1.5Lガソリン車4グレード、1.5Lハイブリッド車3グレードの計7グレードを設定。全グレードでFFと4WDが選べる
8月31日、トヨタは新型コンパクトSUV「ヤリス・クロス」を発売した。モデルラインアップおよび車両本体価格は下記のとおりで、1.5Lガソリン車4グレードに1.5Lハイブリッド車3グレードを合わせた7グレードすべてに2WD(FF)車と4WD車を設定。全14モデルが揃えられている。
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●「ヤリス・クロス」モデルラインアップ
〈1.5Lガソリン車〉
・X“Bパッケージ”:1,798,000円(2WD)/2,029,000円(4WD)
・X:1,896,000円(2WD)/2,127,000円(4WD)
・G:2,020,000円(2WD)/2,251,000円(4WD)
・Z:2,210,000円(2WD)/2,441,000円(4WD)
〈1.5Lハイブリッド車〉
・ハイブリッドX:2,284,000円(2WD)/2,515,000円(E-Four)
・ハイブリッドG:2,394,000円(2WD)/2,625,000円(E-Four)
・ハイブリッドZ:2,584,000円(2WD)/2,815,000円(E-Four)
※価格は消費税込み
ヤリス・クロスは、ヤリスシリーズならではの「軽快な走り」や「先進の安全・安心技術」、「低燃費」を受け継ぎつつ、利便性にとどまらず乗る人の個性やライフスタイルを彩る都市型コンパクトSUVとして、新たな価値を提供するクルマとして誕生したトヨタの意欲作だ。
ボディサイズは全長4180×全幅1765×全高1590mmで、ホイールベースは2560mm。最低地上高は170mmで、最小回転半径は5.3mとなる。
エクステリアデザインは「Robust & Minimalist」の思想のもと、デザインキーワードを「ENERGETIC SMART」として、アクティブで洗練されたバランスの良いプロポーションが追求されている。
フロントビューでは、フロント中央、ロワ、フェンダーから成る立体構成が精悍な印象をもたらす。フロントからリヤコンビネーションランプまで高い位置で一気に通り抜ける水平基調の軸によるSUVらしい力強いサイドビューや、大きく張り出したフェンダーがフロントと同様に力強さを表現しているリヤビュー、そして機能性の高さを訴求するスクエア形状の中央部と大きな開口のバックドアが、ヤリス・クロスの個性を際立たせている。
インテリアデザインは、センターコンソールからディスプレイオーディオ(DA)にかけての縦方向の流れを強調することで、力強さを表現。インスツルメントパネル上部には、「スラッシュ成形」によるソフトパッドを採用。さらに、温かみのある新素材フェルトをドアトリムに広範囲に採用するなど、上質で心地よい室内空間を実現している。
シート、ステアリング、シフトレバーなどは適切に配置。視認性に優れたTFTカラー液晶マルチインフォメーションディスプレイおよびメーター、DAの上方配置とヘッドアップディスプレイ(HUD)の採用により、ドライバーの視線移動を最小限にすることで、運転に集中できるインテリアを実現(Eyes On The Roadコンセプト)した点も特徴だ。
荷室の使い勝手の高さも特色のひとつ。荷室容量は、ラゲッジフロアに採用した2段式デッキボードが下段にセットされた状態で390Lを実現。この容量はコンパクトSUVクラスのトップ水準だ。このスペースは110Lのスーツケース2個、または9.5インチのゴルフバッグ2個を収納できる。
ヤリス・クロスでは、4:2:4分割のリヤシートや6:4分割のアジャスタブルデッキボードをトヨタのコンパクトSUVとして初めて採用。ユーリティティフックやフレックスベルトを組み合わせれば、荷物の形状や大きさに合わせて荷室スペースが多彩にアレンジできる。
さらに、トヨタのコンパクトSUVでは初採用となるハンズフリーパワーバックドアを採用。スマートキーを携帯していれば、リヤバンパーの下に足を出し入れするだけでリヤゲートの自動開閉が可能だ。
パワーユニットはガソリンとハイブリッドの2機種を用意。ガソリン車には120ps/145Nmを発する1.5L直列3気筒エンジンとCVT(ダイレクト・シフト-CVT)を搭載。WLTCモード燃費はFF車で最高20.2km/L、4WD車では最高18.5km/Lをマークする。
一方、ハイブリッド車には91ps/120Nmの1.5L直列3気筒エンジンに80ps/141Nmのフロントモーターを組み合わせ、4WD仕様のE-Fourではさらに5.3ps/52Nmのリヤモーターを搭載。WLTCモード燃費はFF車で最高30.8km/L、E-Four車で最高28.7km/Lを実現している。
ガソリン車の4WDモデルには、オフロードや滑りやすい路面の走破性向上に寄与するマルチテレインセレクトを、トヨタのコンパクトSUVとして初めて採用。路面状況の応じた走行支援を「ノーマル」、「スノー」、「トレイル」の3つのモードから選択することができ、安心・安全なオフロードドライブをサポートする。
さらにガソリンの4WD車、ハイブリッドのE-Four車には、降坂時の車速を一定の低車速に保ち、安定走行に寄与するダウンヒルアシストコントロールを採用。これもトヨタのコンパクトSUVでは初採用となる機能だ。
トヨタの先進予防安全パッケージ「トヨタセーフティセンス」は、「X“Bパッケージ”」を除く全車に標準装備。ヤリスと同様、ステアリングだけでなくアクセルやブレーキも制御する高度運転支援「トヨタチームメイト(アドバンストパーク)」を、トヨタSUVとしては初めて設定したほか、高速走行中の強い横風を検知して車線逸脱を抑制し、安全な走行をサポートする横風対応制御付きのS-VSCをトヨタ初採用。さらに、SRSエアバッグのセンサーが衝突を検知して作動したとき、自動的にブレーキと制動灯を制御することで、車両を減速させ二次衝突による被害軽減に寄与するセカンダリーコリジョンブレーキを、トヨタのコンパクトSUVで初めて搭載するなど、新機能を積極的に導入している。
このほか、最新のコネクティッドサービスとして「ディスプレイオーディオ」およびDCM(車載通信機)を全車に標準装備し、SmartDeviceLinkやApple CarPlay、Android Autoなどスマートフォンと連携した機能により、利便性を向上し、豊かなカーライフをサポートする。
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