“ゼロヒャク”、なんと3.0秒以下!
EV走行も可能
12月19日、メルセデス・ベンツ日本合同会社は、新型「SL63 S Eパフォーマンス」を発表した。
エクステリアでは、新たにサイドエンブレムに「E PERFORMANCE」を、リヤエンブレムには赤色の「E PERFORMANCE」を採用。ホイールは21インチAMGアルミホイールが標準で、有償オプションのAMGカーボンパッケージを選ぶと別デザインの21インチ AMGアルミホイール(鍛造)となる。
幌の色は標準がブラック、有償オプションでグレーとレッドの合計3色から選べる。また、リヤウインドウについては、ヒーター付の安全ガラスを使用することで、優れた後方視界を確保した。
インテリアは、MANUFAKTURブラッククロームインテリアトリムが標準で、有償オプションのAMGカーボンパッケージを選ぶと AMGカーボンファイバーインテリアトリムとなる。スポーツシート(ナッパレザー)は、AMG専用デザイン。また、シートベンチレーター(シートヒーター機能含む)も備える。
搭載するパワーユニットは、4.0 リッターV型8気筒ツインターボエンジン「M177」をフロントアクスルに搭載し、最高出力 612ps(450kW)、最大トルク 850Nm を発揮。リヤアクスルには最高出力150kW、最大トルク320 Nm を発揮する交流同期電動機と、メルセデスAMGが自社開発したAMGハイパフォーマンスバッテリーを搭載する。エンジンとモ ーターを組み合わせることにより、システム総合最高出力は816ps(600kW)、最大トルク1420Nmとなる。また、0~100km/hの加速タイムはわずか2.9秒だ。
AMGダイナミックセレクトには「Electric」、「Battery Hold」、「Comfort」、「Smoothness」、「Sport」、「Sport+」、「Race」、「Individual」の8つのモードを用意。エンジンを使わず電気モーターや回生エネルギーを使用して走行する「Electric」モードでは、EV走行換算距離 15km(等価 EVレンジ)となっている。
足まわりでは、AMG ACTIVE RIDE CONTROLサスペンションを採用。4本のサスペンションストラットを相互に油圧接続するとともに、ポンプとスイッチングバルブに対して圧力調整を行うことで、きわめて広いロールレートの確保と、ロール動作の低減が可能となった。
アジリティと走行安定性を向上させるリア・アクスルステアリングも標準装備。100km/h 以下での走行時は、後輪が前輪と逆方向に最大2.5度に操舵される。これにより、コーナリング時の回頭性を高めて卓越した俊敏さを実現。100 km/hを超えると、後輪は前輪と同じ向きに舵角が与えられ(最大舵角0.7度)、操縦安定性が高まる。
新型SL63 S Eパフォーマンスの価格は¥33,500,000。左ハンドルのみの設定だ。
文と編集・稲垣邦康(GQ)
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