F1は、2022年にグラウンド・エフェクトにより発生するダウンフォースを重視した新しいテクニカルレギュレーションを導入。乱気流を減らすことで、コーナーで前を走るマシンを追いやすくし、より接近戦を演出しようとする狙いがあった。
開幕戦バーレーンGPの後、一部のドライバーは狙い通り、他車を追従するのが容易になったと報告しているが、フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)はオーバーテイクが増えるのかどうかはまだ判断がつかないようだ。
■バトル性能の改善は間違いなし? F1重鎮、2022年のレギュレーション変更に高評価「従来の酷いマシンから一歩前進」
アロンソは、オーバーテイクを成功させるには依然としてかなりの速度差が必要であり、それは2台のタイヤライフに大きな差がある場合に限られると指摘した。
「追従するのは確かに簡単になった。テストですでに、他のクルマについて行きやすくなっていることが分かった。しかし、オーバーテイクはテレビで見ているほど簡単ではないんだ」
「今回見られたオーバーテイクは、あるマシンが新しいタイヤを履き、他のマシンより2秒ペースが良かったからだ」
「僕は、そういうクルマに何台か会った。自分の方が2秒速く、数コーナーでそれをオーバーテイクした。そして、僕より2秒速いクルマにも出会ったが、彼らは2~3コーナーで僕をオーバーテイクした」
「やはりタイヤが最大の差別化要因だ。追従できるかどうかじゃない。もっとレースを走って、どうなるか見てみよう」
アロンソのチームメイトであるエステバン・オコンは、2022年のレギュレーションは「正しい方向への一歩」だと考えているが、新世代のマシンではスリップストリームとDRSのメカニズムが弱くなっていることも指摘している。
「DRSは実際、以前よりパワーが落ちているし、一般的なスリップストリームのパワーも落ちている」
オコンはそう説明した。
「オーバーテイクはできると思うし、以前よりずっと近くまでついて行ける。他のクルマに追従することによる影響も少なく、非常に良い方向に向かっていると思う。でもまだ少し影響がある」
「それにトウ(スリップストリーム)の効果はかなり減った。とても簡単にパスできたように見えたとしても、それはおそらくタイヤの違いによるものだと思う」
メルセデスのジョージ・ラッセルは、ピレリの新タイヤの効果も、追従性の向上も、実はあまり感じなかったという。
「正直なところ、大きな違いを感じなかった」と彼は主張する。
「確かに、追従性は悪くなってはいないんだ。バーレーンの路面はいつも難しい。タイヤも昨年から大きく改善されているようには思えず、僕たちはかなり滑ってしまっていた」
「車重が40~50kg増えているから、 運転するのが楽しくなくなっているのは間違いない」
15位と苦しい週末を過ごしたマクラーレンのランド・ノリスは、2022年ルールには「もっと期待していた」という。彼はダウンフォース不足のマシンでかなり苦戦したようだ。
「期待していたほどではなかったし、ちょっとフラストレーションが溜まる。もう少し期待していたんだけど……」とノリスは語った。
「接近した時は、リヤを滑らせるだけならまだしも、フロントを失うとタイヤが熱くなり、また崖っぷちに立たされることになる」
「少しは良くなったと思うが、それでもダウンフォースはかなり失われている。みんなが期待していたほどではないかもしれないね」
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