ 400GTS」のAT仕様の出来は当時どうだった?
1000万円以下で買えるV12搭載ランボルギーニ!…世界に4台しかない「ハラマ 400GTS」のAT仕様の出来は当時どうだった?
Auto Messe Web
【この190SLなんぼ?】走行距離わずか4,753kmでこの値段!なんで?このメルセデス300 SLの弟分190SLは掘り出し物?
【この190SLなんぼ?】走行距離わずか4,753kmでこの値段!なんで?このメルセデス300 SLの弟分190SLは掘り出し物?
AutoBild Japan
ソニー損保、自動車保険満足度調査で2部門1位を獲得…事故対応に高評価
ソニー損保、自動車保険満足度調査で2部門1位を獲得…事故対応に高評価
レスポンス
最後までもつれ込んだメーカー対決はトヨタに軍配! 僅差でヒョンデ逃す。総合優勝エバンス|WRCラリージャパンDAY4午後
最後までもつれ込んだメーカー対決はトヨタに軍配! 僅差でヒョンデ逃す。総合優勝エバンス|WRCラリージャパンDAY4午後
motorsport.com 日本版
スズキ 新型「スポーツクロスオーバー」登場! 斬新デザインの“尖った”スタイリング!? 軽量な車体を活かした軽快な走り! 「Vストローム250SX」何が変わった?
スズキ 新型「スポーツクロスオーバー」登場! 斬新デザインの“尖った”スタイリング!? 軽量な車体を活かした軽快な走り! 「Vストローム250SX」何が変わった?
くるまのニュース
勝田貴元が限界ギリギリの力走。トヨタ勢が猛追も、SS12は安全確保を理由にキャンセル/ラリージャパン デイ3午前
勝田貴元が限界ギリギリの力走。トヨタ勢が猛追も、SS12は安全確保を理由にキャンセル/ラリージャパン デイ3午前
AUTOSPORT web
給油所で「レギュラー“なみなみ”で!」って言ったら店員にバカにされました。私が悪いんですか?怒りの投稿に回答殺到!?「なにそれ」「普通は通じない」の声も…悪いのは結局誰なのか
給油所で「レギュラー“なみなみ”で!」って言ったら店員にバカにされました。私が悪いんですか?怒りの投稿に回答殺到!?「なにそれ」「普通は通じない」の声も…悪いのは結局誰なのか
くるまのニュース
市川團十郎がF1日本GPの公式アンバサダーに! F1文化に“新たな風”を吹き込むことを目指す
市川團十郎がF1日本GPの公式アンバサダーに! F1文化に“新たな風”を吹き込むことを目指す
motorsport.com 日本版
[かわいい]見た目して超[ホット]!! スズキ[アルトラパンSS]今買うのアリ説
[かわいい]見た目して超[ホット]!! スズキ[アルトラパンSS]今買うのアリ説
ベストカーWeb
追突事故を避ける「2秒ルール」ご存知ですか? あおり運転にならず割り込まれもしない、ほどよい安全な車間距離の保ち方をお教えします
追突事故を避ける「2秒ルール」ご存知ですか? あおり運転にならず割り込まれもしない、ほどよい安全な車間距離の保ち方をお教えします
Auto Messe Web
「足が長くて」スタイリッシュな新型SUVが2024年内に正式発表か!?DSオートモービルズの電動化戦略が新たなステージ
「足が長くて」スタイリッシュな新型SUVが2024年内に正式発表か!?DSオートモービルズの電動化戦略が新たなステージ
Webモーターマガジン

みんなのコメント

10件
  • 『リレーアタックという盗難手法が問題となっている。その対策として、昔ながらのキーが有効という風に考えている人もいるようだ。』
    まさにその通り、マジで従来型のキーレスエントリーを選択できるようににして欲しい。
  • 10連CDチェンジャーつけてました
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村