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実車 ラディカル・ラプチャー、公道重視の新型車 サーキット講習も グッドウッド

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実車 ラディカル・ラプチャー、公道重視の新型車 サーキット講習も グッドウッド

もくじ

ー 0-100km/h加速 約3秒
ー パワー・ウエイト・レシオ 464ps/1t
ー 公道用/サーキット用 選べるオプション
ー アジア販売 現在調査中

『ラディカル・ラプチャー』すべての画像をみる

0-100km/h加速 約3秒

サーキット用車のスペシャリストとして知られるラディカルが、これまでで最も公道走行に重点を置いた新型モデル「ラプチャー」を、グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで発表した。

同社によれば、この新しいフラッグシップ・モデルは「生々しい、爽快なドライビング体験」を、公道でもサーキットでも提供できるクルマとして設計されたという。特に軽量化と空力効率には力が入っている。

ラプチャーのパワーユニットは、マスタングや新型フォーカスSTに搭載されているフォード製2.3ℓエコブースト・エンジンをベースにラディカルがチューンしたもので、最高出力355ps、最大トルク44.2kg-mを発生。このエンジンには、軽量クランクシャフトや鍛造ピストンとコンロッドを採用し、フォード・フォーカスRSから流用したツインスクロール・スーパーチャージャーが加えられている。

ラプチャーは0-60mph(約96.6km/h)を3.0秒で加速し、最高速度は165mph(約265.5km/h)に達するという。

パワー・ウエイト・レシオ 464ps/1t

ミドシップに搭載されたエンジンのパワーは、6速パドルシフト・ギアボックスを介して後輪に伝えられる。シフトダウン時には自動的にエンジンの回転を合わせる「オート・ブリッパー」機能を備える。

軽量スペースフレーム・シャシーを持つオープン・コクピット2シーターの車体は、重量わずか765kgに抑えられており、パワー・ウエイト・レシオは1トンあたり464ps。ライバルとなるダラーラ・ストラダーレやロータス3-イレブンと同等だ。

公道仕様のラプチャーは、フル調整式サスペンションやブレーキ、ドライブトレインを、ラディカルのサーキット仕様車であるSR3やSR8と共有する。これらのコンポーネントは、モジュラー構造のボディにより、調整や修理が容易であると同社は言う。

ラプチャーのスタイリングは、ル・マンのプロトタイプから着想を得たラディカルのデザイン言語を控えめに進化させたものだ。2015年に発表されたレースカーのRXCスパイダーと比べると、ノーズコーンの形状やディフューザーのセットアップ、リアウイングのデザインが変更されている。

公道用/サーキット用 選べるオプション

マルチファンクション・ステアリングホイールの裏に装備されたLCDディスプレイは、ライブ・テレメタリーの表示やレース・ロガーなどの機能を備える。

電動ミラーとヒーターは標準装備。オプションでストーンガード・プロテクション・キットや専用ボディカバー、GPSを備えたカメラ・システム、内張が施されたインテリア・パネル、ヨーロピアン・トラベル・パックなども用意されている。盗難を防ぐリモコン式イモビライザーや、万が一の事故に備えた消化器も標準で装備されている。

サーキット走行専用のパフォーマンス・パッケージを選ぶと、ブレーキ踏圧の記録システム、リアのけん引フック、ブレーキのバイアス調整ダイヤル、フロント・ダイブ・プレーン、ステアリングに備わるF1スタイルのパワートレイン調整スイッチなどが追加される。鍛造アロイホイールとスリックおよびウェット用レーシング・タイヤのセットもオプションで提供される。

ラディカルはラプチャーを、欧州のモータースポーツで活躍することは期待せず、同社の他のモデルよりも公道走行を重視して開発した。とはいえ、顧客が要望すればラディカルの耐久レース用マシンに仕立てることも視野に入れているという。購入時には、このクルマの性能を「最大限に引き出す」ために役立つサーキット走行の講習も受けられる。

アジア販売 現在調査中

ラディカルのディレクターを務めるアンドレアス・ツィールケは、ラプチャーが伝統的なサーキット専用マシンより「手が掛からない」と語る。なぜなら、サーキットと公道の両方を走ることができるので、トレーラーを購入したり、サーキット用と公道用のタイヤを別々に用意したりする必要がないからだ。

彼はまた、ラプチャーがそんな意図したとおりに使われることを願っている。「傷がついたり、縁石にぶつけたりするかもしれません。でも、このクルマはガレージの置物ではないということです」

ラプチャーは右ハンドルと左ハンドルの両方が用意されるが、まずは欧州のみで販売される。それから英国の公道を走るための法規や安全基準に適合した仕様も製造される。米国やアジアの市場で販売できる可能性については現在調査中だという。

ラプチャーが加わったことで、現在ラディカルが製造するモデルは、184psのスズキ製1340ccエンジンを搭載するエントリー・レベルのサーキット専用車SR1から、659psを発生する3.5ℓエコブーストV6エンジンを搭載した公道走行可能なRXC GTまで、全部で6車種になった。

ラプチャーの注文は現在受付中。価格は8万9500ポンド(約1200万円)からとなっている。最初の納車は8月上旬になる予定だ。メーカーによれば、既にフランスとドイツからいくつかのオーダーが入っているという。

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