F2初優勝のミック・シューマッハー、F1昇格への期待高まるも「もっと自分を磨かないと……」

　FIA F2に参戦中のミック・シューマッハー（プレマ・レーシング）は、ハンガロリンクで行われた第8ラウンドのレース2でポールポジションからスタート。松下信治（カーリン）の猛追を振り切り、F2初優勝を達成した。

　シューマッハーはバーレーンで行われたF1インシーズンテストにフェラーリとアルファロメオから参加。初めて現行のF1マシンをドライブした。FDA（フェラーリ・ドライバー・アカデミー）の彼が順調にキャリアを積めば、フェラーリとの関わりが深いアルファロメオからF1デビューを果たす可能性が高いとされている。

　しかし当のシューマッハーは、F1昇格までにまだやるべきことがあると強調した。彼はいつF1昇格への準備ができるのかについて次のように語った。

「時が経てば分かると思う」

「F2で初勝利を挙げられたことは素晴らしいことだ。でも僕はもっと自分自身を磨いていく必要があるんだ」

「F1に昇格できるのが来年になるか再来年になるか、または3年後になるのか……それは分からない。先ほど言ったように、時が経てば分かることだと思う。僕はできる限りのことをするつもりだし、たくさんのことを学びたい。僕が将来的にどんなチームに行くことになっても問題ないようにね」

　シューマッハーは今回の勝利によって、ランキング11位につけた。苦しいシーズンを過ごしていたシューマッハーだが、ここから潮目が変わることを期待している。

「1勝目を挙げるのが大変だったのは事実だと思うけど、1度勝ってしまえば、今後のラウンドに向けて大きな自信がつくんだ」

「シーズンは終わりに近づいているけど、それ（優勝）を成し遂げたことは良いことだ。ただある意味では、優勝したことでプレッシャーがかかるので（残りのシーズンは）簡単ではないかもしれない」

「僕たちは力強いパフォーマンスを見せる時もあるけど、十分なポイントを獲れていない。レッドブルリンクとシルバーストンを振り返ってみると、ペースは良かったけど、それを引き出すことができなかった。（ハンガロリンクで）勝てたのは良かったけど、ポイントをしっかりとれたことが何より嬉しかった」