トヨタ自動車や日産自動車、ホンダなど乗用車メーカー8社と、スタートアップのクラスター(加藤直人CEO、東京都品川区)は、メタバース(仮想空間)ゲームを開発すると発表した。車をメタバース上でカスタマイズ(合法改造)したり、走らせたりすることができる。ゲームを通じて若年層に車の魅力を伝え、将来の新車需要を掘り起こす。来年の本格展開に向けてゲームの完成度を高める。
「東京ゲームショウ2023」(幕張メッセ、21~24日)で「爆創クラブ」のプロトタイプを披露した。トヨタ、日産、ホンダ、ダイハツ工業、スズキ、マツダ、スバル、三菱自動車が参画する。
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トヨタ「スープラ」や日産「フェアレディZ」など、合わせて23車種から好きな車両を選び、カスタマイズできる。カスタマイズ部品は、メタバース上のエリア内を走行しながら獲得する仕組み。一般的な自動車部品から、翼や風船など自動車には関係のないアイテムまでそろえた。既存のクルマ好きとは異なる消費者に向け、カスタマイズの楽しさを発信する狙いがある。
トヨタの担当者は「車のゲームというとレースになりがちだ。モビリティの楽しさはそれだけではなく、作る面白さもある」と語った。
東京ゲームショウでは、来場者向けの体験コーナーも設けた。来場者の意見などを踏まえ、ゲームの機能を改善していく。クラスターの加藤CEOは「来年にはサービスなど何らかの形で共同プロジェクトの取り組みを発表したい」と話した。
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