JAF日本自動車連盟は、12月25日で2020年のJAF国内競技車両規則の改正および追加についてホームページに掲載した。スーパーGT GT300クラスへの参戦が可能なグランドツーリングカー300についても変更が加えられている。
2019年のGT300クラスにはJAF-GT規定に沿って2台のTOYOTA GR SPORTS PRIUS PHV apr GT、そしてSUBARU BRZ R&D SPORTが参戦していた。今回の変更で大きな点としては、第3条3.3.2)のドア部分が挙げられる。
スーパーGT:JAF-GTのGRスープラか!? 富士でカモフラージュ模様のマシンがシェイクダウン
2019年まで規定として定められていたのは、「ドア外面形状は、フラットボトム底面から120mmまでの範囲を削除することができるが、それ以外の部分は当初の形状を維持しなければならない。ドアの裏面形状を変更することが認められる」というものだ。
この規定が2020年からは、「ドア外面形状は、フラットボトム底面から120mmまでの範囲を、またドア下部サイドステップ内に排気系(触媒装置含む)を設置する場合ドア外面形状は、フラットボトム底面から170mmまでの範囲を削除することが出来るが、それ以外の部分は当初の形状を維持しなければならない(以下略)」とされた。
つまり、これまで底面から120mmより上の範囲は市販車のドア形状を保たなければならなかったが、サイドステップ内にエキゾーストを通す場合は170mmまでドア形状を変更することができる。
これまでTOYOTA GR SPORTS PRIUS PHV apr GTやSUBARU BRZ R&D SPORTは、フロントタイヤ後方のフェンダー下部からエキゾーストが出されていたが、この規定変更により、レクサスRC F GT3やメルセデスAMG GT3、ニッサンGT-RニスモGT3等の他のFRのGT3カーでも見られるようにサイドステップにエキゾーストを通し、ドア下部、もしくはサイド後方下部から出すことができる。
12月27日に富士スピードウェイでシェイクダウンされたGRスープラとおぼしき車両も、エキゾースト出口がドア下部にあり、サイドにはエキゾーストの排熱と思われる穴が開けられている。
また、今回の規定統一では最低重量とエアリストリクター径の組み合わせとして、これまで1100kg/1150kg/1200kgという最低重量区分だったものが、新たにこの3種類に加え1250kgと1300kgが加えられた。
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