F1第3戦オーストラリアGPの決勝後、多くのドライバーがメルセデスのセーフティカーよりもアストンマーチンのセーフティカーが遅いことに不満を露わにしていたが、FIAはそのドライバーたちからの批判を一蹴した。
レッドブルのマックス・フェルスタッペンをはじめとして、オーストラリアGP終了後に、複数人のドライバーが”アストンマーチンのセーフティカーは遅すぎる”と批判を展開した。そのセーフティカーが遅い理由として取り沙汰されたうちのひとつは、そのスペックに関するものだ。
■セーフティカーはもはや“時代遅れ”なのか? 海外記者が徹底考察
今季のF1セーフティカーに起用されているのは2つ車種。ひとつは、専用チューンの4.0リッターV8ツインターボエンジンを搭載し、最高出力730馬力を誇るメルセデスAMG『GTブラックシリーズ』であり、もうひとつのがアストンマーチン『ヴァンテージ』である。このヴァンテージは、メルセデスと同じく専用チューンの4.0リッターV8ツインターボエンジンを搭載しているが、最高出力は535馬力と控えめだ。
しかしFIAは、メルセデスとアストンマーチンのセーフティカーの速度差が問題であるとは考えていないとする声明を発表。ドライバーたちからの批判を退けた。
Twitterに投稿された声明の中でFIAは、セーフティカーの優先すべきモノは速さではなく、安全なレース運営を助けることであると述べている。
「FIAは、F1セーフティカーのペースに関する最近のコメントを踏まえ、セーフティカーの主な機能は、無論目立ったスピードではなく、ドライバー、マーシャル、オフィシャルの安全であることを再認識してほしい」
「セーフティカー手順は、複数の目的を考慮に入れている。ここには、事故現場の復旧やコース上に散らばる破片の安全な処理、別のエリアで進行中の復旧作業に応じたペースの調整、フィールドを“束ねる”ことなどが含まれている」
またFIAは、セーフティカーの最高速は技術的な側面によってではなく、レースコントロールが求める”程度”によって決まると付け加えた。
「セーフティカーは、世界トップクラスの自動車メーカー2社が用意した特注のハイパフォーマンスカーだ。刻々と変化する路面状況に対応できるような装備を積んでおり、とても経験豊富で有能なドライバーとコ・ドライバーが乗り込んでいる」
「セーフティカーの速度が、追従するマシンのパフォーマンスに与える影響は二の次だ。その影響は全ての競技者に等しく、通常時と同じように自分のマシンとサーキットの状況に応じた安全運転を行なう責任があるのだ」
なお現チャンピオンのフェルスタッペンは、アストンマーチンのセーフティカーを口撃する筆頭。ペースが遅いことでタイヤが冷え切ってしまったとして「亀みたい」とまで表現していた。
「グリップが足りないし、セーフティカーがとてもゆっくり走っていて、まるで亀みたいだった。信じられないよ」
「ダメージを受けているクルマもないのに、バックストレートを140km/hで走るなんて。なぜあんなにゆっくり走らなければならないのか理解できないよ。調査する必要がある」
「間違いなく、メルセデスのセーフティカーの方が速い。エアロパーツも追加されているしね。このアストンマーチンは本当に遅いんだ。もっとグリップが必要なのに、タイヤが冷え切っているんだ」
「セーフティカーの後ろでのドライビングはかなり酷いよ」
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みんなのコメント
BMのMやAUDIのRSでも通常の市販車で600馬力あるぞ。
速度が遅いのは安全のためじゃないだろう。
これで専用チューンって恥ずかしいから退いた方がいいよ。