■「シビック」に新たなスポーティグレード追加!
2024年1月の「東京オートサロン」でホンダは、「シビックRS」のプロトタイプを初公開しました。
同車は「RS」の名を冠しているだけに、走りを意識したグレードであることは読み取れますが、シビックには究極のスポーツカーとして「タイプR」も存在しています。
では、新型シビックRSは、一体どのようなモデルとして登場するのでしょうか。
【画像】超カッコいい! これが新型「RS」です! 画像を見る
オートサロンでの取材時は「まだまだ明かせない部分が多い」といった様子でしたが、明確に決まっていることとしては1.5リッターターボエンジンに6速MTを組み合わせているという点です。
また、標準グレードと異なりRSはMT専用グレードになる予定だといいます。
RSは「ロードセーリング」の略で、水上を帆走するかのように、悠々と気持ちよく走るといった想いが込められており、ホンダの歴史の中で特別な意味合いを持つグレードです。
そんな伝統のRSのバッジを付ける新型シビックRSは、バリバリのスポーツモデルというより、ドライバーとクルマの対話を楽しむような走りの気持ち良さを目指したモデルという認識の方が正しいでしょう。
サーキットでのタイムなど絶対的な数値の指標を求めたタイプRとは異なり、走りの気持ち良さという数値化が難しい性能を求めたRSですが、標準モデルよりもさらに気持ち良い走りを実現できるように、メーカーにしかできない開発やチューニングを進めているとのこと。
あくまでも筆者(西川昇吾)の予想の範囲ではありますが、専用チューニングのサスペンションやパワーステアリング、専用の走行モードなどが備わるのではないでしょうか。
また、現行シビックも登場から3年ほどが経過しようとしています。そろそろ初期モデルを購入したユーザーからの改善要望などが集まっても良い時期ともいえ、ユーザーの声をフィードバックした、より進化したモデルになっていることも予想されます。
販売は2024年秋ごろとアナウンスされていますが、ユーザーボイスのフィードバックという面を考えると、新型シビックRSが登場するタイミングでシビックの改良もおこなわれる可能性が否定できません。シビックの購入を検討しているのであれば、少し待った方が良いと言えるでしょう。
そして気になるのが価格です。キャラクター的にはタイプRと標準モデルの中間を狙っているとのことでしたが、手ごろに購入できるような価格設定にしたいとのこと。
ちなみにタイプRの価格(消費税込み、以下同)は499万7300円。対するシビックの標準モデル(6速MT車)は324万600円から359万400円なので、RSも300万円台に収まることを期待したいところです。
新型シビックRSは、高すぎない「ちょっとイイ」を感じさせてくれるモデルに仕上がってくれることでしょう。
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