1972年の初代モデルの発売以来、ホンダはシビックを「世界の人々のためのクルマ」と定義してきた。その50年の伝統を受け継ぎ、世界170カ国で2,750万台を販売した11代目シビックは、その特徴的なフォルムを現代的に進化させ、近年欧州で発売されたホンダ車にも見られるノイズレスでエレガントなデザインを踏襲している。新開発の2.0リッターアトキンソンサイクルエンジンと2つのモーターを組み合わせたハイブリッド専用車が用意され、エクステリアとインテリアもよりエレガントなスタイルに仕上げられている。
最新技術のハイブリッドシステム
新型ホンダ・シビックe:HEVが搭載する新開発エンジンは「燃費と走り」を両立する 2.0ℓ直4直噴アトキンソンサイクルエンジン
新型シビックには、ホンダの定評あるハイブリッドシステム「e:HEV」が搭載され、183ps/315Nmを発揮する。0-100km/h加速は7.8秒に短縮された。e:HEVのCO2排出量は108g/km(WLTP)、燃費は4.7L/100km(WLTP)となっており、実燃費でも顕著な性能を見せる。爽快な走りと競争力の高い効率性、低排出ガスを融合させたクルマとなっている。
フルハイブリッドパワートレインは、フルハイブリッドパワートレインは、パワー密度の高いリチウムイオン電池とコンパクトでパワフルな2つの電気モーターに、新開発の2.0リッター直噴アトキンソンサイクルガソリンエンジンを組み合わせて設計されている。e:HEVシステムにより、EV、ハイブリッド、エンジン駆動の3つのモードに自動で切り替わるようになっている。
市街地走行では、ゼロエミッションを実現しながらシームレスでレスポンスの良いEV駆動の特性を活かして走行する。高速道路など一定の速度で走行する場合には、エンジンドライブに移行。ロスの少ないガソリンエンジンで直接効率的に駆動し、必要に応じて電気モーターでアシストする。最高速度に向けて必要な駆動エネルギーが大きくなると、再びハイブリッドドライブに切り替わり、電気モーターの出力をフルに発揮させる。
ドライバーは運転席のドライブセレクターから、「Normal」「Sport」「Eco」「Individual」の4つのドライブモードをシームレスに切り替えることができる。スポーツモードはスロットルレスポンスを鋭くしパフォーマンスを向上させ、エコモードはスロットルレスポンスを調整し燃費を向上させたモード。また、「Individual」モードでは、ステアリングの重さやスロットルレスポンスなど、シビックの特性をユーザーの運転スタイルに合わせて調整することが可能。
親しみやすいエクステリアデザイン
新型シビックのデザインは、爽快なスタイリングとダイナミックなフィーリングを求める購入者の要望に応えることを念頭において設計されている。ノイズの少ないエレガントなデザインを踏襲し、流麗なルーフラインと低めのベルトラインによりガラス面積を拡大。爽快で開放感のある室内空間が実現された。
クーペのようなスポーティさを実現するため、ホイールベースが従来モデルより35mm長く、リアオーバーハングが20mm短く設計され、全高も低くなっている。また、ルーフラインの最も高い位置がフロント寄りになり、テールゲートに緩やかな傾斜をつけることで流れるような美しいボディラインを実現している。新しい製造技術によって開発された樹脂製テールゲートは、先代モデルよりも20%軽量化されており、後席のヘッドスペースを損なうことなく、よりスマートなデザインを実現した。
シビックのフロントには、従来モデルよりもシャープなバンパーデザインが作用され、アッパーグリルのメッシュパターンと一体化してスポーティさを演出。また、バンパー下部の左右のブラックガーニッシュの位置を変更し、より低く埋め込まれるように設置されている。リアでは、テールゲートのデッキハイトとコンビネーションテールランプが現行モデルより低い位置に配置された。
ボンネットの後端を25mm下げ、Aピラーを50mm後方に寄せて延長線が前輪の中心を通るように設計された。これにより、横顔のバランスを整えると同時に、どの角度から見てもワイドで安心感のあるスタンスに仕上げられている。また、ホイールとタイヤを大きく見せる効果もあり、ワイドなリアトラックやホイールアーチのヘム化(ホイールとアーチの隙間を減らす効果)と相まって、より低く確実なスタンスと機敏さを表現しています。なお、全幅はワイドトレッド化したにもかかわらず、従来モデルと同じ1,800mmに抑えられている。
アルミホイールは、洗練されたダイナミックな外観を表現する様々なデザインが用意された。「エレガンス」には17インチアルミホイール、「スポーツ」「アドバンス」には18インチアルミホイールが標準装備され、ツートーンカラー仕上げになってる。それぞれのホイールは、シビックのスポーティで洗練された外観を引き立てるように専用にデザインされたもの。
新型シビックの外装色は、ソニックグレーを標準色とし、現代的な塗装色から選択することができる。追加ボディカラーとして、プレミアムクリスタルレッド、プレミアムクリスタルブルーのパール調に加え、クリスタルブラック、プラチナホワイトのメタリックカラーが用意されている。
乗員を主役に引き立てるインテリア
新型シビックでは、人間中心主義に基づき、快適性、視認性、広さ、安全性の全ての要素を高めた室内空間が実現されている。ホンダのエンジニアにより、長距離ドライブや朝の通勤時においての爽快な車内空間を提供することに重点をおいて開発が進められた。
インテリアは、エクステリア同様にクリーンでモダンなデザインを踏襲している。上質ですっきりとしたインパネを採用し、ユーザーに優しいレイアウトを実現。より直感的に操作できるようにスイッチ類の感触は絶妙に設定されている。スタイリッシュなセンターコンソールには、2つカップホルダーとシフトレバーが並列して配置されている。その手前には大型トレイが設置され、最大サイズのiPhoneも入るほどだという。中央の収納ボックスは、乗員が体をひねって空ける必要が無いように、60度の角度まで自動で開くようになっている。
シートは、快適性と機能性の双方に配慮してデザインされている。ファブリック、レザーともに厚手でシワになりにくい素材を採用。クリーンでプレミアムな仕上がりとなっている。インテリアシートのデザインは、黒地にシームレスステッチ、黒地にホワイトステッチの2種類が用意された。また、「エレガンス」にはファブリックシート、上級グレードの「スポーツ」にはファブリックと合成皮革のコンビネーション、「アドバンス」にはレザーと合成皮革のコンビネーショントリムを標準装備している。
また、新型シビックでは初めてフロント乗員用にホンダの「ボディスタビライジングシート」が採用された。このシートは、骨盤から腰椎まで下半身全体を支える平面状の樹脂マット構造を採用し、安定したサポート力を実現している。
新型シビックのキャビンスペースは近年のSUVブームを跳ね返すほど、空間の使い勝手にこだわって設計されている。ルーフラインが低くなりながら、テールゲートのサポートヒンジを先代モデルより外側に移動させることで、室内のヘッドルームやキャビンスペースは先代モデルと同じサイズを維持している。新型シビックの広い荷室は、セグメント最大級の積載量を誇る先代モデルと同等でありながら、テールゲートの開口部を広くすることで使い勝手に磨きがかけられている。また、トランク容量は400L以上を確保し、荷物や備品をストレスなく積み込むことができる。
快適な乗り心地とダイナミックな走りを両立
新型シビックは、シャシー、ステアリング、サスペンションが、あらゆる走行シーンで優れたパフォーマンス、ダイナミックなレスポンス、フィードバックを実現するよう設計されている。特に、ステアリングの正確なフィードバックと、より安定した乗り心地に重点を置いて開発され、ドライバーとクルマの一体感に力を入れられている。
先代モデル比でホイールベースが35mm、リアトラックが18mm延長され、コーナリング時の安定性が向上している。ステアリング入力の遅れは、ダンパーマウントベアリングの摩擦やボールジョイントの摩擦を低減し、前モデル比28%減を達成した。その他、軽量・高剛性のアルミ製フロントサブフレームの採用、フロントダンパーの見直し、ダンパーロッドのフリクション低減など、ドライバーの楽しさと車両の俊敏性を両立するためのダイナミックな改良が数多く施されています。
また、ボディ剛性は前モデル比で19%も向上。コーナリング時の安定性をさらに向上させている。ボディ剛性の向上を実現するために、ねじり剛性、曲げ剛性を高める独自のネットワーク構造を採用している。これらのボディ剛性の強化、新型シビックのアルミニウム製ボンネットは、従来モデルのスチール製パネルに比べて43%、樹脂製テールゲートは20%軽量化されている。軽量素材の戦略的な使用と構造的な改良により、軽量かつ高剛性なボディを実現した。
進化したセンシング技術による最高レベルの安全性
新型シビックに搭載されたHONDA SENSING技術は、現行モデルに様々な安全機能を追加し、既存の機能も大幅に改良されている。フロントとリアに4つずつ搭載されたソナーセンサーは、音波の反射を利用してガラスや壁などの非金属を検知し、従来のミリ波レーダーよりもはるかに信頼性が高く、精度も高くなっている。また、新型シビックには、100度の広い視野を確保したフロントワイドビューカメラが搭載されており、認識技術を強化することで、道路の境界線、二輪車、自転車などの識別能力を向上させた。
走行中では、フロントドアから後方に向かって車両の両側をスキャンし、死角を検出する範囲を従来の3mから25mに大幅に拡大。また、隣の車線を走る車両や斜め後方から猛スピードで接近してくる車両を認識した場合、約25m以内に入るとサイドミラーに警告を表示し、高速で車線変更するドライバーの安全性を向上させてくれる。
新型シビックには、「トラフィックジャムアシスト」が初めて搭載された。これは、低速の渋滞時に0km/hから車線を維持するように支援し、ドライバーの負担を軽減する。渋滞が解消されると、60km/h付近から従来よりも低速のレーンキーピングアシストシステムにシームレスに切り替わるようになっている。
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みんなのコメント
日本人は低所得者ばかりだから、売れないだろうけど、欧州では馬鹿売れするはず!