ストフェル・バンドーンは、プジョーのリザーブドライバーからレギュラードライバーへと昇格し、2024年のWEC世界耐久選手権にフルシーズン参戦する。
アストンマーティンF1のテスト兼リザーブドライバーも務める31歳のベルギー人ドライバーは、ヨーロッパを中心に北米、南米、中東、そして日本と、文字どおり世界中を転戦するチャンピオンシップで2台のプジョー9X8のうちの1台を操縦することになり、2021年にJOTAでLMP2クラスに参戦して以来、初めてWECのフルタイムシートに復帰することになる。
プジョー9X8、グスタボ・メネゼスがWEC最終戦後にチーム離脱へ「新たな扉が開く」
バンドーンが獲得したハイパーカーのシートは、今季2023年限りでフランスのマニュファクチャラーとの決別を発表した、グスタボ・メネゼスの離脱によって空くプジョー9X8のひと枠だ。
「2024年シーズンの公式ドライバーとして、このチームに加わることができて本当にうれしい」と喜びを語ったバンドーン。
「僕はつねにFIA WECを高く評価している。2019年と2021年にレースをしていたので、シリーズのことはよく知っているよ」
「目標は明らかにこのチャンピオンシップにカムバックすることであり、さらに多くのメーカーが参加するハイパーカークラスに戻ってくることだった」
「優勝争いやル・マン24時間レースで戦う機会を得ることは素晴らしいことだし、それは多くのドライバーにとって夢のようなことだと思う。このチームの一員になれて本当にうれしいし、プジョーでスタートできることに興奮している」
バンドーンは今年2月にリザーブドライバーとしてプジョーに加入。9月8~10日に富士スピードウェイで行われたWEC第6戦富士では、負傷欠場となったニコ・ミューラーの代役として同チームでのレースデビューを果たしたばかりだ。
ステランティス・モータースポーツのシニア・バイスプレジデントであるジャン-マルク・フィノは、「プジョー・トタルエナジーズのオフィシャルドライバーにストフェル・バンドーンを指名できたことを誇りに思う」とコメント。
「富士で見せてくれたように、彼のチームスピリット、パフォーマンス、一貫性はチームメイトのものと一致している。もちろん、ストフェルのことはフォーミュラEのDSペンスキーのドライバーとしてすでによく知っており、ステランティス・モータスポーツのドライバーファミリーの一員だ」
「彼の適応能力とすぐにリズムに乗る能力は、WECとフォーミュラEという両シリーズが補完的なものであること、そして両選手権に参加するドライバーを持つことの利点を示している」
プジョーは現在のところ、バンドーンに代わる新たなリザーブドライバーを指名していないが、クール・レーシングのLMP2ドライバーであるマルテ・ヤコブセンが同チームのジュニアドライバーとして登録されている。
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