約300万円でロータス・ヨーロッパ化が完成!?
現在はキット量産に向けた最終調整段階!
全国のロータスファンから根強い支持を受けるチューニングショップ“TKスポーツ”。そんな同社が大阪オートメッセに出展した「バスタブ・ヨーロッパ」というカスタムモデルが今回の主役だ。
どこからどう見ても往年の名車“ロータス・ヨーロッパ”なのだが、その実はロータス・エキシージというから衝撃的だ。
「希少性はもちろん、安全面まで考慮するとヨーロッパでのスポーツ走行はかなり危険が伴います。“だったら現代のロータスを使って、ヨーロッパを再現すれば!”というシンプルな思い付きが原点ですね(笑)」とは、TKスポーツの久保代表。
出展車両のベースモデルは、エキシージの240カップ。ロータスはアルミバスタブフレームに外装パネルを被せる構造となっているが、ホイールベースを始めとするディメンションはヨーロッパとエキシージでは大きく異なる。そのため、各部の帳尻を合わせながらベストバランスのデザインを生み出すまでには、約一年の歳月を要したという。
なお、造形には同じく大阪のカスタムビルダーとして知られる“ガレージイル”の松浦代表が全面協力。デジタル上でのモデリングだけでなく、実車を用いたアナログでの調整を幾度も経て現在のスタイルに辿り着いたのだ。
外装部分でエキシージを感じさせるのは、Aピラーからルーフにかけての部分のみ。オープン仕様のロータス・ヨーロッパなどこの世に存在しないため、屋根開き状態での展示は多くの来場者が食い付いたポイントだ。
インテリアはエキシージ純正をそのまま残す。クラシカルなバケットシートやステアリングに交換する手もあるが、この辺りはエクステリアとインテリアのギャップを狙った久保代表の策だ。
このエクステリアはキット販売も予定されており、価格は300万円~400万円の間に収まる予定。今回展示された車両はプロトタイプで、ここからさらに細部の造形を煮詰めていくそうだ。
「キットとして販売する予定で作ってはいますが、プレミアム感も大切にしたいので数量限定にする可能性もあります。現状、きちんとした価格はまだ出せていませんが、すでに数件のオーダーは頂いてますよ」と久保代表。
まともに走れる中古ヨーロッパの価格が青天井となっていることも踏まえれば、当然の状況と言えるだろう。“ロータスヨーロッパを気負わず楽しみたい”。その想いに共感するクルマ好きは、早めの問い合わせを強くお勧めする。
●問い合わせ:TK-SPORT 大阪府羽曳野市島泉9-23−1 TEL:072-930-5555
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