■スズキ、ダイハツ、トヨタが軽バンEVのコンポーネントを共同開発
2022年7月19日、トヨタ、スズキ、ダイハツ、Commercial Japan Partnership Technologiesの4社は、2023年度に商用軽バン電気自動車(EV)の導入を目指して取り組むことに合意したと発表した。2023年度から福島県と東京都における社会実装プロジェクトで、パートナーに活用してもらうという。
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2022年5月に日産サクラ/三菱eKクロスEVが発表され、軽自動車にもEV化の波が本格的に到来。軽商用車のEVに関しては、三菱がミニキャブミーブバンを2011年に発売(一時はEVトラックも投入)。2021年3月で一旦バンの生産を打ち切ったが、2022年秋に再発売することがすでにアナウンスされている。ホンダは2022年4月12日の四輪車の電動化に関する説明会で、100万円台の商用軽EVを2024年前半に販売すると発表。Nバンをベースとした電気自動車とみられる。
このように軽商用EVに関しては、各社が力を入れているなかで、スズキやダイハツは、手を結ぶことになる。ユーザーの使い方に応じた低価格の軽バンEVを実現するために、両社の軽自動車づくりのノウハウとトヨタが持つ電動化技術を結集、3社で軽商用車に適したEVシステムを共同開発するという。商用車のCASE(コネクテッドや電動化など次世代のクルマを取り巻くキーワードを代表させた言葉)技術・サービスの企画を行うためにトヨタ、いすゞ、日野、スズキ、ダイハツが出資して設立されたCommercial Japan Partnership Technologiesも企画に参画する。
スズキとダイハツは軽商用EVについてシステムの共同開発を正式に表明したわけで、積載効率を考えると軽キャブオーバーバンのスズキ エブリイやダイハツ ハイゼットカーゴに共通のEVシステムが将来的に搭載されることになるはず。2023年度に試作車が社会実装プロジェクトで使われるため、市販モデルの発売はもう少し先になる見込みだ。2025年以降の発売だろうか。
〈文=ドライバーWeb編集部〉
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