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【早くもジャパン・プレミア】 ベントレー新型コンチネンタルGT V8 PHEVで782psへ

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【早くもジャパン・プレミア】 ベントレー新型コンチネンタルGT V8 PHEVで782psへ

PHEVになった第4世代のコンチネンタルGT

ベントレー・コンチネンタルGTがPHEVを採用した第4世代に進化した。6月25日にワールド・ローンチされた新型ベントレー・コンチネンタルGTが、その2日後となる27日に早くもジャパン・プレミアが行われ、GTCスピードが持ち込まれた。

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新型コンチネンタルGTシリーズは、105年のベントレーの歴史の中で最もパワフルでダイナミックな性能を備え、究極のパフォーマンスとラグジュアリーさを融合させている。

先代までコンチネンタルGTのエンジンは、6LのW12と4LのV8ツインターボが使用されていたが、第4世代では4L V8ターボ・エンジンに電動モーターを組み合わせたPHEVを採用したことが最大の特徴だ。

スタイリング的には2003年にスタートしたコンチネンタルGTを象徴してきた丸4灯ヘッドランプを捨て、1952年に登場したタイプRコンチネンタル以来となるシングル・ヘッドランプが採用された。ライトの中央に水平に配された「アイブロウ」が精悍な印象を与え、ベントレーのデザイン革命の先駆けという。

新型コンチネンタルGTシリーズは、68%が一新された新型部品で構成されるという。一方で基本的なボディコンストラクションは先代を受け継ぎ、PHEV化に対応したモディファイが施された。

また、今回の第4世代では、クーペのGTとコンバーチブルのGTCが同時に発売された。これは、2003年に始まるコンチネンタルGT史上初の出来事となる。

統合出力782psは歴代最強

新設計の4L V8エンジンは、燃料噴射圧を200barから350barに引き上げ、よりクリーンな燃焼により排出ガス性能を改善。電動モーターがターボラグを解消するため、ツインのシングルスクロール・ターボチャージャーが採用されている。

内燃エンジンは600psを発揮し、そこにエンジンとギアボックスの間に組み込まれた走行用電動モーターの190psを加え、統合ピーク出力は782psに達する。先代のW12エンジンの最高出力が659psだったのに対し19%のパワーアップを実現。最大トルクもW12エンジンの91.7kg-mから101.9kg-mへと増大している。

PHEVシステムは、新設計の400V電気アーキテクチャーにより、現代のプレミアム・ブランドが提供するパワートレイン技術の中で最も先進的な融合を実現。走行用バッテリーは25.9 kWhの容量でトランク下に配置。電動モーターのみで約81kmの走行が可能。電動アシストの効果もあり、CO2排出量は29g/kmまで低減された。

向上した動力性能に対応して、新型2チャンバー・エアスプリングと新型デュアルバルブ・ダンパー、ベントレー・ダイナミックライド(48Vアクティブ・アンチロール・コントロール)、e-LSD、トルクベクタリングを組み合わせた新型シャシーが受け止める。

コンチネンタルGT史上最高の乗り心地とハンドリングは、49:51というリア寄りの前後重量配分によって実現したと謳われている。

PHEV化によりベントレーのロードカー史上最もパワフルなモデルとなり、0-100km/h加速は3.2秒で駆け抜け、最高速度は335km/hをマークする。

各部は大きく進化

ベントレー・モータース・ジャパンのブランドダイレクターを務める遠藤克之輔氏は、「史上最もパワフルでラグジャリーに進化を遂げたのが、新型コンチネンタルGTです。英国クルーの開発陣は3つの点に大きな力を注ぎました。それはデザイン、パフォーマンス、テクノロジーです」

「なかでも2灯式になったヘッドランプは精緻な職人技で製作。上部のカットクリスタルと下部の精密パターンより、点灯時はダイヤモンドのように輝きます。テールランプも同様にクリスタルな輝きを放ちます」

「リアスポイラーはトランクリッドと一体化され、強大なダウンフォースを獲得。インテリアでは彫刻的なキルティングを採用し、GTスピードではダーククローム・インテリアスペックを備えます」

「ボディカラーは新たにトルマリン・グリーン(展示車)と、ライティングで色が変わるグラビティ・グレーを追加しました」、と説明。

本社チーフ・コミュニケーション & D&Iオフィサーを務めるウェイン・ブルース氏は、「初代コンチネンタルGTは、生まれ変わったベントレーのアイコン的モデルとして2003年に登場しました。以来3世代に渡り、グランドツアラーのベンチマークとしてのポジションを維持しています」

「21年間進化を続けた結果、第4世代のコンチネンタルGTを送り出しました。2週間後に開催されるグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードでは、水と魚を使った演出で新型GTスピードを展示し、新型の導入を祝います」と説明。

アジアパシフィックのリージョナルディレクターであるニコ・クールマン氏は、「ベントレーは世界で最もサスティナビリティなモビリティ・ブランドになることを目指しています。具体的にはV8 PHEVの新型GTスピードでは、W12エンジンに比べCO2の排出量が10%減っています」

「日本はアジア・パシフィック・エリアで重要なマーケットで、世界ランキングで見ても6位となる非常に大きな存在です。これから数年にわたり新しいモデルを続々と導入する予定ですので、引き続きベントレーにご注目ください」と述べた。

新型コンチネンタルGTは、クルーにあるカーボンニュートラルなベントレーのドリーム・ファクトリーで、2024年第3四半期から手作業で製作される予定。日本へのデリバリーは2025年第1四半期から予定するとアナウンスされた。

車両本体価格はGTスピードが3930万3000円、GTCスピードが4312万円となるという。

ベントレー・コンチネンタルGTスピード・スペック

価格:GTスピード:3930万3000円/GTCスピード4312万円
全長:4895mm
全幅:2187mm
全高:1397mm
最高速度:335km/h
0-100km/h加速:3.2秒
燃費:9.70km/L(WLTPコンビモード)
CO2排出量:29g/km
車両重量:2459kg
パワートレイン:V型8気筒3996cc+ツイン・ターボチャージャー+電気モーター
圧縮比:9.7:1
使用燃料:ガソリン(95-98RON)
駆動用バッテリー容量:25.9kWh
最高出力:782ps(システム統合)
最高出力:600ps/6000rpm(内燃エンジン)
最大トルク:101.8kg-m(システム統合)
最大トルク:81.5kg-m/2000-4500rpm(内燃エンジン)
ギアボックス:8速デュアルクラッチ・オートマティック(四輪駆動)

*数値は英国本社発表値

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