スズキが今季限りでMotoGPから撤退するという衝撃的な決断を下したため、来季の去就が不透明となった2020年王者のジョアン・ミルだが、レプソル・ホンダ入りが確実視されており、本人も契約締結は間近だと認めている。
ライダーの移籍と同様に注目されるのが、ミルがどんなクルーをホンダに連れていくか。MotoGPでは、ライダーとともにクルーチーフなどの主要スタッフが移籍するのは珍しいことではない。特に今回のケースは、スズキが撤退するという事情もあって、引き抜きに支障はないだろう。
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ミルはこの件についてホンダと話し合っているが、すでにホンダにいるクルーとのバランスを崩したくないと考えているようだ。
今週末のオーストリアGPを前に、自身の将来について何かニュースが出るのはいつかと尋ねられたミルは、次のように答えた。
「僕たちは本当に(契約締結に)近づいているんだ」
「昨日よりもさらに近づいているよ! これは良い見出しになると思う。そして、それについてもうすぐニュースがあると思うよ」
また、スズキのクルーを帯同させる可能性について訊かれたミルは「チームを壊したくないんだ」と語る。
「そんなことはしたくないんだ。彼らが今いるメンバーで何をしたいのかが重要だし、スズキから何人か来ることができるのか、理解しようとしている。彼らは(来年の)仕事がないからね」
「だから、自分のチームを別の場所に移したいというわけではないんだ。すでに人がいるからね」
「そうしたことを理解しようとしているけど、簡単じゃない。チームにとってもそうだけど、普通の状況じゃないから、難しいんだ」
ミルは今季まだスズキで表彰台を獲得していないが、オーストリアGPで好成績を残せるかどうかが、2023年の彼のクルーに関するホンダの決断に影響するとは考えていないようだ。
「いや、メーカーをプッシュするとかしないとか、そういう状況ではないことは分かっている。僕たちは異常な状況の中にいるんだ」
「この困難な状況から前進して、週末をもっと楽しむことが大事だ」
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