メルセデスが2021年のマシン『W12』に搭載しているリヤサスペンションシステムは、ストレートなどの高速走行時に、リヤエンドの車高が下がるように調整されているのではないかと話題になっている。この挙動によりマシンの姿勢が変化し、空気抵抗が減ってトップスピードが向上すると見られているのだ。
メルセデスと激しいタイトル争いを展開するレッドブルは、先日のトルコGPでメルセデスが持っていたアドバンテージに、このサスペンションが大きく貢献していると考えている。
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レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、アメリカGPの際、トルコGPが開催されたイスタンブール・パークのように中速コーナーとロングストレートを持つコースは、メルセデスのコンセプトにぴったりだと考えている。
ホーナーは、アメリカGPの金曜日に「メルセデスは明らかに、ストレートを最適化できるデバイスを搭載していると思う」と語った。
「あのタイプのサーキット(イスタンブール)はそれができるサーキットだ。彼らのマシンのリヤを見ると、どのように低くなっているか分かる。(トルコでは)彼らの強みが発揮されていると思う」
一方で、アメリカGPが開催されたサーキット・オブ・ジ・アメリカズのように高速コーナーがあるコースでは、コーナーのトップスピードとストレートスピードの間に十分な差がなく、システムを調整することがはるかに困難となる。
しかしホーナーは、今後レースが開催されるいくつかのサーキットが、メルセデスのアイデアに最適だと考えている。
「いくつかのトラックでは、他よりも大きな影響が出るだろう」
「ここ(アメリカ)では影響が少ないが、例えばジェッダ(サウジアラビアGP)のような場所ではかなりの影響力を持つだろう」
レッドブルは、メルセデスがサスペンションにどんな工夫をこらしているのか興味を持っているものの、そのデザインがF1のレギュレーションに違反しているとは考えていないと、ホーナーは明言している。
「我々はそれを違法だとは思っていない。歴史的に使用されてきたものだからね。過去にも、それを使っていたのを見たことがある」
「しかしトルコで我々が見たモノはその極端なバージョンで、あのサーキットではそれが許容されていた」
メルセデスは自分たちのサスペンションシステムの影響を軽視しており、レッドブルはその影響を大きく捉えすぎていると考えている。
メルセデスのトト・ウルフ代表は、次のように語った。
「このスポーツでは、競争相手は常に何か銀の弾丸(問題を解決する特効薬)があるかどうかを探ろうとするものだということを、我々は認識している」
「私の経験ではそのようなものは存在せず、小さなゲインを積み重ねてパフォーマンスにつなげているんだ」
「我々は雑音に耳を傾けすぎることなく、自分たちのクルマをより良く理解し、パフォーマンスを上げていこうとしているんだ」
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