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はじめてのランボルギーニには「ガヤルド」が最適! 2000万円ちょっとで後期「LP560-4」が手に入る…自然吸気V10エンジンをいま味わおう!

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はじめてのランボルギーニには「ガヤルド」が最適! 2000万円ちょっとで後期「LP560-4」が手に入る…自然吸気V10エンジンをいま味わおう!

ガヤルドのブームが起きる日も近い?

2025年1月25日、ボナムズがアメリカで開催した「The Scottsdale Auction」オークションにおいてランボルギーニ「ガヤルド LP560-4」が出品されました。出品車は新車時にオプション装備だけで3万6000ドルを超えていました。現在までの走行距離は3万5800kmというローマイレージも魅力的です。

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ランボルギーニの経営を飛躍的にV字回復させたガヤルド

ランボルギーニが創立40周年を迎えた2003年。この年は彼ら自身にとってもきわめて重要な歴史の節目になる年だった。ランボルギーニに新しい時代が訪れた。誰もがそう確信するニューモデルが、ジュネーブ・ショーで初公開されたのである。その名も「ガヤルド」。

ランボルギーニの伝統である闘牛の名を掲げたこのニューモデルは、1988年にV型8気筒エンジンをリアミッドに搭載する「ジャルパ」が生産を終了して以来のV型12気筒エンジンを搭載しない……すなわちスモール・ランボルギーニだ。

その開発には1998年にランボルギーニをグループ傘下に収めていたアウディも積極的に関わった。そしてガヤルドは、ランボルギーニの経営を飛躍的にV字回復させたモデルとして、歴史に名を残す存在となったのである。

そのガヤルドは、現在では最もポピュラーな、言葉を変えるのならばランボルギーニの世界に飛び込むには最適な1台といえるのではないだろうか。スモール・ランボルギーニは、その後「ウラカン」、そしてPHEVのシステムを採用した最新の「テメラリオ」へと続くが、自然吸気のV型10気筒自然吸気エンジンを搭載したガヤルドとウラカンのメカニズムは、V型8気筒ツインターボ・エンジンに3基のエレクトリック・モーターを組み合わせるテメラリオよりも圧倒的にシンプルであり、とはいえそのスタイルや走りにはスーパースポーツとしての魅力が、現在でもなお大いに感じられる。

出品車のガヤルドは後期型

ちなみに今回のスコッツデール・オークションで、オークショネアのボナムズは「ガヤルド LP560-4」に15万~18万ドル(邦貨換算約2340万円~2808万円)のエスティメート(予想落札価格)を発表したが、いかに為替相場が円安に振れている状況とはいえ、日本での新車価格が出品車のeギア仕様で(2ペダルのセミ・オートマチック)デビュー当時2533万円弱であったことを考えれば、実質的にはガヤルドはより身近なランボルギーニになったともいえるのだ。

出品車の2009年モデルは、ガヤルドに大幅なマイナーチェンジが実施され、搭載されるV型10気筒エンジンも、それまでの5Lから5.2Lに排気量を拡大。それに伴って最高出力は車名に示されるとおり560psに強化されている。

その560に続く4の数字は駆動方式を表したもので、したがってこのモデルはビスカス・カップリングを使用したフルタイム4WDが採用されていることになる。4輪独立型のサスペンションも、セッティングは大幅に改められ、それはスーパースポーツというセグメント、あるいはガヤルドの持つ攻撃的な、しかしながら独特な美しさを感じさせるエクステリアの造形からは想像もできないほどに快適な乗り心地を与えてくれる。毎日でも使えるスーパーカー。ランボルギーニがガヤルドのマイナーチェンジで目指したのは、あるいはここにあったのかもしれない。

それまでのモデルより20kgも軽量化された車重も、この560-4の見どころのひとつだ。その結果0-100km/h加速は3.7秒を実現し、最高速はエアロダイナミクスの改善も寄与して325km/hを記録した。

オプション装備の充実も見逃せない。ビアンコ・モノセラス塗装、ブラック仕上げのホイール、シートヒーターおよび電動調節シート、Q-Cituraレザーインテリア、レザーパッケージ、ブランディングパッケージ、トラベルパッケージ、スタイルパッケージ、透明エンジンフード、衛星ナビゲーションなど、その総額は新車時に3万6000ドルを超えたという。現在までの走行距離は3万5800km。残念ながら今回は落札者が現れなかったガヤルドだが、いつかそのブームは起こるだろう。そのような予感がしたオークションだった。

文:Auto Messe Web 山崎元裕(YAMAZAKI Motohiro)
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