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【ホンダ WR-V】タフ系デザインのブランニューモデルは250万円以下で2024年春発売

掲載 更新 7
【ホンダ WR-V】タフ系デザインのブランニューモデルは250万円以下で2024年春発売

車種別・最新情報 [2023.11.16 UP]


【ホンダ WR-V】タフ系デザインのブランニューモデルは250万円以下で2024年春発売
文と写真●ユニット・コンパス

「ホンダセンシング360+」発表 2024年より適用へ ドライバーの運転負荷軽減サポート

 見た瞬間、思わず「売れそうだなぁ」とつぶやいてしまった。そう、ホンダから2024年春に発売予定のブランニューモデル「WR-V」のことだ。名前から想像するとおりSUVタイプで、ボディサイズはヴェゼルと同格、そしてここからが注目で、価格はなんと200万円台前半に収まるのだという。今回は、実車取材と開発者インタビューを通じて知り得た情報をお伝えする。


「コンパクトSUV」×「アンダー250万円」=人気爆発!?

WR-V Z+
 WR-Vの魅力は大きく3つある。

・たくましい印象を与えるデザイン

・サイズを超えた後席と荷室の広さ

・250万円以下という価格帯

 まさに成長市場であるスモール・コンパクトSUVセグメントに直球勝負!といったキャラクターだ。

 ボディサイズは、全長4325mm、全幅1790mm、全高1650mm。同社のヴェゼルが全長4330mm、全幅1790mm、全高1580mmとほぼ同サイズで、WR-Vのほうが見た目どおり背が高い。分厚いフロントデザインとあいまって存在感がある。スモールSUVにありがちな小型車をSUV風に仕上げたクルマと比較すると、迫力もあるし室内も広そうにみえる。

 ホンダのSUVはこれで3モデルとなるが、上質で装備が充実したZR-V(304万9200円から434万7200円)、先進的で洗練されたヴェゼル(239万9100円から341万8800円)、そしてカジュアルな相棒系のWR-V(250万円以下)という布陣になる。 


ZR-V

ヴェゼル

厚みのあるスタイルに上質さのあるディテールが好印象

WR-V Z+
 実車を見て好印象だったのは、フロントのライト類がすべてLEDであること。それによってライトの造形も薄く仕上がっていて、タフでありながら新しさを感じるし、200万円台のクルマにふさわしい品質感がある。リヤはテールランプがLED。ボディ側だけでなくハッチゲート側の灯体も光るようになっているのがグッド。ターンライトとバックライトはバルブだが、目立たないようデザインで上手に処理している。

 グレード構成は3つで、エントリーの「X」(16インチ+ホイールキャップ)、量販グレードの「Z」(LEDフォグ、17インチアルミ)、最上級の「Z+」(写真の仕様。塗装箇所やメッキ加飾が増える)。

 ボディサイドをカバーする樹脂製プロテクターはカバー範囲が大きく、これも従来のヴェゼルやZR-Vと違ったアウトドア感の演出に役立っている。これまでのホンダSUVは都会的で洗練された雰囲気だったが、WR-Vはキャラクター性がグッとアクティブだ。



WR-V Z+
 WR-Vの見どころであるインテリアを紹介しよう。

 シートに座ってすぐに「広いな」と感じた。全高の高さを活かし、ウインドウの角度を立たせたパッケージングのおかげで肩まわりと頭上にゆとりがあるため、コンパクトSUVよりもうワンランク上のクルマに乗っているかのよう。見晴らしもいいし、クルマの見切りもよさそうだ。

 ステアリングは本革巻き(Xを除く)で肌触りがいい。シフトレバーがグリップタイプだったり、サイドブレーキもレバータイプだが、ヴェゼルとの価格差を考えれば納得の範囲。「むしろクルマっぽくて好き」という声も聞こえてきそう。一方でナビシステムは、8インチのディスプレイオーディオから9インチのHonda CONNECTナビまで用意。「リアカメラdeあんしんプラス4」対応なので、拡張性も申し分ない。

 なにより驚いたのが後席と荷室が広いこと。


WR-V Z+
 後席は大人が足を組めるほどのゆとりがあるしクッション性も十分。荷室容量は458リットルとクラス最大で、スーツケースなら4個、ゴルフバッグ(9.5インチ)を2個横積みできる。床下収納やコンビニフックといった小ワザも効いている。若干残念なのが、後席がスライドしないことと、後席を倒したときに大きな段差ができてしまうこと。しかし荷室の段差については、純正アクセサリーを扱うホンダアクセスが現在社外のスペシャリストとアイテムを開発中だというからひと安心。


WR-V 純正アクセサリー装着車 TOUGH STYLE

「自由」をキーワードに開発されたWR-V

WR-Vの開発責任者である金子宗嗣さん(本田技研工業株式会社 四輪事業本部 四輪開発センター LPL室)
 WR-Vの開発責任者である金子さんはプレゼンテーションのなかで、コロナ禍で開発を進めるなかで、あらためて「自由」であることが大切であると実感し、それをWR-Vのコンセプトにも盛り込んだと語った。そして、価格についても、購入、所有することで行動に制限がかからない250万円以下を実現することは大事だったと説明した。会場ではさまざまな分野の開発スタッフに話を聞くことができたが、コロナ禍で行動制限があったなかで、ビデオ会議やビジネスチャットツールなどを駆使することで、短期間で開発が進んだというプラスの側面もあったという。世界中に大きな影を落とした災難ではあったが、一方で家族や仲間と出かけること、移動の自由がもたらす喜びの大きさを実感したことが、WR-Vの開発にプラスのモチベーションとなったという。

 発売は2024年春と先になるが、いまからそのステアリングを握るのが楽しみで仕方がない。

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